【歓喜?】『都道府県魅力度ランキング2021』で再び最下位になった茨城県民「むしろ王座奪還です」

2021年10月、毎年恒例の『都道府県魅力度ランキング』が発表された。同ランキングの主役は13年連続1位となった「北海道」……と言いたいところだが、むしろ毎年注目されるのは熾烈な最下位争いである。 昨年のランキングでは、 […]


『都道府県魅力度ランキング』で最下位を脱出した茨城県民の心境は複雑 →「勝手に順位を上げないで欲しい」

2020年10月14日に民間調査会社「ブランド総合研究所」が発表した『都道府県魅力度ランキング』。7年連続で最下位だった茨城県が見事42位に輝いたことは以前の記事でお伝えした。

さぞかし茨城県民は喜んでいることだろう……と思いきや、話はそう単純ではないらしい。というのも、実際に知人の茨城県民に「最下位脱出」についてコメントを求めたところ、まあまあ難解な答えが返ってきたからだ。

・茨城県民に話を聞いた

認知、魅力、情報接触、観光意欲、居住意欲……などなど、多種多様な項目で導き出される都道府県魅力度ランキング。長きに渡り1位に君臨し続ける「北海道」よりも、毎回最下位の「茨城県」が注目を集める秋の風物詩的ランキングである。

さて、自分に縁がある都道府県には出来れば魅力的であって欲しいもの。そういう意味で7年連続で最下位だった茨城県民は、耐え難い屈辱があったに違いない。やったな、茨城県民! というワケで知人の茨城県民に話を聞いてみることにした。おーい、後輩の茨城県民――!!

──よかったね、ついに都道府県魅力度ランキングで最下位から脱出だよ!

「ああ……ありがとうございます」

──嬉しい? ねえ、嬉しいの!?

「うーん、一言で語るのは難しいんですね。嬉しさ2割、不安8割って感じでしょうか」

──え? 不安なの?

「もちろん嬉しい気持ちもゼロではないんですよ。実際に茨城って住むと最高ですし。ただ、そんなことは茨城県民なら全員がわかってることで、魅力度ランキングが何年連続最下位でも別に構わないんですよね。自分たちは茨城の良さがわかってるんで

──なる……ほど。

「逆に、最下位じゃないとおいしくないというか、それをウリに出来ないじゃないですか? 実際に茨城県も最下位を逆手に取った自虐プロモーションをやってますからね。個人的には茨城の武器が1つ無くなる方が痛い気がします」

──武器……!

「そうですよ。だって、最下位だから注目もされるし、笑えるじゃないですか。日本で1番高い山は富士山だってみんな知ってますけど、2番目、3番目、4番目に高い山なんて知ってる人いますか? 」

──確かに。

「あと、どうせランキングが上がるならTOP10入りとかして欲しいですよね。ぶっちゃけ42位なんて目くそ鼻くそじゃないですか? TOP10入りしたなら素直に喜べると思います。やっと気付いたか、的な感じで」

──ふーむ。

「だから、ちょっと茨城よりランキングが低い県には頑張って欲しいですよ。栃木なんて鬼怒川温泉と日光東照宮があるのにだらしない。46位の徳島県だって阿波踊りがあるじゃないですか。勝手に茨城より順位を下げるのはやめて欲しいですね。というか、勝手に茨城の順位を上げないで欲しいです」

──勝手に……!

「なんかずっと42位とかをウロチョロするくらいなら、自分的には永遠に最下位の方がいいですね。茨城の魅力は茨城県民が1番よくわかってるんで、そこは揺るぎませんから」

──ちなみに茨城県の最大の魅力は何なの? 1つだけ挙げるとしたら。

「うーん、人が優しいところかな……?」

──ぼんやりした理由だな、おい!

というわけで、話を聞いた茨城県民的には「茨城の魅力はわかっているので、魅力度ランキングは最下位の方がおいしい」という感想のようだった。1つだけ言えるとしたら、どうやら茨城県民は最下位をネタにできるくらいの懐の広さがある、ということだろうか。

参照元:ブランド総合研究所「都道府県の魅力度等調査結果」
Report:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.



栃木県民に “茨城に勝っていると思う点” を聞いてみた結果 → 栃木県民「車の運転が丁寧」

2020年10月14日、民間調査会社「ブランド総合研究所」が今年の都道府県魅力度ランキングを発表した。どうやら、このランキングで革命が起こってしまったようである。読売新聞によると、7年連続で最下位だった茨城県が過去最高の42位を記録したというのだ。

7年という長きに渡りチャンピオンであり続けた茨城の王座返上。代わりに王座に座ったのは栃木県である。これは神のイタズラか。ライバル関係と言われる両県だが、今回のランキングはその宿命を裏付けた形となったのである。そこで栃木県民に “茨城に勝っていると思う点” を聞いてみた!

・ブッチさんに聞いてみよう

話を伺ったのはブッチさんだ。iPhone行列に並んでいる際、テレビ取材を受け、そのパンチ力あるキャラから知る人ぞ知る存在となったブッチさん。彼は生まれも育ちも栃木の生粋の栃木県民である。記者は、栃木に住んでいるブッチさんに、ラインでコンタクトを試みた。以下がその一問一答である。

記者「栃木県の魅力を教えてください」

ブッチさん「特に何も無い」

記者「え!?」

ブッチさん「と思わせるところ。ハードルが低ければ、ちょっとの出来事が嬉しく感じるものさ」

記者「なるほど。栃木県では普通のことでも嬉しく感じられると。茨城県に負けてると思いますか?」

ブッチさん「負けてない」

記者「では勝ってると思う点は?」

ブッチさん「偏見かと思うけど、車の運転が丁寧。あと、海はないけどエーゲ海(※ラブホテル)があるところかな」

記者「確かに、茨城県はただの海しかないですもんね」

ブッチさん「ただ、本心を言うと、勝っても負けてもないと思う」

記者「と言うと?」

ブッチさん「俺は、他人の決めたランキングが最下位でも、自分のランキングが最高であれば良いと思う。きっと茨城県の人もそう思ってるだろう。なぜなら、栃木と茨城はライバルだからな。本当は誰も負けてないのさ。唯一敗者がいるとすれば他人の決めたランキングで人のことを下に見るヤツだ。dude」

記者「勉強になりました」

ブッチさん「お前も誰にも負けてないぜバディ」

──以上である。都道府県魅力度ランキングで最下位となってしまった栃木県民だが、その精神は誇り高いことが分かった。自分のランキングを大事にすること。これは魅力度ランキングだけの話ではない。今回も大切なことを学ばせてもらった。ありがとうございましたブッチさん!

参照元:読売新聞、栃木県の魅力がこちら
執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.



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