「ユニクロ」はファストファッションブランドだ。服の販売を専門に行っている訳だが、最近新しい取り組みを始めていた。それは生花の販売である。ユニクロの花? なにそれ!? まったく想像つかないんだけど!
いいモノを安く売るイメージのユニクロだから、お花も安いの? コスパはいいの? 気になるので、元業界関係者に購入した花の価値について尋ねてみた。
・「UNIQLO FLOWER」
生花販売を行っているのは、ユニクロ原宿店だ。ここは2020年6月にオープンした新しい店舗。その地下フロアにお花を取り扱うコーナーを設けている。コーナーの前には「UNIQLO FLOWER」と書かれた立て看板があった。
・1束税別390円
価格は花の種類を問わず、1束税別390円、3束で税別990円となっている。3束の組み合わせは自由だ。品揃えは日によって異なるのだが、バラ・ヒマワリ・ガーベラ・カスミソウなどなど、一般的な花屋さんと変わらない数がそろっている。それらの中からヒマワリと、小さな黄色い花をたくさんつける「ソリダゴ」。黄色と緑色の葉が特徴的な「サンデリアーナ」の3束を購入した。
・コスパは良いかも!?
購入した花を、長年生花店で勤務した経験を持つ友人に見てもらった。彼女は勤務している間、自ら市場に買い付けに行っていて、花の相場も大まかに把握している。実物を見た彼女の感想は次の通りだ。
「1束税別390円でしょ? まあ、妥当なんじゃないですかね。ヒマワリは2種あるので、それぞれの価格が仕入れ値でだいたい40円くらいだと思います。3本で合計120円。花屋の原価は倍掛けなので、原価は240円ってとこですかね。
ソリダゴとサンデリアーナはもっと仕入れ値が安いので、売値で200円ってところが妥当かなあ。これで390円は高い気もします。でも、組み合わせ自由で3束税別990円で販売しているので、こういうものがあっても普通ですよね。スーパーやホームセンターで売ってるお花と同じだと思います。
ひとつヨソと違うところをあげると、鮮度がいいですね! スーパーやホームセンターのお花とは比べ物にならないほど、みずみずしいので、日持ちしそうですよね。そういう意味では、コスパは良いかも」
とのことだった。
たしかに購入時、陳列されている花は、生き生きしているように見えた。ユニクロのいいモノを安く売る精神は、服だけでなく生花にもいかされているのかもしれない。はたして今後、生花販売プロジェクトは他のお店でも展開されるのだろうか? ファッションだけでなく生花の分野でも、新しい風を吹かせるのか? 今後の動向が気になるところだ。
・今回訪問した店舗の情報
店名 ユニクロ原宿店
住所 東京都渋谷区神宮前1-14-30 WITH HARAJUKU 1階・地下1階
時間 11:00~20:00