【2021年福袋特集】北野エースのレトルトカレー福袋は、カレー好きじゃなくてもテンションあがるレベル
インドのレトルトカレーが375円だけど具ギュウギュウ! 本格インドカレーが手軽に味わえる「マザーズレシピ」
カレーの本場であるインド。そんなインドにもレトルトカレーがあることをご存知だろうか? いや、あってもおかしくはないと頭では理解できるんだけど、私(中澤)にとってインドカレーは、専門料理屋で食べるものでレトルトのイメージがなかったのである。
事実、インドカレーを標榜するレトルトはあっても、向こうの人が作り流通しているガチの製品に出会うことは日本では少ない。ゆえに、インド食材店でMade in Indiaのレトルトカレー「マザーズレシピ」と出会った時は衝撃であった。へー! こんなのあるんだ!!
・インド食材店『スター・インド・グローサリー』にて
マザーズレシピが置かれていたのは御徒町にあるインド食材店『スター・インド・グローサリー』。外観は食材店というより何かの事務所のような感じで、初見だと入っていいのかどうか分からないが、入店してみると中はインドの食料品スーパーみたいになっている。
棚には調味料、お菓子、インスタント麺などが並んでおり、その中の一角にレトルトカレーコーナーがあった。趣味でレトルトカレーを追いかけている私(中澤)。その中の1つを手に取ると、「Manufactured and Exported by Desai Brothers Ltd.,1436,Kasba Peth,Pune – 411 011,India.」と書かれていた。
どうやら、インドの会社デサイ・ブラザーズが製造・流通しているもののようである。肉のカレーはなく、並んでいるのは野菜カレーばかり。ベジタリアンが多いというインドの食文化が感じられた。
・作り方などは日本と同じ
そして何よりも気になるのは味である。カレーの本場インドのレトルトってどんな味がするんだ? そこで最も商品が減っていた「ミックスベジタブルカレー(税込375円)」を購入してみた。
パッケージは日本とほぼ同じで厚紙の箱の中にレトルトパウチが入った形状。電子レンジで調理できることや、湯煎の時間が3分であることなども変わらない。
・中身に衝撃
さっそく湯煎し、封を開けると、漂うエスニックなカレーの香り。匂いはとりあえず本格的である。あらかじめ炊いておいた白ご飯にかけてみると……
ゴロッゴロだ。袋の中から具が次々とあふれ出し、皿の上にミックスベジタブルの丘ができる。さらに、斑点のように赤みがかったカレーソースが皿に作る海。具とソースの量が、日本の375円くらいのレトルトカレーとはくらべものにならない。これが大陸……!
・インドの風
食べてみると、酸味の後からじわじわ押し寄せてくる辛さ。やがて、それはヒリヒリとした痺れへと変わった。熱い風を感じる。まさに日本産ではありえない豪快なスパイシーさだ。
上記のように口当たりは優しくないが、ソースがサラッとしているためのど越しはスッキリしている。じゃがいも、グリンピース、にんじん、インゲンと具が野菜なのも、食べ心地が軽くて爽やかさを強調するようだ。そののど越しは熱い国の食べ物の味という感じ。要するに本場の味なのである。
おそらく、言われないとレトルトカレーとは気づかないだろう。少なくとも、日本人である私の舌だとレトルトっぽさのようなものは微塵も感じられなかった。インドカレーが好きな人は、専門店よりも安い本格インドカレーを食べる方法として知っておいて損はないかもしれない。
・今回紹介した店舗の情報
店名 スター・インド・グローサリー
住所 東京都台東区台東4-19-5
営業時間 月~金10:00~20:00 / 土11:00~19:00
定休日 日
Report:中澤星児
Photo:Rocketnews24.
【最強レトルトカレー】369円だけど具がゴロゴロで深い味! 北野エースPBの「大人のためのビーフカレー」が高コスパすぎる!!
レトルトカレーも近年は深い味のものが増えた。大きい肉が入っているものから、とても上品な味がするものまで、そのこだわりは専門店のカレーに勝るとも劣らない。でも、ウマイレトルトって高いんだよね。
価格が上がると必然的に、レトルトの良さである気楽さが失われることになる。安くて激ウマなレトルトカレーはないものか。我々スタッフ、一生懸命、一生懸命捜しました。そしたらね、見つかりましたよ。「大人のためのビーフカレー」さんが。
・キタノセレクションが開発
首都圏を中心に展開するスーパー「北野エース」で税抜き369円だったこのカレー。東京スカイツリーソラマチ店で売り上げ1位だったのだが、その正体は「キタノセレクション」が開発したものだった。
勘の良い人は名前で大体想像がついたと思うが、「キタノセレクション」は北野エースのPB(プライベート・ブランド)である。その商品の数々は、北野エースのバイヤーたちのアドバイスにより開発されているのだとか。
北野エースと言えば、レトルトカレーの品揃えが圧巻なことで知られている。そんな北野エースのバイヤーたちはレトルトカレー意識も高いに違いない。はたして、どんなレトルトカレーに仕上がっているのか?
・369円なのに具がゴロゴロ
作り方を見ると、湯煎、レンチン、中身を鍋で温めるという3パターンについて注意事項が書かれている。どうやら、湯煎の場合は3分温めたら良いようだ。というわけで、さっそく作ってみた!
ご飯にカレーかけてみてまず驚いたのは、思ったよりも具がゴロゴロしていること。具が入ってないようなレトルトもあるというのに、このカレーには、にんじんやジャガイモどころかゴロッとした肉まで入っている。ビーフカレーは名ばかりではない。
・味はどうか
とは言え、大事なのは味だ。価格を考えるなら、やはりちょっとくらいレトルト臭さの残る安っぽい味は覚悟しなければなるまい。もしそうであったとしても納得できるくらいには具が入っている。そう考えつつひと口食べてみたところ……
ウマイやん。
安っぽさなど全くなく、むしろ深い。まろやかかつ後を引く辛みには十分に熟成されたカレーの旨味を感じる。その味に単調さはなく、そのまま食べ続けても飽きるどころか次の1杯が欲しくなった。
・美味しいところを押さえてる
結果的に一瞬で食べ終わってしまったが、おかわりが欲しくなる。なんなら、明日の飯もこれで良い。さすがに上品と言うほどの高級感はないのだが、心の隙間にそっと寄り添ってくれる味だ。
369円であることを考えれば120点である。レトルトカレーの美味しいところをしっかり押さえつつもちゃんとウマイ。さすがレトルトカレーを知り尽くす北野エースのPB……その高コスパさに私はこうつぶやくしかなかった。素敵やん──と。
執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.
【最強レトルトカレー】飛騨牛がホロホロにトロける吉田ハムのビーフカレーが激ウマ! 染み出す上品な旨みは907円でも満足しかない!!
家で作るカレーってなぜあんなにウマイのか? 明らかに店のカレーの方が良い材料を使っているのに、家カレーにはなかなか勝てない。レトルトとなると家カレーには絶対勝てない……
と、そんなふうに考えていた時期が俺にもありました。だけどあったんだ。家カレーでは到達できない高みに達しているレトルトカレーが。
・ビーフカレー飛騨牛
そのレトルトカレーと出会ったのは、東京スカイツリー下のショッピングモール「ソラマチ」にあるスーパーマーケット『北野エース 東京スカイツリータウンソラマチ店』。北野エースは、多種多様なレトルトカレーを揃えていることで知られるが、ソラマチ店の売り上げランキング2位に入っていたのが……
「ビーフカレー 飛騨牛(税抜き907円)」。
飛騨牛と言えば日本有数のブランド牛。レトルトカレーにそんな牛肉が使われていることからすでにおかしいのだが、ゆえに907円というレトルトにしては高い価格設定は納得できた。
・中身を確かめてみよう
しかし、こういった商品は、組み合わせのインパクトだけで2位になっている可能性もある。フタを開けてみれば907円の価値がないことも多い。そこで実食し確認してみるために購入した。
パッケージ裏には「厳選された飛騨牛の肉がたっぷり入った贅沢なビーフカレーです」という説明が書かれている。でも、レトルトの「たっぷり」って信用できないんだよな。内容量を見てみると、220gとなかなかの量であることが分かるが、はたして肉はどれくらい入ってるのだろう? 5分ほど湯煎して米を盛った皿に開けてみたところ……
悪くない。
家カレー感覚で言うと「たっぷり」と言えるかどうかは微妙なラインだが、レトルトカレーにしてはちゃんと肉が入っている方だ。これが飛騨牛……。
・主役
食べてみると、肉がホロホロと裂けながらトロけるように口の中で崩れていく。さらに、後を引く旨みは、もはや形のない肉の記憶でご飯が食べられるレベル。舌に旨みが染みついてくるようである。自然とスプーンが動き、カレーライスをすくって口に運んだ。すると……
ウンマァァァアアアッ!
え? 何コレ? ウマッ! カレーソースが超ウマイ!! それも単純にカレーのコク深さだけではなく、奥に何やら上品な旨みが広がっている。これは……牛肉の味か!?
カレーの味以外にキラキラと輝くような脂の旨味が広がるのである。しかし、その脂に重さはなく、むしろワインのような爽やかさがあって、見事にカレーと調和しているではないか。
私は勘違いしていたかもしれない。飛騨牛推しのパッケージにてっきり肉が主役だと思っていたが、このカレーの主役はカレーソースだ。肉以上にカレーソースが最強すぎる。これが飛騨牛!
・飛騨牛と歩んで40年以上の歴史ある会社
なお、このレトルトを販売する吉田ハムは飛騨牛の生みの親であり、40年以上をともに歩んできた会社。企業のキャッチフレーズも「飛騨牛とともに」という、まさに飛騨牛を知り尽くす企業だ。
そう考えると、このレトルトは吉田ハムの40年の結晶と言えるだろう。家で1日2日寝かせた程度では到達できない高みがそこにあった。907円でも大満足である。
【店員さんに聞いてみた】ハラル食材チェーン・スパイシーフードネットワークの「レトルトカレー人気ベスト3」がこれだ!
手軽で美味しいレトルトカレー。1人暮らしで一食だけカレーが食べたい時などにも最適だ。そんなレトルトカレーがハラル食材チェーン・スパイシーフードネットワークで売られていたので買ってみたら、ガチ本場の味だったことは以前の記事でお伝えした通り。
だが、購入した「チキン・カラヒ・カレー」以外にもスパイシーフードネットワークには様々なレトルトカレーが揃っている。そこで店員さんに人気のレトルトカレーベスト3を聞いてみた!
・一歩入ると南アジア
バングラデシュ、インド、ネパール、パキスタンなどの食材を扱うスパイシーフードネットワークは、御徒町、秋葉原に展開するハラル食材チェーン。一歩店の中に入るとそこは日本とは思えない世界。見たことのない調味料やメーカーが棚にひしめき合っている。
・レトルトカレー人気ベスト3
とは言え、御徒町店店員のデラワルさんは日本語ペラペラで言葉の壁を全く感じさせない人だった。そこで人気のレトルトカレーを聞いてみたところ、めっちゃ親切に教えてくれたぞ! ベスト3は以下の通り。
3位 MTR「ほうれん草とカッテージチーズカレー 税込350円」
2位 MTR「カリ パコラ(ヨーグルト風味の北インドカレー) 税込350円」
1位 MTR「ミックスベジタブルカレー 税込350円」
──なんと、全てが「MTR」という会社の製品。MTRはインドの会社で、1924年に設立された伝統ある食品加工会社なんだそうな。
・断トツ人気の理由
それにしても、他の会社のレトルトカレーもあるにもかかわらず、人気と聞いてMTRの棚に迷わず向かったデラワルさん。そこまで断トツの人気を誇る理由は何なのだろうか? 聞いてみたところ……
デラワルさん「ベジタリアンが多いから、肉のレトルトがあんまり売れない」
──とのことだった。そう言われてみれば、1位から3位まで全部肉が入っていない。唯一「カリ パコラ」には肉っぽい塊が入っているが、これは豆コロッケ。MTRはベジタリアンに特化した会社なんだそうな。
・日本人が食べてみた感想
味についても触れておくと、日本人の私の舌でもNo.1はミックスベジタブルカレーだった。酸味と辛みのバランスも良く、そこにミックスベジタブルの甘みがハーモニーを奏でコク深い。
逆に、一番日本から遠いと思ったのが「カリ パコラ」。酸っぱいのはヨーグルトだろうか? 唐辛子を漬け込んだお酢のような味のルーで馴染みのない味である。
一方、「ほうれん草とカッテージチーズカレー」は、辛さ控えめのまろやかな味。特にほうれん草の風味が強く、チーズはまろやかさの演出に全力を使っているような感じでそこまで濃厚なチーズ臭さは感じない。人によっては、このまろやかさを好む人もいるだろう。
・レトルトカレーに見る文化の成熟
それにつけても、どれも食べごたえは抜群だ。1袋300gの量があるし、ミックスベジタブルカレーなんてこれだけでオカズになるくらい具がギッシリ詰まっている。このカレーは若槻千夏でも飲み物とは言わないだろう。これで350円は明らかに安い。
日本ではベジタリアン向けと言えば、高かったり少なかったりするイメージがあるが、ボリューミーかつコスパの良い価格設定は驚きである。インドの人気レトルトカレーにベジタリアン文化の成熟を見た。
Report:中澤星児
Photo:Rocketnews24.
【辛ぇ】ハラル食材チェーンで売ってた「レトルトカレー」が一切日本に寄せてないガチの味! インド料理屋も生ぬるく感じるレベル!!
レトルトカレーがレトルト臭かったのは過去の話。今では、自宅で作ったカレーより深い味のものも多い。例えば、ゴロッとした牛肉が入った「牛テールカレー gorotto(ゴロット)」もその1つである。
そんなスーパーレトルト「牛テールカレー gorotto(ゴロット)」の記事に次のような声が寄せられた。「インド食材店で売ってるインドのレトルトカレーも特集お願いします」……え!? 向こうにもレトルトカレーってあるの?
・多種多様な向こうのレトルトカレー
というわけで、ハラル食材チェーン「スパイシーフードネットワーク」の御徒町店に来てみたぞ。店頭のショーケースといい、雑多そうな店内の様子といい、まるで秋葉原の雑貨屋のようだが……
入り口を入ってみると……
すぐにレトルトカレーが並んでいた。
価格は460円から480円くらいで、グリーンカレーからマトンカレーまで様々な種類がある。その中で馴染みやすいのは、やはり普段からよく食べる肉であるチキンのカレー。そこで「チキン・カラヒ・カレー(税込460円)」を購入した。
・作り方は日本語
パッケージの裏を見ると、作り方や原材料などは日本語で書かれている。しかし、原産国はパキスタン。どうやら、パキスタンの「Freshmate Co.」という会社の製品であるようだ。間違いなく向こうのレトルトカレーである。
とは言え、6000km離れようとレトルトカレーはやはりレトルトカレー。作り方は湯煎と電子レンジの2パターンだった。書かれている通り、沸騰したお湯で5~6分温めたところ……
完成。
・食べてみた
手軽さは日本のものと変わらない。食べてみると、最初に感じたのは意外にも酸っぱさ。トマト強めのハヤシライスみたいな味だ。辛くない? だが、私はこの直後痛感することになる。このレトルトカレーが本場のものだということを。
来る。酸っぱさの奥から何かが……。やがて、その何かは考える前に言葉となって発せられた。
かッッッッッら!
舌にピリピリ、いや、ビリビリと突き刺さるような辛さ!! そのスパイスの強烈なカウンターに舌が痺れる。優しくねェェェエエエ!
しかし、だからこそ止まらない。口の中から抜いたスプーンがすぐさま次を求めカレーに突き刺さる! なんかよくわかんないけどハフハフ本能的にハフハフ食べてしまうハフハフ!!
・専門店以上のガチの味
たった460円、湯煎の時間わずか5~6分。それで口の中を南アジアに連れて行ってくれるこのレトルトカレーは凄い。正直、「街のインド・ネパール料理専門店は日本人の舌に合わせた味なのかもしれない」とすら思った。
というわけで、本場の味を味わいたい方は一度食べてみて欲しい。そのスパイシーさはガチ! きっとあなたも南アジアに飛べるはず。
Report:中澤星児
Photo:Rocketnews24.
【最強レトルトカレー】「牛テールカレー gorotto(ゴロット)」の牛肉がゴロッとしすぎて事故りかけた! 旨み染み出す欧風カレーの味が深い!!
レトルトカレーの具と言えば、入ってるか入ってないか分からないようなものも多い。具が大きいことを売りにしていても、ひと口サイズくらいが相場かと思う。あくまで主役はカレーソースなので、それでOKと言えばOK。
しかし、ここにそんな常識を覆すカレーがある。長崎豊味館が発売している「牛テールカレー gorotto(ゴロット)」だ。正直、レトルトカレーでこれ以上具がゴロッとしたものはないのではないだろうか?
・北野エースおすすめ
私(中澤)がこのカレーと出会ったのは、スーパーマーケット『北野エース』である。ちょっと変わった品も取りそろえるこのスーパー。レトルトカレーは特に充実しており、ご当地カレーまで揃っている。
その北野エース東京スカイツリータウンソラマチ店で、レトルトカレー売り上げ第3位に入っていたのが「ゴロット(税込1620円)」だ。私(中澤)はこのカレーのパッケージを見て度肝を抜かれた。おいおい……
いくら何でもゴロッとしすぎだろ。
牛テール肉が使われているというこのカレー。パッケージ写真には、皿にそびえ立つ肉が写っている。もはや肉のソースとしてカレーがかけられているような感じ。本当にこんなの入ってるのか?
・確かめよう
そこが気になったため買ってみたわけだ。調理方法は湯煎オンリーで14分から18分というのも特殊である。レンチンだと肉が芯まで温まらないのかもしれない。作り方からもガチ感を感じた。
ちなみに、スパイスとしてガラムマサラとクミンがオマケでついている。高めなだけあり、なかなか気が利いているようだ。カレーソースもガチのオーラを発している。さっそく作ってみよう。
・事故りかける牛肉
15分湯煎し袋を開けると、辺りに広がるカレーの香り。あらかじめ炊いておいた白ご飯にカレーをかける。ん? 肉なくね? と思った瞬間! 袋から飛び出す影!! あれは何だ!? 鳥か? 飛行機か? 考えるまでもねえ! 牛肉だ!!
アドベンチャー映画のダンジョンで転がって来る岩のように、「ゴロゴロゴロー!」とご飯の上を転がる肉塊!! スピードに乗って皿のフチへ! あっ、あっ、そっちいっちゃダメだァァァアアア!
ピタリ。
事故る寸前、皿のフチギリギリで止まる肉。あっぶねー……このカレーを使う時は大きめの皿を使った方が良いだろう。さもなくば本当にコースアウトする可能性があるぞ。
言わずもがな、普通の肉ならこんなことにはならない。転がるほどのサイズ、そして止まらないほどの質量……すなわち!
超デカイ。
パッケージに偽りなしの常識を覆す牛肉がそびえ立っていた。こんなの家カレーでさえ使ったことないよ。しかし、肉はスプーンでも切れるくらいにホロホロ。骨つきなのだが、ペロンと綺麗に肉が剥がれるほどによく煮込まれている。
そんな牛の旨みが染み出した欧風カレーソースもまたコク深い味わい。クミンとガラムマサラを入れると、本格的な香りが際立つ。とてもレトルトとは思えない。レトルトビーフカレーの中でも最強クラスと言えるだろう。
ネックはやはり少し高めなことだが、その価格も納得な味ではある。見た目の派手さも申し分ないため、プレゼントなどに良いかもしれない。気になる方は食べてみてくれ。
Report:中澤星児
Photo:Rocketnews24.
水族館の本気!? オオグソクムシ入り「辛海カレー」が意外と美味しい / サンシャイン水族館
水族館へ会いに行ける生き物たちの中でも、かなりの人気を誇るオオグソクムシ。見た目の可愛さや生態に関して謎の多いミステリアスさに、老若男女問わずメロメロになってしまう。
そんな魅惑のオオグソクムシは実は食べることもでき、過去にロケニューでもオオグソクムシの丸揚げやお煎餅を紹介してきた。そして今度は、なんとオオグソクムシ入りのレトルトカレーを発見したよ! どんな味がするのか、さっそくご紹介したい。
・カレーとしての完成度が高い
オオグソクムシが入ったレトルトカレーは、サンシャイン水族館のオリジナル商品「辛海カレー(税込594円)」として売られていた。水族館内で可愛いオオグソクムシの姿を堪能した後、舌でもオオグソクムシを堪能することができるのだ。
パッケージには「オオグソクムシ入り」と書かれてあり、丸々としたオオグソクムシの写真が印刷されている。一瞬「具材として入っているのかな?」と勘違いしそうになるが、よくよくパッケージを確認してみると、どうやらオオグソクムシは粉末状で入っているらしい。
オオグソクムシを飼育し食べた知人によると、めちゃくちゃ生臭い海老のようだったそう。「辛海カレー」はパッケージによるとスパイシーなタイカレー風味とのことなので、臭いはある程度緩和されているだろうが……一体どんな味なのだろうか。レトルトパウチを沸騰したお湯で5分ほど温めると……
カレーが完成。見た目はめちゃくちゃ普通だ〜!
カレーの中に粉末状のものが確認できるものの、スパイスなのかオオグソクムシなのかは区別がつかない。そして、話に聞いていたような生臭さは一切なく、スパイシーで美味しそうな匂いが漂ってくる。
食欲を増すような匂いに誘われて食べてみると、これは……美味しい! スパイシーなだけでなく、ほんのりと甘みを感じる。おまけに、海老の風味のような香ばしいダシが効いており、濃厚なコクが生まれている。具材が入っていないのが惜しいが、レトルトカレーとしては文句のない美味しさだ。
あれ……? 海老、入ってたっけな。慌てて原材料を確認してみると、海老の名はない。それどころか、甲殻類の名を確認できないのだ──オオグソクムシを除いて。つまり、カレーに濃厚なコクを加えているダシは……オオグソクムシから出ていたということか……!?
とはいえ原材料に海老入りスープ・トムヤムクンを彷彿とさせる「トムヤムペースト」が含まれていたため、このペーストに海老が入っていた可能性は十分に考えられる。しかしせっかくなので、オオグソクムシがカレーを美味しくしてくれたと思っておこう。ありがとう、オオグソクムシ!
・水族館グルメ
水族館で可愛い生き物たちを眺めながら、美味しそうだな〜と思う方は意外と多いだろう。オオグソクムシが好きな方にはもちろん、水族館でお腹が空いてしまう方にもオススメだ。
1日中水族館で遊んだあとは、思い出とともにカレーを持ち帰って楽しむのも良いかもしれない。
参照元:サンシャイン水族館公式HP
Report:伊達彩香
Photo:RocketNews24.
【まさか】極真会館監修「一撃カレー」(辛口)を食べてみた!
「食のコラボレーション」とは、分野の違う食品メーカー同士で行われる協業。私(佐藤)は勝手にそう決めつけていたが、どうやらそれは違ったらしい。発見してしまったんだよ、すごいコラボを。それは、格闘技と総合ディスカウントスーパーの食のコラボ商品だ!!
なんと、空手の「極真会館」が監修したレトルト商品が存在したんだよ。極真がコラボしたのは、ドン・キホーテだ。その名も「一撃カレー」(税別298円)である! 極真が食の監修するってマジかよッ! 辛口の一撃って、絶対辛いに決まってるだろッ!! とにかく食ってみるしかない……。
・極真会館とドンキがコラボ
極真会館とは空手家の大山倍達(ますたつ)が設立した武道団体のことである。その歴史は古く、空手を経験した人なら誰でもその名前を知っているのは無論、格闘技ファンの間でも有名な団体のひとつである。さて私はつい最近、このカレーををドンキで発見した訳だが、その発売時期はさかのぼること約1年前。2019年9月には店頭に並んでいたそうだ。
格闘技の情報サイト「イーファイト」によると、当時MEGAドン・キホーテでファミリー層が増加傾向にあることを受け、子どもの健康増進に役立つ商品を開発するために、子どもの生徒が多い極真会館に協力を得て、開発に至ったそうだ。
なるほど! 私はてっきり、食べた人に「正拳突き」を受けたような衝撃を与える目的で、極真会館に監修をお願いしたと思っていたらそうではなかった。しかし油断はできない。辛口だからな……。
・通常のレトルトカレーと同じ作り方
作り方はカンタン。湯せんで3~5分温める。もしくは、器に移し替えて500ワットの電子レンジで1分30秒温めるとのこと。今回は湯せんで温めることにした。
ご飯が炊きあがったタイミングでお湯から取り出し、ご飯の上に静かにカレールウを注ぎ入れる。
ヨシ、すべての準備が整った、あとは食うだけだ。押忍! よろしくお願いします!!
・一撃じゃなかった!
見た目は意外と普通。辛いカレーは食べる前にニオイでそれがわかるものだ。鼻の奥の方に刺さるような刺激臭がするはずだが、それを感じない。どこにでもありそうな、一般的なレトルトカレーといった感じ。
もしかして名前だけ強烈なんじゃないの? なんだ警戒して損した。こんなのペロリだ。
がしかし! 口に含んだその瞬間に舌先に辛味の撃ッ! ご飯と一緒に噛めば噛むほど、その度に撃ッ!! 一撃で終わんねぇえええええええ!
完全に舐めてかかった私がいけない。そもそも辛いのはそんなに得意じゃない。それが辛口と知りながら食うからこんなことになるんだ。とにかく、汗だくになりながらひと口、またひと口と食べ進めて、ようやく完食した。
食べたあとに肌を触れる風が爽やかに感じる。あとを引かない辛さも、このカレーの特徴の1つだ。食べ終わってなんだかすごくスッキリしている。まるで稽古のあとのよう。そういえば、小学生の頃、空手習ってたっけなあ。極真会館だったんだよ、「形」しかやってなかったけど。まさかこんな風に、再び極真会館に触れる機会が来るとは。人生ってわかんねえもんだな。大変勉強になりました、押忍!
「クイーンズ伊勢丹」のレトルトカレー3種がしっかりお店の味でウマい! 特にキーマカレーがウマい!! 贅沢ウマい!
都内を中心に展開する食品専門の高級スーパー「クイーンズ伊勢丹」。普段「オーケー」を主戦場にしている身からすると、あのスーパーは時給3万くらいないと足を踏み入れてはいけないような気がしてしまうのだが、先日あまりに暑かったため涼む目的でつい入ってしまった。
「クイーンズ伊勢丹」はレトルトカレーがやたら充実しており、普通のスーパーでは見かけない高価なご当地商品もたっぷり用意されている。そんな中、個人的に特に気になったのが「クイーンズ伊勢丹」が独自に手掛けるオリジナルカレーだ。まだ食べていないため矛盾をはらんだ言い方になってしまうが、これは、たぶん絶対ウマい。
・高級レトルトカレー3種
レトルトカレーコーナーで大々的に展開&プッシュされていた「クイーンズ伊勢丹」のオリジナルカレー。今回購入したのは『11種類のスパイスと国産鶏のスパイシーカレー』。
『トマトとカシューナッツのコク深いバターチキンカレー』。
『クミンはじけるキーマカレー』の3種だ。
値段はそれぞれ税抜348円と まごうことなく貴族価格だが、お店で食べることを考えるならむしろ安いと言える。ちなみに『国産鶏とさつまいものグリーンカレー』っていう商品もあったんだけど、グリーンカレーがあまり好きじゃないのでパスさせていただいた。すまぬ。
・実食その1
さあ、まずは『11種類のスパイスと国産鶏のスパイシーカレー』から食べてみたい。パッケージからしてシャレオツな上に、3種類のカレーはすべて国産鶏を使用&化学調味料不使用という安心安全ぶりだ。さすがクイーン。女王陛下。
湯せんしてライスにかけた時点でスパイシーな香りがワッと漂ってくるが、いざ食べてみると唐辛子やマスタードシードなど、様々なスパイスがルーの中で混然一体となっているのがよく分かる。玉ねぎやチャツネも合わせているらしく、まるでお店のインドカレーのような多層的な味わいだ。
個人的にはもう少し酸味があってもいいような気がしたが、3種類の中でもっともレトルト感がないのはこれだろう。オシャレなカフェで1000円くらいで出しても、たぶん誰も気付かないんじゃないか。
・実食その2
続く『トマトとカシューナッツのコク深いバターチキンカレー』は、先ほどと一転してまず最初にカレーらしからぬ甘みがグオ~ンと押し寄せてくる。野菜、特に原材料にあるトマトビューレによるものだろうか。加えてカシューナッツペーストやバターによって、優しくまろやかなテイストに仕上がっている。
ただ、その甘さゆえに人を選ぶ味でもあるかな。ライスにかけるというよりは、ナンか、もしくはカレー単体で食べた方がウマい気がする。食べるスープ的な。ドロリと濃厚なのにどこかサッパリとした、上品な味わいが印象的だった。
・実食その3
そして最後に登場する『クミンはじけるキーマカレー』。先に言ってしまうと、今回の優勝はこのキーマである。これはマジでウマい。まあキーマカレーってどこで食べても大きなハズレはないけど、最近行った口コミの評価が高いインド料理屋よりも確実にウマかったぞ。
口に入れるとまず、商品名の通りクミンの香りがいっぱいにはじける。そして何より食感が素晴らしい。もも肉とむね肉という2種類の部位を使っているからか、一口の中で異なる食感が同時に楽しめるのだ。肉がそぼろみたいにポロポロしていなく、ギュッと噛みしめるような感じなのも良い。シンプルにウマい。
最初の『スパイシーカレー』と比べるとピリッとした刺激は皆無だが、実は後からじんわりスパイスの辛さが効いてくるぞ。3種類の中でもっとも地味かつフツーな佇まいながら、全体的なレベルの高さではピカイチと言えよう。迷ったらキーマを買うべし!
・たまのプチ贅沢に
聖地「オーケー」でたまに買う激安レトルトの軽く4倍はする貴族的代物だが、特にキーマカレーは下手な店で食べるよりもウマいので、ちょっとしたプチ贅沢気分を味わうにはちょうどいいと思われる。「クイーンズ伊勢丹」に立ち寄った際には(その時点で貴族だが)、ぜひチェックしてみて欲しい。