ベジタリアンでもめっちゃ元気! 精進料理の「香林坊」でその証をまざまざと見せつけられて納得しかなかった
野菜しか食ってないだろ! 不服不満で減量中! 地域ネコ ポンポン第5話「ポンポンと菜食主義ダイエッター」
【実食】たまごを使っていない「たまごサンド」を食べてみた結果 → たまご使ってないのに、めっちゃたまごの味がする!
【店員さんに聞いてみた】ハラル食材チェーン・スパイシーフードネットワークの「レトルトカレー人気ベスト3」がこれだ!
手軽で美味しいレトルトカレー。1人暮らしで一食だけカレーが食べたい時などにも最適だ。そんなレトルトカレーがハラル食材チェーン・スパイシーフードネットワークで売られていたので買ってみたら、ガチ本場の味だったことは以前の記事でお伝えした通り。
だが、購入した「チキン・カラヒ・カレー」以外にもスパイシーフードネットワークには様々なレトルトカレーが揃っている。そこで店員さんに人気のレトルトカレーベスト3を聞いてみた!
・一歩入ると南アジア
バングラデシュ、インド、ネパール、パキスタンなどの食材を扱うスパイシーフードネットワークは、御徒町、秋葉原に展開するハラル食材チェーン。一歩店の中に入るとそこは日本とは思えない世界。見たことのない調味料やメーカーが棚にひしめき合っている。
・レトルトカレー人気ベスト3
とは言え、御徒町店店員のデラワルさんは日本語ペラペラで言葉の壁を全く感じさせない人だった。そこで人気のレトルトカレーを聞いてみたところ、めっちゃ親切に教えてくれたぞ! ベスト3は以下の通り。
3位 MTR「ほうれん草とカッテージチーズカレー 税込350円」
2位 MTR「カリ パコラ(ヨーグルト風味の北インドカレー) 税込350円」
1位 MTR「ミックスベジタブルカレー 税込350円」
──なんと、全てが「MTR」という会社の製品。MTRはインドの会社で、1924年に設立された伝統ある食品加工会社なんだそうな。
・断トツ人気の理由
それにしても、他の会社のレトルトカレーもあるにもかかわらず、人気と聞いてMTRの棚に迷わず向かったデラワルさん。そこまで断トツの人気を誇る理由は何なのだろうか? 聞いてみたところ……
デラワルさん「ベジタリアンが多いから、肉のレトルトがあんまり売れない」
──とのことだった。そう言われてみれば、1位から3位まで全部肉が入っていない。唯一「カリ パコラ」には肉っぽい塊が入っているが、これは豆コロッケ。MTRはベジタリアンに特化した会社なんだそうな。
・日本人が食べてみた感想
味についても触れておくと、日本人の私の舌でもNo.1はミックスベジタブルカレーだった。酸味と辛みのバランスも良く、そこにミックスベジタブルの甘みがハーモニーを奏でコク深い。
逆に、一番日本から遠いと思ったのが「カリ パコラ」。酸っぱいのはヨーグルトだろうか? 唐辛子を漬け込んだお酢のような味のルーで馴染みのない味である。
一方、「ほうれん草とカッテージチーズカレー」は、辛さ控えめのまろやかな味。特にほうれん草の風味が強く、チーズはまろやかさの演出に全力を使っているような感じでそこまで濃厚なチーズ臭さは感じない。人によっては、このまろやかさを好む人もいるだろう。
・レトルトカレーに見る文化の成熟
それにつけても、どれも食べごたえは抜群だ。1袋300gの量があるし、ミックスベジタブルカレーなんてこれだけでオカズになるくらい具がギッシリ詰まっている。このカレーは若槻千夏でも飲み物とは言わないだろう。これで350円は明らかに安い。
日本ではベジタリアン向けと言えば、高かったり少なかったりするイメージがあるが、ボリューミーかつコスパの良い価格設定は驚きである。インドの人気レトルトカレーにベジタリアン文化の成熟を見た。
Report:中澤星児
Photo:Rocketnews24.
【ここまできた】フェイクミートの世界に「焼き肉カルビ&ハラミ」が登場! 大豆はいつか肉を超えられるのか!?
ドラえもんの秘密道具に「畑のレストラン」というアイテムがある。種をまくと、大きなダイコンの中にカツ丼でもスパゲッティでも熱々の料理が育つ。夢のような話だが「畑で肉が育つ時代」ならもう来てしまうかもしれない。
食糧問題や健康志向、そしてビーガンのような思想信条上のニーズから注目されるフェイクミートの世界。これまでもハンバーグのような「ひき肉状」の商品はあったが、さらに進化して焼き肉に挑戦した1品がある。
焼き肉といえば一切のごまかしのきかないキング・オブ・ミート。加工食品ではない、まさに本物の「肉」への挑戦。その勝負の行方、見届けよう。
・ネクスト焼肉シリーズ「カルビ1.0」「ハラミ1.0」(税込1950円)
開発したのは「ネクストミーツ株式会社」という日本のベンチャー企業で、焼き肉用の代替肉は世界初だという。商品名の「カルビ1.0」は「バージョン1.0」という意味で、これからさらに改良していくことを予感させる。
ラインナップは「カルビ」と「ハラミ」の2種類。80g×5個セットで税込1950円、別途送料がかかる。筆者の利用時には注文翌日という驚きの早さで届き、ベンチャーらしい勢いが感じられて好感をもった。
商品はクール便で到着。5個セットって多いかな、と思ったのだがそんなことはない。1つ80gなので合計でも400g。家族なら1度に食べてしまう分量だ。賞味期限はおよそ1年。
代替肉にもいくつか種類があるが、これは植物由来の「プラントベース」にあたり「大豆加工品」だ。動物性の原料は一切使用していない。
・調理してみよう
筆者がオーダーしたのはカルビ。調理方法は簡単で、20〜30分ほど自然解凍してからフライパンで焼くだけ。すでに焼き肉用の下味がついているので、塩コショウもいらないし、もちろんスジ切りもいらない。つまり下準備が不要。
開封すると、ほんのり醤油の香りがしてすでに美味しそう。おつまみチャーシューのような見た目で、そのまま食べられそうだ。
やはり1枚肉のような耐久性はなくて、ポロポロとこまぎれになってしまう感はある。1枚1枚も小さめだ。
けれど見た目はそのまんま肉!! 肉以外のなにものでもない。それでいて油脂が出ないから、フライパンがぬるぬるしない。軽く焦げ目がつく程度に焼けば完成だ。すぐに食べられる。
・実食
皿に盛っても肉にしか見えない。これは街頭アンケートでも10人に10人が肉だと答えると思う。
しかし味が肝心だ。いくら見た目が肉でも、味や食感に違和感があったら商品としては成功しないだろう。
まずはなにもつけず食べてみると……もちもちと弾力のある歯ごたえ。肉独特の繊維というか、スジはない。そしてほんのりと大豆の風味がする。美味しいけれど、敏感な人なら「豆だ」とわかると思う。
次に焼き肉のたれをつけてみると……おお、大豆の風味が消えて、完璧に肉になる! こうなると、最初から「肉じゃない」と知っている筆者はともかく、なにもいわず出された客はわからないと思う!!
公式では「オン・ザ・ライス」も推奨。たしかに白いごはんが欲しい!
ごま油でもよい!
にんにくをつけてもよい! 旨い!!
栄養価もすごいらしい。一般的な焼き肉と比べると脂質が半分以下で、タンパク質は約2倍。ダイエットや生活習慣病予防はもちろん、「プロテインを必要とするアスリートの方などにも受け入れてもらえる商品」だという。そもそも大豆が「畑の肉」と呼ばれるほど栄養価の高い食品だから納得だ。
・これは “来る” かもしれない
一説によると、現在のような肉食を持続することは地球環境にも大きな負荷がかかるのだという。動物愛護だけではなく、環境保護の観点からベジタリアンやビーガンになる人も多いのだとか。
同社でも、プラントベース食品は今後も進化を遂げ「焼き肉店にも通常メニューとして置かれる時代」が来ると考えている。
現時点では美味しさでいうなら「高級焼き肉>ネクスト焼き肉>粗悪な焼き肉」という印象。さらに「健康的」「環境に優しい」「安定した品質」「スジがなく柔らかい」などの長所が加わるから、これは “来る” かもしれないなぁ。
まだ100gあたり400円以上と高価で、こまぎれになりやすいという点はあるものの、肉の代用品としては十分なポテンシャルを感じる。なにより「バージョン1.0」だから、これからも開発が進むのだろう。流通が拡大すれば低価格化も期待できる。
10年くらい経ったら代替肉が常識になっていて「まぁ、出始めの頃も食べたけどねぇ」と、したり顔できる日が訪れるかもしれない。
参考リンク:ネクストミーツ株式会社
Report:冨樫さや
Photo:RocketNews24.