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秋なので…和菓子職人になってみました / 粉と水だけでできる科学の産物「ポッピンクッキン」に再挑戦
月見だんごにおしるこ、ホカホカに蒸したあんまんと、モチやあんこが美味しい季節になってきました。日頃は忙しさにかまけて忘れがちな四季の変化を、食を通じて感じるのもまた雅なもの。醤油の風味が香ばしい「みたらしだんご」や「たいやき」なんかもいいですね。
というわけで、日本の伝統文化、和菓子を作ってみました。……ただし、正体不明な魔法の粉と水でな!
・「ポッピンクッキン たいやき&おだんご」(希望小売価格:税抜300円)
「パティシエ気分でスイーツを作ろう!」がコンセプトの「ポッピンクッキン スイーツパーティー」という商品が激ムズだったことは過去記事に書いた。リベンジとして今回取り組むのは、その和菓子バージョンだ。
材料一式。つまようじまで同封されているのは親切だ。すべての材料は “粉”。ラムネもあんこもモチも “粉”。ある意味、粉モンといえる。
では調理開始。前回は小指の先ほどの計量カップでわずか4ccの水を計れという無茶振りをしてきた同シリーズだが、今回はしっかり握れるスプーンがついていて安心。だいぶ使いやすい。
基本の工程は「水で粉を溶かす」これに尽きる。いちごからスタートしたが、固体も液体も同じようにして作る。
けれども粉によって粘度がまったく違って、水のようにサラサラになる粉があるかと思えば、ゴムのような弾力を発揮する粉もある。科学の力ってすごい……。
次はモチ状になったものを……え、手でこねるの!? 素手で!? 30回!?
えー……
まぁ、やりましたけれども。粘土細工みたいにこねこねと。またもや作った本人でなければ食べられないシロモノが誕生。今日日、寿司屋でさえ手袋で握る時代なのに……。
続いてたいやきを作る。型に生地を流し入れて、レンジでチンすると……
ちょっと空気が入ってしまったけれど、たいやきの皮ができた! 甘〜いにおいが広がる。本物のたいやきのようなカリッとした食感ではなく、シフォンケーキみたいにフワフワしている。ここに、あんこに見立てたチョコレートを挟む。
さらに、先ほど作ったモチ的なものに、あんこ的なものと、いちご的なものを載せて……
クルッとな。「いちごだいふく」になった。
だんごを串にさす。あ、つまようじは再利用なのね。これまでの作業でだいぶ汚してしまったけれど。
みたらしのタレも粉から作るのだけれど、とてもよくできている。たとえば「あんこ」になる粉はマットなチョコレート色になったけど、みたらしのタレは半透明で、本物のようにテカる。
さらにびっくりしたのが、ラムネを作ろうと粉を溶かしたら、シュワシュワと炭酸がはじけたこと。凝ってるな〜!
・完成した
完成だ! パッケージにお皿が印刷されているので、所定の位置に載せるとそれっぽい。
モチを手でこねるのはともかくとしても、前回の「スイーツパーティー」よりも手やテーブルが汚れず、ずっとずっと作りやすかった。「んな無茶な……」という工程はほぼなかったといっていい。たぶんどんどん改良されているんだな。それでは、さっそく試食してみよう。
ラムネは……う〜ん、ケミカル! 駄菓子屋で売っていた「溶かすとソーダになる粉」の味がする! 普通に炭酸飲料を飲んだ方が絶対に美味しいのに、ついつい買ってしまうアレだ。
驚いたことに、みたらしだんごは本当に醤油っぽい、甘塩っぱい味がする! 粉から作ったのになぜ!? こりゃ、なんでも宇宙食にできる時代が来てるな……。
いちごだいふくと、たいやきはそのまんまチョコレートの味。同じ工程で作っているのに、ゼリーっぽいいちごの部分と、モチっぽい皮の部分では食感がまったく異なる。すごい技術だ。
・まだまだある「ポッピンクッキン」シリーズ
手をベタベタにしたり、水をこぼしたり、童心に返ってあれこれやるのは、実は大変に楽しい。製造元の「クラシエ」は知育菓子の老舗「ねるねるねるね」の会社。
今回作ったもの以外にも、寿司、縁日、ファストフード、ケーキにドーナツと、シリーズ展開は幅広い。そのうち「フレンチのフルコース」とか出るんじゃないだろうか。すでに感心しきりだが、この技術が最後にはどこへ行き着いてしまうのか密かに楽しみだ。
【検証】ファミマ限定、食べマス『ドラゴンボール超』のシークレットを見つけるのはどれくらい難しいのか? → そんなこと言ってる場合じゃなかった
和菓子でできた食べられるマスコット、バンダイの「食べマス」シリーズ。過去にもサンリオキャラクターやドラえもん、すみっコぐらしなどの人気キャラクターを立体化してきたが、今回の新商品は『ドラゴンボール超』(税込398円)!
神龍とドラゴンボールの2個組で、「一星球」から「七星球」までの7種のほか、なんとプラス2種のシークレットがあるらしい。外から見える透明パッケージでシークレット……これは、誰にでもチャンスがあるってことじゃないの?
逆に言うと発見後すぐに売れてしまうということなので、1店舗目とはいかないだろうけれど、何店舗か回ったら買えるのでは? ということで検証してみた。
・1店舗目で生まれた疑惑
1店舗目。チルドデザートコーナーには4個の「食べマス」が並んでいた。これは幸先がよい!
少なくとも3つは「四星球」であることを確認。もう1つは星のプリントが薄く、買わないものをベタベタ触るわけにはいかないので確信はないが、やはり「四星球」に見えた。ということは在庫すべてが「四星球」……こんなことってある?
ここである疑惑が生じた。バンダイ公式サイトでは「散らばったドラゴンボールは全国のファミリーマートへ」などとPRしており、これはガチで「ドラゴンボールを集める」という体験をさせたいのではないか。要は1つの店舗にあるのは1種類なのではないか。となるとコンプリートにはかなりターゲット店舗を広げる必要がある。
いやいや「四星球」は孫悟飯(じっちゃんの方)の形見であり、悟空とブルマの大冒険のきっかけでもある特別な一球だから、たまたま多く入荷していたのかもしれない。球だけに。
・2店舗目から5店舗目
気を取り直して、2店舗目へ向かった。なんとここでは残り1個しか在庫がなく「三星球」だった。むろんシークレットは痕跡すらない。在庫1個だと「1店舗に1種類」説を検証することもできなかった。
まぁ、まだ検証は始まったばかりだし、次に行こう。ちなみに地方ではコンビニは「大型駐車場つき」が一般的であり、コンビニ巡りはちょっとしたドライブである。
さらに3店舗目。こちらの店舗では、なんとデザートコーナーに1つも並んでいなかった。どうやら売り切れたらしい。
コンビニ店内は限られた陳列スペースにいかに売れ筋商品を並べるかという領土戦争だ。デザートコーナーで1つの商品にさけるスペースはせいぜい15cm四方くらいだろう。並ぶのも4〜5個がいいところで、何人かに続けて売れたらすぐに在庫切れになるボリュームである。「きっと朝のラッシュで売れちゃったんだな、運が悪かった」と思った。このときは。
──4店舗目。え、ここでも陳列されていない! 並んでいるのはエクレアやシュークリームなどの洋菓子ばかりである。
──5店舗目。ま、まさか……ここでも並んでいないとは……。
それも「たった今、売り切れました」という感じではない。商品が並んでいたような空きスペースもないし、ポップや値札もない。最初から「そんなもの存在していない」かのように、まったく気配がしないのだ。
さすがにおかしい。なにが起きているんだ。筆者は意を決して店員さんに尋ねた。答えはこうだ。
「ああ、確かに今週入荷しましたけど完売して、次の入荷は未定です」────
食べマス『ドラゴンボール超』の発売は7月28日。記事執筆時点で3日近く経過しており「出遅れた」ことは事実である。つまり発売後ほどなく売り切れ、そのスペースにはとっくに他の商品が並び、弁当のように1日に何度も納品される商品でもないので次の入荷は未定です、と……。
シークレットどころではなく、手に入るだけでもラッキーという状況に気づいた筆者は4個の在庫があった最初の店舗へ戻り、そそくさと「四星球」を入手したのだった。ここまで優に1時間以上かかっているが、まだ商品があったことは不幸中の幸いだ。
ちなみに抹茶あんの神龍は細かいところまでよくできており、めちゃんこ可愛い。「食べマス」シリーズの精巧さは過去のシリーズでも折り紙つきだ。「食べるのがもったいない」とはまさにこのこと。
ミカン色に輝くドラゴンボールはカスタード味。洋風の餅菓子で大変美味しい。
・苦労してこそ願いが叶う
なるほど確かに、ろくに苦労もせずに簡単に集まったらドラゴンボールではない。作中でだって、ドラゴンボールが世界中に散らばっているからこそ多くの出会いがあったじゃないか。バンダイ公式サイトでは「集めたら願いがかなうらしい……?」とも書いてある。まぁ「占い・おまじないは、将来に起きる出来事を保証するものではありません」ともあるが。
1度に数個しか入荷しない商品、かつ誰でも中身がわかる状況で、偶然あなたがシークレットに出会うことがあったらそれはかなりラッキーだと思う。自分の強運を信じてもいい。グッドラック。