ご存じの通り、コストコはアメリカ発祥の会員制スーパーである。日本で流通しているアイテムは当然として、コストコ以外ではほとんど見かけない珍しい商品に巡り合えることも、コストコの大きな魅力であろう。コストコには「初めて見た」が詰まっている。
つい先日、そのコストコの野菜売り場で発見したのが『シーアスパラガス』だ。私、P.K.サンジュン自身は初めて見たし、おそらくこの記事でその名を知った人も少なくないハズ。というわけで、日本では激レア野菜に分類されるであろう『シーアスパラガス』を調理してみたのでご紹介したい。
・シーアスパラガスとは?
コストコの生鮮食品コーナー、もっと言うとカートで突っ込んでいく巨大冷蔵庫コーナーで発見したシーアスパラガス。原産国はイスラエルで価格は税込798円、1パックに300グラムのシーアスパラガスが入っている。
聞き慣れない『シーアスパラガス』とはどんな野菜なのか? 名前だけ見るとアスパラの仲間っぽいが実際のところはどうなのか? まずはパッケージに記載されていた『シーアスパラガス』の説明をそのままご紹介しよう。
「シーアスパラガス(別名:サリコルニア)は栄養価が高く海水で自生する野菜です。海岸沿いの浅瀬など塩分の多い土壌で成長します。シャキッとした食感で、素材そのものに塩味がするので生のままでも召し上がれます。
タンパク質が多く含まれ、ビタミンA、カルシウム、鉄分などの栄養素が豊富です。生のままサラダで、また蒸したり炒めたり、様々な料理にお使いいただけます。シーアスパラガス自体に塩味があるため、調味料の量は控えめの使用をお勧めします」
……なるほど。どうやらシーアスパラガスの “シー” はSEA(海)を表しており、アスパラガスはアスパラっぽい見た目からその名が付いたようだ。ただし、形は確かにアスパラ風ではあるが、大きさは全く違う。1本のシーアスパラガスは手のひらに収まるサイズである。
・そのまま食べると…
注目は海水で自生するため素材そのものに塩味が付いていること。生でも食べられるらしいので、まずはそのまま食べてみると……おお。かなり塩分が強い。シャキシャキ食感と後から来るほろ苦さも印象的だが、やはり塩分のインパクトが最も強烈だ。シャキシャキした塩、そう言ってもいいだろう。
調理方法は色々とあるとのことだが、今回はシーアスパラガスを炒めてみることにした。注意点は2つ、シーアスパラガスそのものの塩分が強いため塩を使わないこと、そしてシーアスパラガスのシャキシャキ食感を活かすために、サッと炒めることである。
・炒めてみた
今回は我が家の冷凍庫に必ず入っているコストコの「シーフードミックス」と、冷蔵庫にあった野菜を適当に炒めてから……
1つかみ分のシーアスパラガスを投入。
あとは本当にササッと火を通せば「シーアスパラガスの炒め物」の完成だ。
・炒めると超ウマい
さっそく食べてみると、あらま……これはイケる! 生で食べると1本でもキツかった塩分が中和され、シャッキシャキした食感が実に心地よい。また、火を通すと後味の苦みはほぼ感じなくなった。どうやらシーアスパラガスは、油と相性の良い野菜のようだ。
とはいえ、やはりシーアスパラガスに含まれる塩分はそれなりにあるので、個人的にはシーアスパラガス単体での調理はオススメしない。他の食材6、シーアスパラガス4くらいの割合いで調理するのがイイのではないだろうか。
その他、サラダにちょっと混ぜてみたり、オードブルのトッピングなどにも使えそうなシーアスパラガス。シャキシャキ食感はかなり美味なので、興味がある方はぜひ1度お試しいただきたい。調理の際は一切の塩を使わない、コレをお忘れなく。
オススメ度(☆5中): ☆☆☆(炒めるとかなり美味)
また買う度(☆5中): ☆☆☆(毎月じゃなくても2カ月に1回なら買ってもイイ)
オススメシチュエーション: 結構日持ちはするけど、1週間以内くらいで食べ切れるなら。