子どものころ、母がぬか漬けを作っていた。いや、育てていたと言った方が正しいかもしれない。毎日必ずかき混ぜ、旅行する際は人に預けていた。時折ヨーグルトやビールを与えており、その可愛がり方といったら尋常でなかったように記憶している。
まあ要するに、ぬか漬けとは手がかかるものなのだろう。気軽には手を出せないシロモノ、それがぬか漬けに対する記者のイメージだった。そんなある日、友人からとある商品をススメられた。『ぬかチューブ』という、チューブに入ったぬか味噌だ。
なんでもチューブをひねって食材とチューブの中身を一緒にラップで包むだけで、ぬか漬けが完成するのだとか。本当にそんな便利なものが存在するのだろうか。怪しい……と思いつつ、ネットでポチっと注文だ!
・とにかく手軽な模様
コーセーフーズが販売する『ラップdeカンタンぬかチューブ』の魅力は、なんといってもその手軽さだ。ラップを広げ、その上に好きな食材を置き、ぬかチューブをひねり出して味をなじませれば終了。
手でぬか床を混ぜたりと、毎日様子をうかがう必要がない。思い立った時に、パパっと使うことができるのだ。チューブの中身については、使い切らずともキャップをして冷蔵庫に入れておけば保管することができる。
・簡単が過ぎるし美味しい
そんなに簡単にぬか漬けができてたまるかという思いと、これがあれば生活レベルがサクッと10は上がるな……などという思いが交錯する。ゴチャゴチャ考えていても仕方がない。さっそく野菜を買ってきて、試してみることにしよう。
パッケージに、うずらのゆで卵とミニトマトがオススメ食材であると記載されていたので、キュウリに加えそれらも用意。説明通りラップを用意し食材を置き、チューブを食材の両脇に添わせるようにしぼって冷蔵庫に入れる。
ものの数分で仕込み終わり、あとは翌日を待つだけだ。簡単すぎる。次の日冷蔵庫を開けると、野菜から水分が出たようで、ぬかが少しシャバっとしている様子。
ササっとぬかを洗い落とし、包丁で切ってパクっと食べる。むむむむむ……これは普通にぬか漬けだ~! なんなら美味しい部類のぬか漬けだ~~!! 本当の本当にアノぬか漬けができてしまったではないか。今までの(記者の母の)苦労はなんだったんだ。
簡単すぎて嬉しいやらくやしいやら。こんなことができるんなら、もっと早くに製品開発しておいてくれよと、誰にもどうしようもならないことを思ってしまった次第。
そんなこんなで何度か試してみた結果、個人的にはラップよりも袋に入れたほうが使いやすいと感じた。そのあたりは好みもあるだろうから、各々やりやすい方法を発掘してほしい。
『ぬかチューブ』の気になる価格だが、記者は税込367円で入手した。こちらのコーセーフーズ商品以外にも、カルディなどで同じような製品を販売しているとのこと。野菜ほか肉や魚にも使うことができるので、一家に一本推奨したい。マジで便利だから。