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【困惑】かつやの新商品『鶏ちゃん焼き』を注文してみたらデフォルトでバグみたいな仕様になっていて笑った
お盆明けの本日2020年8月17日、俺たちの心のとんかつチェーン「かつや」が恒例の新メニューを期間限定で発売した。中にはこの休みで仕事のやり方をすべて忘却してしまった人もいるかもしれないが、とりあえず今日のところは忘却したままこの新商品を食らうがヨロシ。そう、嘆くのは明日だ。
今回新たに登場したのは、岐阜県の郷土料理「鶏ちゃん焼き」。「鶏ちゃん」と書いて「けいちゃん」と読む。この料理をもし「かつや」で食べたらどうなるのか? というのが基本コンセプトらしいのだが……実際に注文してみたところ、デフォルトでバグみたいな仕様になっていたためぜひお伝えしたい。
・かつや新商品
「かつや」のご当地メニューアレンジ企画第2弾となる本作。「鶏ちゃん焼き」初体験なのでオリジナルをそもそも知らないのだが、俺たちの「かつや」のことだ。きっと間違いないものを出してくれるに違いない。
価格は丼だと590円、定食だと690円、単品だと490円(すべて税抜)になっており、もちろんテイクアウトにも対応しているとのこと。しばし待つと、いよいよ私(あひるねこ)が注文した丼がテーブルへと運ばれる。
・さっそく異変
ほう! なんともボリューミーなルックスだ。タレとよく絡んだ鶏から揚げがゴロゴロ入っているではないか。なるほど、これが「鶏ちゃん焼き」なんだな!
ん?
え?
いや……
なんかいるんだが。
・珍入者
「鶏ちゃん焼き」の奥にひっそりと佇む怪しく茶色い影……そう、まさかのチキンカツである。「鶏ちゃん焼き」の裏でチキンカツである。鶏の裏番組が鶏! 鶏の二乗! 誰も鶏から逃・げ・ら・れ・な・い!!
まあ商品名に『鶏ちゃん焼きチキンカツ』とハッキリ書いてあるので何も間違ってはいないのだが、よくよく考えると極めて意味不明な組み合わせだ。「鶏ちゃん焼き」を頼んだらデフォでチキンカツが付いてくるとか、もはやバグではないか。これには岐阜県民もビックリ不可避。
・味は最高
そんな安定の「かつや」節に逆に安心しつつ、気を取り直して初めての「鶏ちゃん焼き」を頬張ると、驚くことにこれが激ウマ! 特に味噌・醤油・にんにくが効いた濃厚ダレがちょうどいい具合にパンチが効いており、鶏肉とベストマッチでハチャメチャに美味である。ご飯も果てしなく進むぞ! ウマウマぁぁぁぁぁあああ!!
その一方で、「鶏ちゃん焼き」と1ミリたりとも絡もうとしないチキンカツの孤高ぶりには改めて笑いを禁じ得ない。合い盛りであるにもかかわらず、たまたまそこに居合わせただけというか、お互いがお互いにあまりにも無関心なのだ。まるで現代社会のような丼である。
・クールすぎる関係性
そもそも鶏から揚げとキャベツを焼いた「鶏ちゃん焼き」の隣に、千切りキャベツを大量に引き連れて来ている時点でまともな神経の持ち主ではないだろう。サクサク衣をソースでいただけるのは純粋に嬉しいが、「鶏ちゃん焼き」とチキンカツはそれぞれ別の人生を生きていることを、我々食べ得る側も十分理解する必要があるのではないか。
圧倒的なウマさを秘めながら、足並みを揃えることを知らない2羽の鶏たち。彼らの間にぬるいケミストリーなどは存在しない。合い盛りにされてなお “個” の強さを主張し合う超実力主義。それが「かつや」の新商品『鶏ちゃん焼きチキンカツ』なのだ。何を言っているのか分からないと思うし、自分でもよく分からないが、それでも食え──。現場からは以上である。
参考リンク:かつや
Report:かつや者・あひるねこ
Photo:RocketNews24.
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