今夜の満月は「コーンムーン」! 9月の満月なのに「ハーベストムーン」ではない理由 / 消えた収穫月の行方

ハッハァ! 今月も満月の日がやってきたぞ! 9月の満月の名はご存じかな? はい、そこの「ハーベストムーン」や「収穫月」と答えた皆さんは……残念ながら不正解! 9月の満月は毎年「ハーベストームーン」だっただろ!? 他のニュースサイトじゃ「ハーベストムーン」になってるぞ! そんなお怒りの声が聞こえますね。

確かにほぼ毎年「ハーベストムーン」だし、他のサイトでも「ハーベストムーン」となっている……が、それはビッグなミステイク。2020年9月の満月は、Not ハーベスト。真の名は「コーンムーン」なのだ! 月とネイティブアメリカンに代わって、真相をお伝えしよう。

・分点

「ウルフムーン」や「ストロベリームーン」など、妙に現代日本で人気な、ネイティブアメリカンがつけた伝統的な月の呼称たち。昨今では12カ月分をまとめた表のようなものも作成され、ところによっては毎年使いまわされていたり。

しかしそれは危険なムーヴ。なぜなら「ハーベストムーン」に関する、特別なルールに対応できないからだ。特別なルールとは……秋の分点に最も近い満月だけが「ハーベストムーン」と呼ばれるというもの。

分点とは天球上で天の赤道と太陽の通り道(黄道)が交わる点で、春と秋に2回訪れる。つまりは秋分の日。今回の満月は9月2日で、次の満月は10月2日。そして秋分の日は9月22日。もうお分かりだろう。秋分の日に最も近い「ハーベストムーン」は、10月2日の満月なのだ……ッ!

勘の良い方ならお気づきだろう。「ハーベストムーン」は年によって9月だったり10月だったりと変化するのだ。ちなみに今年の10月は、1カ月のうちに2度目の満月「ブルームーン」がある月にして、1度目の満月は「ハーベストムーン」でありながら「ハンターズムーン」でもあるというスペシャルな感じになる予定。

・コーンムーン

ということで、今年は「コーンムーン」。理由は、ネイティブアメリカンたちの暮らす北米大陸では、トウモロコシが採れるシーズンだから。麦も採れるので「Barley(麦) Moon」と呼ばれることも。ちなみに麦茶は「Barley Tea」だ! 

・天気は

それでは最後に気になる天気を見ていこう。ウェザーニュースによると、今日から明日にかけての全国の天気は……太平洋側は南から北までほぼ全域で曇か雨。特に九州は台風9号が接近中ということもあり、かなり荒れるもよう。

しかし、新潟から石川県にかけての日本海側の地域は晴れ間が広がるもよう。その他の中国地方辺りまでの日本海側のエリアも曇りのち晴れとなる場所があるため、それなりに見えるチャンスはあるかもしれない。

国立天文台によると、東京での今夜の月の出は18時半。0時5分に南中し、明日午前5時47分に月の入りを迎えるそうだ。多少曇っている程度なら、雲の切れ間から見ることもできると思う。今夜は夜空を見上げ、「コーンムーン」を探してみてはいかがだろう。

参照元:The Old Farmer’s Almanacabc 15ウェザーニュース国立天文台
Report:江川資具
Photo:RocketNews24.



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