手っ取り早く感想を述べるならば、「個人的にはマスクより断然こっち。だけど、ちょこちょこ欠点もあり」と言ったところだろうか。何の話かというと、『着脱できるフェイスシールド帽子』。その名の通り、ビニールシートのフェイスシールド部分と帽子がファスナーで着脱できる商品だ。
これを丸一日使ってみたところ、マジで良かった。あまりにも良かったので追加で購入して実家に送ろうかとも考えているのだが、ひとまず記事にて紹介することにしたい。
・『着脱できるフェイスシールド帽子』について
『着脱できるフェイスシールド帽子』は、フェイスシールド部分と帽子部分の2つのパーツで成り立っている。垂れ下がったフェイスシールドが飛沫的なところをケアし、帽子が直射日光をケアする仕組みだ。
着用時の状態を見てもらえれば分かるとおり、マスクのように口元が覆われない。これがミソ。だから、マスクを着けている時と比べて、口周りが断然涼しい。しかし、顔の前がフェイスシールドで覆われているので、いくらか熱気がこもる。何も着けないときと同じ感覚ではない。
ただそれを差し引いても、私がいつも着けている不織布(ふしょくふ)タイプのマスクより断然快適だった。あくまで個人的な体感ではあるものの、今の時期に快適さを比べると以下のような感じだろうか。
マスクなし>>>フェイスシールド帽子>>>>>>>>いつもの不織布マスク
もちろん、これは人やマスクによって変わるだろうし、何より季節によっても変わってくるかと思う。私が「断然、フェイスシールド帽子」だと感じたのは、マスクが肌にピタっとくっついて汗でビチャビチャになることが、この時期は特に不快だからだ。
おまけに、今は夏真っ盛りで、マスクなしでもモワっとした熱気に「うわっ」となる。その “モワっと感” が『着脱できるフェイスシールド帽子』を着けてもあまり変わらないと感じた点も大きい。
もし秋や冬に同じ比較をしたら、『着脱できるフェイスシールド帽子』を被ったときの “モワっと感” が際立って、「やっぱりマスクの方がいいわ」となるのかもしれないが……。逆に言うと、暑くなればなるほど、つまりマスクを着けるのが苦しくなればなるほど、『着脱できるフェイスシールド帽子』の快適さは際立つような気がする。
特に今回、私は人の少ない時間に『着脱できるフェイスシールド帽子』を着けて近所の公園まで行ってみたところ、その差をモロに感じた。猛暑日だったのだが、いちおう比較のために不織布(ふしょくふ)タイプのマスクも着けてみたら………
即チェンジ。数分で『着脱できるフェイスシールド帽子』に切り替えることになったのは、あまりにも差があったからに他ならない。また、『着脱できるフェイスシールド帽子』は帽子だから着けているだけで直射日光から守ってくれる。この点もデカイ。
それから、『着脱できるフェイスシールド帽子』の熱気は次第に慣れてくる。しばらくしたら、「つば長めのキャップを被ってるみたいなもん」という気持ちになってきたが、マスクは長く着ければ着けるほど汗でビチャビチャになってくるから、不快指数がどんどん上がっていくのだ。
あともう1つ。着けたままご飯を食べようと思えば食べられる点も挙げておきたい。
・『しゃべれるくん』より喋りやすく食べやすい
着けたままご飯といえばサイゼリヤ考案の「しゃべれるくん」が記憶に新しいが、『着脱できるフェイスシールド帽子』は、喋りやすさでも食べやすさでも「しゃべれるくん」に圧勝していた。
実際、ハンカチで「しゃべれるくん」らしきものを作って確かめてみたのだが、勝負にならない。帽子を被って食事を取ることに対してはマナーの観点からいろいろな意見があるだろうが、飛沫を防ぎながら食事を摂るんだったらコレでいいのでは? と思ったのが正直なところであった。
──というわけで、私としては『着脱できるフェイスシールド帽子』が今のところ最強なのだが、人によって合う・合わないはあるかと思う。もし合わなければ、決して無理なさらず。そして、被っているときには こまめな水分補給を忘れないようにしていただきたい。
ちなみに、私はこの商品を秋葉原のサンコーレアモノショップで購入(税込1280円)したのだが、ネットでも買えるようだ。『着脱できるフェイスシールド帽子』でググると色々出てくるから、気になる人は調べてみてはいかがだろうか。
参考リンク:サンコーレアモノショップ
Report:和才雄一郎
Photo:RocketNews24.