【現地レポ】GOTOトラベルの『地域共通クーポン』を手に入れたが…危うくただの紙切れになりかけたので「マジで大事な注意点」を1つだけ伝える

GOTOトラベルを利用したら、めちゃくちゃ安く旅行できる。──のっけから当たり前のことを書いてしまったが、実際に同キャンペーンを利用して旅行すると、その価格に驚く。触れずにはいられないほど安いのだ。

例えばつい先日、私はGOTOトラベルキャンペーンを利用して高知県まで行ってきたのだが、「1年前なら交通費にもならない」金額でホテル代と飛行機の往復チケット代をカバーできた。おまけに地域共通クーポンまでもらえたのだから、申し訳なさを感じるほどにお得。

ただし、実を言うと私はその地域共通クーポンを危うくただの紙切れにするところだった。危ない危ない……という経験もしたので、注意喚起のためにシェアしておきたい。おそらく、同じような思いをした旅行者は一定数いるのでは? 何なら、すでに紙切れ化させちゃった人も結構いるのでは?

・思わぬ罠

GOTOトラベルは何かと複雑なキャンペーンだが、利用者にとってはそれほど難しいものではない。「旅行代がお得になるんでしょ?」くらいのざっくりとした理解で十分かと思う。なぜなら、現地に行けば分かることがほとんどだから。

頑張る必要があるのは、ホテルと移動手段を決めるときだけ。サイトAのパック旅行の方がお得なのか? それともサイトBのパックの方がいいのか? いや、パックではなく宿と交通手段を別々に取った方がいいのか? と調べるのが面倒なくらいで、それさえ決まればあとは楽しむのみ。

キャンペーンの一環である「地域共通クーポン」もそうで、基本的に宿泊先で受け取ればOKだ(紙タイプの場合)。あとは宿泊施設のスタッフが全て説明してくれる……と言いたいところだが、以前の記事でも述べたようにGOTOトラベルに関して、現場は混乱していると思った方がいい。

つまり、ホテルのスタッフでも「地域共通クーポンが使える近隣のレストラン情報」等について把握しているとは限らない。もっと言うなら、スタッフがよく分かってなくても不思議ではない。私の場合がそうで、受けた説明は「近くのファミリーマートなら使えます」だけだった。

始まって間もない上に色々とややこしいキャンペーンなので、仕方がないこと。そもそも、使えるお店に関しては公式サイトで確認できるから、ホテルのスタッフが知らなくても利用者はそれほど困らない。使えるエリアだって、クーポンにデカデカとプリントされている。これを見れば誰でも分かるだろう。

OK。クーポンに関しては何とかなりそうだから、とにかく街中を歩いてみよう。そう思って市街に繰り出すと、「地域共通クーポン」の対応店舗がそこまで多くないことに気づく。私が高知市内で確認した範囲だと、お土産物店では対応している店が多いようだが、飲食店はかなり少ない。

だったらどうするか? 私のように「お土産を買うときにクーポンを使おう」となる人が多いはずだ。で、お土産をいつ買うかというと、「荷物を増やしたくないから最終日に買う」という人が多いのではないだろうか?

少なくとも私は上のように考えて、しばらくクーポンをキープしていた。そして高知県内の別の市に移動し、そこでホテルにチェックインしたとき……! 気付いたのである。

地域共通クーポンの期限が切れかかっていることに。寿命はあと数時間! てっきり高知県に滞在中は使えるものと思っていたが、最初のホテルをチェックアウトした日がリミットになっている。ってことは、数日後に高知市内へ戻ったときに使おうと思っても、そのときにはただの紙切れ……。

状況を理解した私は焦った。同時に、近くの「道の駅」に駆け込んだ。たしか、この店は地域共通クーポンに対応しているは……ず……よし! いけるぞ! 

こうして、「道の駅」の閉店30分前に店内を物色し、良さげなものを見つくろって発送。ギリギリセーフだったのだが、もう少し気づくのが遅かったら……せっかくゲットしたクーポンを無にしてしまった後悔から、旅行気分が台無しになるところであった。

・もっとも大事な注意点を1つだけ挙げると

というわけで、結論としては「GOTOトラベルの地域共通クーポンを受け取ったら使用期限を必ずチェックして! 特に複数の宿泊施設を利用する予定の人!!」ということになる。

ホテルのスタッフがその点について注意してくれたら誰だって気をつけるだろうが、先に述べた通り現場は混乱している。私のように説明がないケースだってあるだろうから、自分自身でチェックした方がいい。逆に言うと、そこさえ確認しておけば大体OKかと思う。

もちろん、細かな注意点を挙げれば他にいくらでもある。パッと浮かぶだけでも「地域限定クーポンでお釣りは出ない」とか、「クーポンは紙と電子タイプの2種類ある」……などなど。

ただ、旅行前にそれらを全て把握していても、使用期限が切れてしまったらどうすることも出来ない。そうなったときの切なさはハンパないと思われるので、ホテルを何カ所か移動する人はとりわけ注意した方がいいだろう。

・紙タイプにのみ対応している店が多い?

あとは使用可能エリア内の使用可能店舗で使えばいいのだが、「紙タイプか電子タイプかのどちらかにしか対応してない店が多い」って点も割と重要。つまるところ、電子タイプのクーポンしか持ってない人は「紙タイプのクーポンのみ対応」の店では使用不可であり、逆もまた然りということだ。

ではどっちのお店が多いのかというと、私が高知県で確認した範囲では「電子タイプのみ対応」より「紙タイプのみ対応」の店の方が圧倒的に多い印象を受けた。

そして、紙のクーポンがもらえるか電子タイプになるかは、予約段階で決まる。たとえば、「じゃらんnet」や「楽天トラベル」で予約したら紙クーポン、「JTB」では店舗予約なら紙クーポンだが、インターネットや電話予約なら電子クーポン……といった具合。

また、「じゃらんnetでは日帰り旅行の地域共通クーポンは付与対象外」だったりと、どこで予約するかが少なからぬ差を生むのだ。

となると「予約のときにしっかり調べないと!」と気合が入る人は多いだろうが、GOTO適用後のトータル金額やホテルの規模を比較するだけでも結構大変。その上で地域限定クーポンの細かな差を調べたり比べたりするのは、かなりの手間。私の場合、パソコンをベランダから放り投げたくなった

そのような作業が苦にならない人だったらいいが、私のように「面倒くせぇ」ってなるタイプの人は「旅行代理店による地域限定クーポンの細かな相違点」など無視してもいいかと思う。細かな点まで比べ始めるとキリがないからだ。大きな差がつくのは交通費と宿泊費。そこを比較していれば十分ではないだろうか。

なにより、紙クーポンだろうが電子クーポンだろうが、でっかいお土産物店に行けば大体どっちも対応している。「とりあえず現地に行けば何とかなるんだろう?」くらいの気持ちでいる方が、旅行をより楽しめる……ような気がするぞ。

参考リンク:GOTOトラベル「地域共通クーポン」「取扱店舗を探す(マップ)」、楽天トラベルじゃらんnetJTB
Report:和才雄一郎
Photo:RocketNews24.



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