レンジでできる『ふわふわ卵焼きメーカー』が思ったほど簡単じゃない … けど「喫茶店の厚焼きタマゴサンド」が作れるのは確かだよ!

増え続ける「キッチン便利グッズ」は確かに便利なのだろうが、正直「なくても困るわけではない」ものも多いと感じてしまう。そんな私が珍しく購入を即決したのは『ふわふわ卵焼きメーカー』なる商品だ。

そのパッケージには分厚くてフワフワの、いわゆる「喫茶店のタマゴサンド」が印刷されていた。おまけに「シャカシャカしてレンジで加熱するだけ」といった、いかにも簡単そうな説明書きもある。本当であればこれぞ真の “便利グッズ” と言えるのではないか……!?

・あのタマゴサンドの作り方を僕達はまだ知らない。

『ふわふわ卵焼きメーカー』(税込660円)の全貌は、フタ付きのプラスチック容器にプレス用プレートが付いたシンプルなもの。

まず容器にタマゴを割り入れ、塩・牛乳・マヨネーズを指定の分量加える。個人的には砂糖やバターも加えたいところだが、分量を守ることがふわふわ卵焼きの必須条件だとすれば大変だ。ここはキッチリと指示に従うことにしよう。

容器にフタをし、プレスプレートに付いた取っ手を上下に動かせば材料が混ざり合うシステムである。こいつぁ非常に簡単……

…………じゃねぇ!!!

なかなかの重労働!!!!!

手の力のみでプレートを上下させるにはそれなりの力を要するうえ、もう片方の手でガッチリ固定しておかねばフタごと外れてしまうありさまだ。説明書によればこの動作を「1分ほど」続けることで材料が混ざり合うのだという……20秒ほどで息が上がってきたぞ。

普通に箸か泡立て器で混ぜたほうがラクな気もするが、プレートを使用することがふわふわ卵焼きの必須条件だとすれば大変だ。ここは頑張ってプレスを続けるしかあるまい。

・お次は加熱

さて材料が混ざったら容器ごとレンジへ。

少ししたら一旦取り出し、かき混ぜて再び加熱する手順らしい。しかし……

所定のワット数、所定の時間通りに加熱したハズなのだが……

容器の中身は明らかに半煮えなのである。

仕方なく「掟破りの再々加熱」を敢行したところ……おおっ! ややブサイクではあるが “それっぽい感じ” になった!

・見た目も大事だよね

完成品をパンに挟んでみると、かなりイイ感じの厚焼きタマゴサンドが完成だ。このままでも十分おいしく、ひとまず手順通りにやっておけば大丈夫とみていいだろう。

しかし……コレが果たして “パッケージと同じもの” かと問われたら、いささか自信が持てぬ仕上がりではある。求めていた「喫茶店のタマゴサンド」はあくまでも、パンケーキのごとく均一な厚みというイメージだ。

よって私は再チャレンジを敢行することにした。1回目より真剣に混ぜ合わせ、少しレンジのワット数を上げてみた結果は……

さっきよりだいぶ立派!!!

・便利グッズも使い方次第

ひとくちに電子レンジと言っても様々なタイプがあること、また混ぜ方や力加減にも個人差があることから、手順をキッチリ守るばかりが正しいというわけでもなさそうだ。

ちなみにこの後バターや砂糖入りのバージョンも試してみたが、問題なく厚焼きタマゴを作ることができた。ただしアレンジもやりすぎると問題が発生するのかもしれないし、こればっかりは色々試して経験を積むしかないだろう。

いくら便利グッズと言っても使用するのは人間だ。今回の『ふわふわ卵焼きメーカー』は「誰でも簡単に同じものが作れる」といったシロモノではなかった。しかしながら使い方次第では、喫茶店超えのタマゴサンドを生み出す可能性を秘めていると言っていいはずである。

Report:亀沢郁奈
Photo:RocketNews24.



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