この冬のサイゼリヤはヤバいかもしれない。もちろんいい意味でだ。2020年12月9日、サイゼリヤは冬のグランドメニューの改定を行った。その目玉は大人気「辛味チキン」が巨大サイズになった「骨付きもも肉の辛味チキン」であるが、 […]

日本最強イタリアンレストランチェーン、サイゼリヤ。大人気の「ミラノ風ドリア」を筆頭にこれまで数々の傑作メニューを世に送り出しているが、2019年度のベストメニューは羊の串焼き「アロスティチーニ」であろう。

アロスティチーニのウマさは瞬く間に世に知れ渡り、一時は販売を休止したほどの人気を博しているが、今年2020年のベストメニューは間違いなく『イタリア風もつ煮込み』だと断言しよう。そのウマさは歴代のサイゼリヤのメニューの中でも指折り──。心から「ありがとう、サイゼリヤ」と言わせて欲しい。

・全国14店舗のみ

サイゼリヤの『イタリア風もつ煮込み』は、2020年9月中旬から大阪府と千葉県の一部店舗で販売中の限定メニューである。まずは『イタリア風もつ煮込み』を展開中の店舗をご紹介しておこう。ズバリ、近所の店舗を見つけた人は超絶ラッキーだ。

大阪府： なんばOCAT、北心斎橋、BIG STEP、千日前アムザ、上本町、堺筋本町、心斎橋ゲート、大阪日本橋駅前

千葉県： 市川菅野、船橋海神、下総中山、本八幡北口パティオ、市川ショップス、西船橋北口

さて、イタリアでもつ煮込みと言えば本場には「トリッパ」がある。トリッパとは主に牛のハチノスをトマトベースのソースで煮込んだ料理のこと。ただし、サイゼリヤの『イタリア風もつ煮込み』にハチノスは見当たらず、いわゆるホルモンの部位がメインであった。

・真面目に絶品

で、気になるお味だが、ちょっと「絶品」以外の言葉が見当たらない。もつの濃厚な旨味と、爽やかなトマトソースのパランスが絶妙で、さらにいえば白インゲン豆のとろりとした口当たりが最高オブ最高。どちらか言えばコッテリ系の1皿ではあるが、5人前くらいなら余裕でイケる気がする。

加えて素晴らしかったのが、もつ独特の臭みが一切なかったこと。和風、イタリア風問わず、もつ煮込みには少なからず臭みがあるものだが、サイゼリヤの『イタリア風もつ煮込み』には臭みが一切なかった。これを作ったサイゼリヤの人、星……3つですッッッ!!!!

もちろんそのまま食べても美味しいし、ワインと一緒に楽しんでもいいだろう。また、メニューに記載されている通り、ガーリックトーストと合わせてもめちゃめちゃ美味しかった。具だけではなく、最後の汁の1滴まで食べ尽くしたくなるウマさ、それが『イタリア風もつ煮込み』だ。

これは真面目な話、あまりのウマさに感動した記者はもう1皿追加注文した。1人でサイゼリヤに行き、1人でわざわざ『イタリア風もつ煮込み』を追加注文するのは恥ずかしかったが、そうしたくなるほど『イタリア風もつ煮込み』はウマい。ズバリ、千葉県の店舗にミッキーがお忍びで食べにくるレベルである！

・今後の展開は？

気になる全国展開についてだが、サイゼリヤ広報に問い合わせたところ「現段階では不明ですが、おかげさまでご好評をいただいております。テストを重ねて、いずれ全店で販売できればと考えております」とのことであった。近所のサイゼリヤにお住いの諸君、イタリア風もつ煮込みをメッチャ食え。そして「超ウマい！」と連呼しよう──。

というわけで、サイゼリヤの『イタリア風もつ煮込み』は感動するほどの絶品なので、近所の人は迷わずGO、近所に無い人は「どうか全国展開しますように」と毎晩のように祈り続けて欲しい。控えめに言ってアロスティチーニ級……人によってはアロスティチーニを超えるであろう絶品だ。

サイゼリヤの『イタリア風もつ煮込み』は1人前税込み350円。仮に「日本350円の料理選手権」があったら、メダル獲得は確実なウマさである。早く『イタリア風もつ煮込み』が全国展開しますように……！

参考リンク：サイゼリヤ
Report：P.K.サンジュン
Photo：RocketNews24.