松屋のとんかつ屋こと「松のや」が、2020年9月17日に公式Twitterにて気になる投稿をツイート。記事執筆時点(2020年9月18日)ではまだ全国で8店舗だけだが、「デカ弁2020kcal」と題して「わらじかつデカ弁」と「メガチキンかつデカ弁」のなる商品の販売を、テイクアウト限定で行っているというのだ。
投稿では「あなたは、この2020kcalを超えるデカ弁を食べきることが出来ますか?」と、かなり強気。写真からはよくわからないが、とにかく2020kcal以上のボリュームで、相当にデカいらしい。さっそく食べてみたところ、実はとんでもなくコスパが良いことが発覚! これ実は神メニューじゃないか?
・2020kcal
農林水産省によると、成人男性が1日に必要なエネルギー量は2000~2400kcal程度で、女性なら1400~2000kcalだという。つまり、2020kcal越えな2種類の「デカ弁」は、ともすれば1つ食べれば1日イケてしまう計算。
相当な量だと思われるが、「わらじかつデカ弁」は税込890円。そして「メガチキンかつデカ弁」は税込790円。ぶっちゃけ普通に1食分程度の値段というか、そう多くも少なくも無い普通サイズの定食を食べたらこんなものだろうという価格帯だ。
デカいといいつつ、本当はたいしたことないんじゃないのか? そう思っていた……実際に購入するまでは。完成した2種の「デカ弁」を受け取った瞬間に、その量が尋常ではないことが重さで知れたのだ。今まで買った、どの松のやの弁当よりも重たい。2リットルのペットボトルでも入ってるのかというレベル。そしてデカい。
まあ、公式のツイートでもそうだが、なかなか写真で見てもデカさは伝わりづらいもの。参考までにiPhone SE2と並べてみると、面積的には3台分以上はありそうなくらいデカい。
・1日分
筆者だけで手に負える量ではないと判断したため、急遽知人に応援を要請。食べて感想を述べるよう伝えたところ「食べきれないでしょ」とのこと。彼は別段小食でもなんでもない普通のアラサーのおっさん……つまりは割と平均的な成人男性だと思うが、それをして瞬時に食べきれないという思いが出てくるレベルでデカいのだ。
それもそのはず。そもそも弁当としての作りがおかしいのだ。正方形に近い形状の容器の斜め半分は、ご飯の上に「わらじかつ」か「メガチキンかつ」とキャベツの千切りが載ったカツ丼。そしてもう斜め半分の、通常ならおかずが入っていそうなエリアには、やや小さめな「ささみかつとじ丼」が入っている。
デカいカツ丼のおかずに小さい卵とじカツ丼が入っているという、完全に狂気の産物。脳までトンカツにやられてしまったとしか思えない。はじめは侮っていたが、これはガチに攻めまくった弁当だ。
割と真面目に慄(おのの)きつつも、頑張ればワンチャンあるっしょ? と、とりあえず食べ始めてみたところ、味は普通にウマい。肉は柔らかく、しっかりといつもの松のやクオリティ。
しかし筆者は4分の3ほど、そして助っ人として呼んだ知人は半分食べたところでギブアップ。一回で食べるのは相当キツい。というか、普通に半分だけ昼食べて、残り半部は夜に食べる等でちょうどいい。カロリー通り、ガチにこの弁当だけで1日イケるボリュームだ。
・コスパが神
ここで魅力が増してくるのが値段である。「わらじかつデカ弁」は税込890円で、「メガチキンかつデカ弁」は税込790円。これで1日分に匹敵するボリュームと考えると、めちゃくちゃコスパがいい。
ボリューム的に同じ価格でこの量というのはなかなか見ないし、味のクオリティも申し分ない。当初は狂気じみたネタ系メニューに思えたが、その実態は安くて多くて美味い神メニューだった。特に食いしん坊にはたまらないだろう。すでに実施している店舗が近くにあるなら、是非食べてみてくれ! シェアか保存の用意はお忘れなく。
参照元:松のや、Twitter @matsu_noya、農林水産省
Report:江川資具
Photo:RocketNews24.