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本物を忠実に再現した『ガシャポンミニチュアAED』でAEDについて学んでみた結果
至るところにそれとなく設置されているAED。普通に暮らしていれば、きっとほとんどの方がどこかしらで目にしたことがあるだろう。その反面、AEDが実際に活用される場面や、自分で使う事態に遭遇したことのある人はそう多くないと思われる。ぶっちゃけよくわからないアイテムというのが、大半の人にとっての本当のところではなかろうか。
しかしいざAEDが必要になった際には、超高確率で誰かの命がかかっていると思われる。本来であれば、誰しもがどこかで使い方を学んでおくべきものの一つに違いないが、中身を見られる場というのは中々無い……と思っていたら、丁度良さそうなガシャポンがあるという。さっそくゲットしてみることに。
・ガシャポンミニチュアAED
その名も『ガシャポンミニチュアAED』。本物のAEDを作っている日本光電のオフィシャルライセンス品とのことで、細かいところまで本物を模して作られているようだ。教育目的としては中々に有用な気がする。
ガシャは1回300円で、全4種類あるもよう。4種類の内訳は、『普及モデルAED』、『カラー液晶画面付きバイリンガルAED』『カラー液晶画面付き心電図表示バイリンガルAED』そして『MobileタイプAED』。
わりと人気なのか、既に残り少ない……というか4個しか残っていなかった。仕方がないので4回まわしてフィニッシュ。結果は、1つダブったものの、全4種中3種確保。中々に良い結果ではなかろうか。
ゲットしてみてわかったが、カラー液晶画面付きの2種類はほぼ同じもので、シールが違うだけのようだ。個人的には、最も毛色の違う『MobileタイプAED』をゲットできなかったのが悔やまれる。
・シールの場所はHPを参照
シールを自分で貼らなければならないが、ぶっちゃけ同封されている仕様書的なものは写真が小さすぎてよくわからなかった。しかし、公式ホームページで大きい写真を見られるため、そちらを参照することで解決。
シールが小さくてややてこずったものの、10分ほどで完成。
外側はともかく、初めて見るAEDの内部の様子は興味深い。
かなり小さいが、成人と小児の切り替えスイッチやショックボタンは、実際に切り替えたり押したりできる。もちろん電気は流れないので安心してほしい。
電極パッドもちゃんと袋から取り出すことができるぞ!
肉眼だと見づらいが、虫眼鏡で見るとバッテリーや電源等の印刷も読める。よくこのサイズに印字したなぁ。
・下がる精神的ハードル
なんとなくだが、直感的に扱えるつくりになっているのであろうことが伺える。とりあえず開けて、モニターに表示される案内に沿って操作すれば、それなりに何とかなりそう。
実物の公式HPにて使い方を見ても
1.「フタを開けると自動電源ON」
2.「電極パッドを胸に貼る」
3.「ボタンを押して電気ショック」
の3ステップだ。AEDって割と簡単なんじゃないか……そんな気がしてくる。本当に心底簡単なのかはわからないが、とりあえず精神的ハードルは下がった。今ならAEDの使用が求められる事態になっても、「難しそうだし……」的な理由で見てみぬふりをすることは無いかもしれない。そういう点では有意義だと思う。
・規格の壁
こうしてにわかにAEDについて自信を得た筆者。出かけた先で偶然AEDを発見。どれ、これはどのタイプかちょっと軽く見てやろうじゃないか。今なら何とでもなる気がしてるぜ!
……?
アカン、知らん奴やこれ……。そうか、AEDはあの4種類だけじゃないんだな。てっきり規格化されていて、バリエーションが少なく抑えられてると勝手に思っていた。これは普通に色んなメーカーが色んなAEDを出してるパターンか……。
もしかしたら中身は似たようなものなのかもしれないが、でもチラっと見えている液晶画面の表示からして違うのは、ハードル高めに感じる。消火器みたいにモデルやメーカーが違っても見た目的にほぼ同一な感じではないもよう。
個人的には、この手の誰しもが使う機会があり得る緊急時用の設備は、可能な限り規格化して外見も操作方法も統一されるべきだと考えている。使用感は不明だが、少なくともインターフェースはメーカー次第なようだ。いざという時に筆者がAEDを扱える自信は完全に霧散した。やはりちゃんとどこかで体験した方がいいのかもしれない。
参照元:AEDライフ、ガシャポンミニチュアAED
Report:江川資具
Photo:RocketNews24.