「大は小を兼ねる」という諺(ことわざ)があるように、大きいものは小さいものの代用となるし、大きいものの方が使い道が多く、役に立つとされている。つまり、基本的には大きければ大きい方がいい。レジ袋も悩んだら「大サイズ」を選ぶのが無難だろう。
しかし、例外もある。というか、大体のモノが適正なサイズを大幅に超えると、ただのゴミと化すのだ。たとえば、今回ご紹介する「Enterキー」もそう。ストレスの発散に……と思って購入したものの、マジで想像以上にゴミだった。ゴミ以外の何物でもなかったのだ。
・巨大エンターキー
Amazonで購入した「巨大パソコンEnterキー(1480円)」。パッと見は “ただのクッション” だが、ちゃんと使えるらしい。使えるなら買ってみようかなと思い、購入した……この時の判断を未だに後悔している。タイムマシンで過去に戻れるなら伝えたい「絶対に買うな」と。
サイズは通常のエンターキーの約1700倍とのこと。さっそくパソコンにUSB接続してみると、想像どおりの存在感。悪くない。むしろ、イイ。普段から「カタカタッ、ターンッ!」と気持ちよくタイプしているが、さらに思い切り「ドーンッ!」と叩けるはず。気に入った。
よし、それではこのまま仕事に取り掛かろう。いつも通り、Wordで文字を “カタカタッ” と入力してから……
巨大Enterキーを……
ドォォオオオオーンッ!
と、ブッ叩く。気持ちいい。スポンジ素材だから拳を痛めることもない。ここまでは良かった、ここまでは。問題はこの先である。画面を見ると……
待て待て待て、すごい勢いで改行してるぞおい。
説明書が無いから止め方が分からん。
結局、Enterキーを持ち上げることでストップできる……っぽいことを発見して、どうにか改行を止めたのだが、マジかよ。
26ページ分も改行してるううぅぅ。たったの1発で(止めようとして色々触ったけど)約1000回もEnter押しちゃってるゥゥゥウウウウウウ! 全然使えねえじゃねえか。いや、これはこれで使い道がありそうな気もする……けど、やっぱり全然使えねえだろ。でもまあ……
スポンジ素材だから、枕として使うのがいいかもしれない。ただし、ケーブルを抜いておかないと、死ぬほど「Enter」押されるから要注意。結論、ただのゴミだな。こいつを再び「Enterキー」として利用することはないだろう。鬼ほど連打をしたい方はぜひ。
参考リンク:Amazon「巨大エンターキー」
Report:砂子間正貫
Photo:RocketNews24.