航空業界の調査・格付け会社SKYTRAXによるランキングで8年連続で総合1位を獲得した、シンガポール・チャンギ国際空港。
到着ロビーには、チューブ状の巨大すべり台があることで知られています。
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航空業界の調査・格付け会社SKYTRAXによるランキングで8年連続で総合1位を獲得した、シンガポール・チャンギ国際空港。
到着ロビーには、チューブ状の巨大すべり台があることで知られています。
続きを読む新型コロナウイルス拡大防止のため、旅行控えムードが続いている。海外旅行はもちろん、国内移動も慎重にならざるを得ない状況で、GoToトラベル事業も振るわないようだ。
もともと旅行が好きで、歯がゆい思いの人もいるだろう。少しでも旅気分を味わえる方法はないか、と思ったときに「リモート旅行・オンライン旅行・バーチャル旅行」は選択肢に入るだろうか?
コロナ流行以前は現実の旅行を手配していた「ソクたび」が、リモート旅行のサービスを実施。「おうちソクたび」と名づけて、現地の銘菓や特産品を自宅に届けてくれる。今回、お試し版ともいえる「どこかのプチ旅気分」(税抜980円 / 販売終了)をやってみたので感想をお伝えしたい!
「おうちソクたび」とは、簡単にいうとオンライン上のミステリーツアー。「城下町」「海」などのキーワードからコースを選んで申し込むと、現地から「旅が体験できる1箱」が届く。実際に行くわけではないのだが、「旅行当日」のような実施日があり、一定のあいだ募集を行う。
旅行当日までは、たびたびLINEが送られてくる。内容は「現地の天気」「現地で聞こえる音」など行き先のヒントになり、それでいてネタバレしない絶妙なもの。当日までの気分を盛り上げる演出になっている。
リアルでパッケージツアーを申し込むと、添乗員さんから「〇日前コール」や「挨拶コール」などの連絡が入ることがあるが、それと似ている。筆者には何度目かのLINEで、ざざん……ざざん……と波が打ち寄せる音が届いて、「海辺の街だー!!」とテンションが上がった。
旅行当日にはYouTubeで現地からライブ配信が行われる……のだが、ここでアクシデント発生! 実は商品が到着したのが配信開始の1時間前!! 間に合わないかとヒヤヒヤした。
ライブで見られなくてもYouTubeにアーカイブされるので後から見てもいいのだが、やはり臨場感には欠ける。商品は目的地の事業者から直接届くシステムのようで、筆者の自宅までは遠すぎたのかもしれない。
気を取り直して、届いたのは以下の商品。筆者は「プチ旅」だったのでポストインだが、正式版の場合は宅配便で届く。
お届けは愛媛県伊予市から!! ずいぶん遠くから来たなぁ。
1. 地元の銘菓らしい「恋しぐれ」
2. 地元カフェのお菓子らしい「下灘珈琲ビスコッティ」
3. 酵素風呂のもと
4. トゥクトゥク乗車券つきシーグラス?
以上4点だが、愛媛に行ったことがない筆者としては由来も名物もわからないので「これなぁに?」となる。
そこで同梱のパンフレットの出番だ。
まずは「旅のしおり」! 目的地は「双海(ふたみ)」という町で、実際に旅するとしたら……というモデルプランが示されている。ふむふむランチは鯛めしで、鱧(はも)の水揚げを見学するのね。
夕方に立ち寄る「芳我ベーカリー」の名物が「恋しぐれ」というお菓子。別添のガイドブックによると、ふたみシーサイド公園の「恋人岬」にちなんだ和菓子だそうだ。かつて地域に子どもが多かった時代には、小学校の給食パンも作っていたんだって。
同じくビスコッティは、『男はつらいよ』『HERO』のロケでも使われた「JR下灘駅」のコーヒースタンドから。フォトジェニックな駅で、全国からカメラマンが集まるのだそう。
海沿いぎりぎりに浮かぶようなホーム。ああ、見たことある!
酵素風呂のもとは「米ぬか酵素風呂 酵素まる」から。「店主のまりさんは人と人とをつなぐ人」とのことで、地元なら誰もが知る名物店長さんとみた。
来店した人がもらえるであろう店内マップが同封。これはいい! 旅先でもらったペーパーアイテムは、記念に持ち帰ったり、スクラップブックにする人も多いよね。通販で商品だけを受け取るなら不要なものだけれど、これぞ「旅気分」を盛り上げると思う。
最後に謎アイテム「トゥクトゥク乗車券」つきの「シーグラス」だけれど、ガイドブックを読んでわかった。
地元でマリンアイテムを売る雑貨屋「海アフロ POST」が、愛媛を湘南のようにしたいという夢を抱いてトゥクトゥクの運行を開始。商品を購入すると乗車できるのだとか。ちなみにシーグラスとは浜辺で拾えるガラス片のこと。めちゃめちゃローカルな話だな!
なお、今回ご紹介したのは「プチ旅」だが、レギュラーコースともいえる「海風ごちそう旅気分」(記事執筆時点の販売プランで6480円)では、「鱧しゃぶ」や「鯛めし」など、より多彩な特産品が楽しめるという。冷蔵便や冷凍便で届き、嫌いなものや避けてほしいもののリクエストも出せる。
当日、指定された時間にはライブ配信もある。瀬戸内の街からの中継だから、臨場感を出せるようベランダでスタンバイしてみた。暑〜い!
今回は「質問お返事コーナー!」と題したトークが中心で、屋外からの中継はほぼなかった。プロの映像ではないから、こなれていないところもあるが、ほのぼのと手作り感のある配信だ。例えるなら遠くの親戚の家とテレビ電話がつながっているような感覚。
一方で、オンライン旅行を提供する他社サービスの中には、本職のガイドが現地を案内したり、撮影・編集スタッフが動画を作るところもあるようだ。
事前に何度もリハーサルを行い、台本にもとづいて進行するなど、映像コンテンツとしても高品質になるはず。配信そのものに価値があり、それを見るために料金を払うというサービスモデルだ。
今回の「おうちソクたび」、直前まで行き先がわからない “ミステリーツアー感覚” や、なにが届くか完全にお任せの商品内容、実際に旅行に行った場面をイメージできる「旅のしおり」など、ユニークで面白いアイディアが満載だった。
ただ有名な品を詰め合わせました、という無機質なものではなく、「実際に旅行したら立ち寄るだろう場所」「買うであろうお土産」が厳選されていて、背景に「ストーリー」があるのがいい!
予算との兼ね合いもあるだろうが、これで映像コンテンツの充実があれば、最強サービスになりそうな予感。ライブ中継ではなくても、「旅のしおり」に合わせてプロが案内した映像を編集し、1本の番組にするのはどうだろうか。現地の特産品+映像コンテンツが組み合わされば、リアル旅行のかわりにリモート旅行というのも「あり」になると思う。
プランは時期によって異なり、記事で紹介した「どこかのプチ旅気分」は販売終了。現在は内容がパワーアップした「どこかのお試し旅気分」(税込2980円)を販売中だ。
もともと「ソクたび」は、予算に合わせて1泊2日の旅をコーディネートしてくれる旅行手配サービス。出発前日に目的地がわかるというドキドキのツアーを手がけてきた。お客さんをびっくりさせる、喜ばせることは十八番といえる。現在は販売休止中だけれど、リアルな「ソクたび」も行ってみたいなぁ。発想力がきらりと光る新鮮な体験だった。リモート旅行、いかがだろうか?
参考リンク:おうちソクたび
Report:冨樫さや
Photo:RocketNews24.
ScreenShot:おうちソクたび
だいたい何でも「手のひらサイズ」に進化する時代だ。それが “最も適しているサイズ” なのかどうかはさておき、とりあえず1度は超コンパクトサイズになっておこう、みたいな流れがある。たしかに性能が同じであれば、より小さい方が便利かもしれない。
今回発見したのは、手のひらにちょこんと乗るサイズのアイロン。いや、なんというか、アイロンはノーマークだった。いきなりイメチェンされてもリアクションに困るんですけど……でもまあ、せっかく見つけたので使ってみたぞ!
ネット注文で1078円(送料別)で購入した「手のひらサイズのミニアイロン」。サイズは縦約10cm × 横約6.5cm × 高さ約6cmだ。付属品は、電源コードと携帯用ポーチのみで、スチーム機能はナシ。つまり、必要最低限の機能を備えたミニマムアイロンである。
こいつがフツーに使えれば、旅行や出張時のお供になるだろう。もちろんアイロンの貸出サービスを行っているホテルもあるが、使い慣れた “マイアイロン” を持参する方がカッコイイに決まっているし、いざという時にも安心だ。
ちなみに、収納時はハンドルが降りている。カチッと鳴るまで引き上げてから使用してくださいとのこと。十分コンパクトなのに、さらにほんの少しでもコンパクトになろうとする姿勢がよろしい。カバンが多少ギュウギュウでも詰めてあげたくなる。
さて、それでは実際に使ってみるぞ。電源プラグを本体に接続して、通電すると電源ランプが点灯する。電源の入切機能や温度調節機能はない。接続プラグを差したらON、抜いたらOFF、以上だ。なお、「かけ面」は180度に保たれるよう設計されている。衣類の絵表示なら「高温」だ。
準備はOK。というか、コードを接続したら速攻で熱くなった。さすがミニサイズ。試しにシワのあるシャツを用意して……
スーッとアイロンがけをすると……
普通にパリッとキマる。
うむ、やはり小回りがきく。袖口やボタンの間をスイスイ、スイスイと気持ちよく通り抜けていくのだ。ただ、普通のアイロンならスーッと1回で行くところを、ミニアイロンなら何往復もする必要もあったりする。まあ仕方ない、小さいのだから。
また、「ミニアイロン」を買ったなら「ミニアイロン台」も買うべきだった。同じショップでも取り扱いはあったが、調べてみたところ、やはり持ち運びやすい「アイロンマット」も色々あるようだ。出張の多いビジネスマンはチェックしてみてはどうだろうか。
とりあえず、旅行や出張時にシャツ、スラックス程度を、チャチャッとアイロンがけしたい時には使えそう。一方で、自宅でまとまった量をアイロンがけするなら、いわゆる通常サイズの方がいい。まあアレだ、1度コンパクトサイズになると、適正サイズが分かるような気がして面白かった。興味のある方はぜひ!
参考リンク:フェリシモ「ミニアイロン」
Report:砂子間正貫
Photo:RocketNews24.
人が密になることを避けなければならない新しい生活様式。旅行控えが経営難に直結する中小の観光業はもちろんだが、大規模リゾートホテルや温泉旅館は、また別の苦境に立たされているといえる。
豪華なビュッフェや館内イベント、スパ、プール、大浴場など、これまでスケールメリットを活かして提供してきた主力のエンターテインメントが、感染源となる可能性があるからだ。
そもそもたくさんの人が集まることで成り立っていた大規模リゾートのサービスは、現在どのようになっているのだろうか。星野リゾートの取り組みを取材してきた。
青森県三沢市、およそ22万坪の広大な敷地を有する温泉リゾート『青森屋』。「青森の文化を丸ごと体験できる温泉宿」を掲げ、館内は青森ゆかりのものでいっぱいだ。
例えば天井・壁一面に「金魚ねぶた」が飾られた通路。金魚飼育の伝統があった青森県では「ねぶた祭」に欠かせない装飾品だ。客室に本物の金魚鉢(金魚が泳いでいる!)を貸してくれる「貸し金魚」のサービスもあった。
「のれそれ食堂」「じゃわめぐ屋台」「ヨッテマレ酒場」などの「お国言葉」が、館内そこここで誇らしげに見られる。
「じゃわめぐ広場」は、大浴場や売店、居酒屋コーナーに面した交差点のような場所で、各種イベントの会場でもある。新型コロナ対策で現在は異なるが、かつては毎晩屋台が立ち、津軽三味線など青森にちなんだショーが開催されていた。湯上がりに涼む人、居酒屋コーナーで飲み直す人、ほたて釣りコーナーで楽しむ人など、多くの宿泊客でにぎわっていたことだろう。
大浴場から出たところには「りんごジュースが出る蛇口」も。青森名産りんごジュースのフリーサービスだ。提供時間が終わると「本日は枯れました」と書かれていたのに思わず笑顔。
南部地方に伝わる郷土玩具に、八幡馬(やわたうま)というものがある。その名を冠した「八幡馬ラウンジ」(有料)は池のほとりに独立して建つ古民家で、かつ少人数の予約制なのでゆっくりくつろぐことができる。コーヒーやシードルなどのドリンクがフリーで、時間によってはお茶菓子もいただける。
広々とした館内無料ラウンジでもドリンクサービスがあり、最近ではパソコンを開いて1人で仕事をしている様子の人も増えたそうだ。総客室数236室、3棟の宿泊棟とともに、古民家や馬場、1周40分の散策路を擁(よう)する大きなホテルが『青森屋』だ。
本題に入る。withコロナ時代、館内はどのように変わったのだろうか。
例えばビュッフェレストラン。何十種もの料理がずらっと並んだ大空間は、リゾートホテルの “華” だ。専門店がいくらでもある飽食の現代とはいえ、ステーキや天ぷら、お刺身など、かつてのごちそうの「特別感」は健在。好きな料理を好きなだけ選ぶわくわく感、非日常感は何物にも代えがたい。
『青森屋』でも「のれそれ食堂」という大規模なビュッフェレストランを有する。郷土料理がメインで、古民家風の内装で割烹着姿のかっちゃ(お母さん)が出迎えるというコンセプト。滞在中の大きな楽しみにしている人も多いだろう。
一方で、不特定多数が食器を共有することや、料理の取りこぼし、子どもが料理を取ることを許容するかどうかといった1人1人のちょっとした感覚のずれなど、コロナ時代でなくとも「ビュッフェという食事スタイルそのもの」に不安を感じる人は一定数いたはずだ。
星野リゾートでは、2カ月間にわたって休止してきたビュッフェスタイルの食事を再開。数々の改良を加え「新ノーマルビュッフェ」と名付けた。『青森屋』の「のれそれ食堂」も同様である。
まず、料理にはすべてアクリル製カバーがつけられた。手を差し入れて料理を取るような形になり、上からの埃や飛沫が直接かからないようになっている。
足下にはソーシャルディスタンスを示すマークがあり、整列する場所が決まっている。料理ごとの間隔も広くとり、さらに前後をずらして配置することで、客同士が背中合わせにならないよう工夫されている。本来、ビュッフェスタイルは料理を密集させて置くことで視覚効果を高めているというが、それよりも感染防止を優先している形だ。
テーブル、トング、イスなど人が触れるところにはナスクナノテクノロジー社の「メディカルナノコート」を塗布。コーティング表面に触れた細菌・ウイルスのタンパク質を破壊し、感染能力を無力化する技術で、羽田空港や関西空港でも採用されているという。
テーブルの間隔もゆったりしている。隣のテーブルの人とイスがぶつかるようなことがなく、会話の内容もほとんどわからない。
基本的に宿泊者はチェックイン時に全員検温している。レストランに入場できるのも検温済みの人だけだ。さらに、ビュッフェコーナーにいるあいだは全員マスクと手袋を着用する。マスクを持っていない人には配布するとのこと。
利用しやすさという点でいうならば、アクリルカバーがあると奥の方に手が届かず料理が取りにくいし、席を立つたびに手袋をつけたり外したりするのは面倒だ。手袋が蒸れて貼りつく感触も気持ちが悪い。しかし効果は絶大だと思う。なぜかというと……
ウイルスを運ぶという点では、おそらく手も手袋も大差ない。手袋だから無条件に衛生的ということはあり得ない。しかし、ガサガサする手袋のまま目をこすったり口を拭ったりはしないから、意図せず顔に触れる機会が格段に減る。
また、手袋をするといつもと感触が変わるので、自分がいかに「あちこち触っているか」に意識的になる。例えば重なった皿を取るとき。1番上の皿だけ取っているつもりで、指先が2枚目、3枚目に触れている。カレー1つ盛りつけるにも、スープジャーの蓋を開け、レードルを握り、皿を取り、蓋を閉め、福神漬けのトングを持ち……。こんなにあちこち触ってる! とびっくりする。
ウイルスが付着している「かもしれない」ものに触っている、という自覚が高まり、かなり注意深くなると思う。マスクもそうだが、物理的にウイルスをシャットアウトするというよりは、衛生意識の高まりが行動全体に波及し、感染の「確率を下げる」ことに効果があるのではないだろうか。
時節柄、全体的に館内がそれほど混雑していなく、また同じ生活習慣を共有している日本人客がほとんどということもあり、上手く機能しているように思われた。
その他の館内の取り組みも見ていきたい。チェックインでは全員が非接触体温計で検温し、手指を消毒する。全客室には消毒液が用意されている。また、通路などのパブリックスペースにも、数メートルおきにあるのではないか、というくらい消毒液が設置されている。
エレベーターのボタンには「抗ウイルスコーティング済」の表示が。エレベーター内での会話は控えるよう掲示もされている。見知らぬ人と、近い距離で乗り合わせるので大事なことだと思う。
浴室やプールを共有することの感染リスクは明らかになっていないところだと思うが、星野リゾートでは大浴場の混雑の可視化にも取り組んでいる。IoTデバイスを駆使し(カメラではないのでご安心を)リアルタイムに混雑度を算出。自分のスマホから混雑度を確認できる。今後、その他のパブリックスペースにも展開していくとのこと。
もともと『青森屋』では、青森4大祭りの踊りや囃子(はやし)を一堂に楽しめるディナーショーを開催していた。演奏時の飛沫感染や、入退場時の混雑を懸念して2カ月にわたり休止していたが、このたびショーも再開。食事をしながらではなく、ショー鑑賞のみのスタイルに変更している。
まず、鑑賞には時間指定の予約券が必要である。この予約券は「入場できる時間」を5分刻みで示しており、時間差を作ることによって出入口の混雑を回避している。退場時も同様で、指定されたグループごとに退場する。席の間隔もだいぶ広く、贅沢なくらいソーシャルディスタンスが保たれている。
祭り囃子には「合いの手」のような大きなかけ声が不可欠だが、演者はフェイスシールドを着用し、またステージから降りてくるようなこともない。客席を練り歩いたり、一緒に踊ったりすれば盛り上がるだろうが、そういった演出は一切排されている。観客も静かに鑑賞する。
それでもショーは素晴らしかった。津軽三味線から始まり、「五所川原立佞武多」「八戸三社大祭」「弘前ねぷた」「青森ねぶた」と青森の代表的な祭り囃子が次々と披露される。もとから祭り囃子というのは人間の心を震わせる原始的なリズムがあると思うが、その迫力に感動して夢中になってしまった。
星野リゾートでは「マイクロツーリズム(=小さな旅行)」を提唱している。自宅からマイカーで行ける近距離圏内で、地域の魅力を再発見する旅。あくまでも「観光が感染拡大に貢献しないこと」が前提であり、旅目的の遠出や、都道府県をまたぐ長距離移動は今は得策ではないと明言する。
1室でも空室を埋めたい宿泊業としては、勇気ある提言であると思う。そもそも東北地方は経済規模が小さく、いかに大都市圏からのツアー客を呼び込めるかが鍵という側面もあった。しかし、高度経済成長期には地元の人の「保養」が温泉旅館やリゾートホテルの主流だったのだという。原点回帰といえるだろう。
Go Toキャンペーンが世論を二分している。後の時代になって初めて正解がわかるのだろうが、「最高水準のコロナ対策宣言」を掲げ「やれることはすべてやる」という『青森屋』の姿勢には頼もしいものがあった。星野リゾートは国内外に45施設を展開。まずは近隣の小さな旅からいかがだろうか。
名称 星野リゾート 青森屋
住所 青森県三沢市字古間木山56
時間 チェックイン15:00~ / チェックアウト~12:00
料金 1泊1万4500円~(2名1室利用時1名あたり、税込、夕朝食付)
Report:冨樫さや
Photo:RocketNews24.
あの旅館・ホテルにまた行きたい。ずっと家にいて、旅行への衝動に駆られている人も少なくないだろう。
コロナ収束後の旅行先の目安として、また楽しみとして、ロケットニュース24の記者8人がおすすめの旅館・ホテルを選んでみた。「事態が落ち着いてきたら旅行したい!」と考えている人は、ぜひ参考にしてみてほしい。
※ 記事中のリンクより予約いただくと、売上の一部がロケットニュース24に還元されることがあります
「今までに3回以上は宿泊したことがある夏瀬温泉『都わすれ』。客室露天風呂、源泉掛け流し、地元の食材をふんだんに使った食事……。とにかく全ての面でサイコーなのだが、その中でも接客&サービスがスゴイ。
例えば、最寄りの駅まで送迎車が来るのだが、車内に入ると、タオル式のおしぼりをくれる。宿に着けば、45度でお辞儀をした複数のスタッフが笑顔で出迎えてくれる。宿に入ると好きなウェルカムドリンクをオーダーするのだが、そのドリンクを待っている間に館内の説明をササッとしてくれる。とにかく丁寧でお客さんに無駄な時間を一切取らせないのだ。
サービスもスゴイ。フルーツは食べ放題、エスプレッソマシーンでコーヒー飲み放題、アメニティーグッズ完璧、サムエ、バスローブ付きなどなど……。驚くべきは、大浴場に飲み水として氷水と常温の2種類が用意されていたこと。この宿の水は基本的に井戸水で美味いのだが、わざわざ常温の水まで用意してくれるのだ!
大浴場にはタオルなど一式完備されているので部屋から持ち出す必要はなし! そして、翌日のお会計ではフロントで待っていると、わざわざお茶まで持ってきてくれた。とにかく至れり尽くせりなのだ。
ちなみにこの宿、山の中にポツンと存在していて、非常に静かで空気が美味しい。環境も最強である」
「去年初めて行ったんだけど、ホテル三日月はとても良かった。ぶっちゃけ、ホテル三日月よりいいホテルはたくさんあるし、そこまで落ち着いたりのんびりも出来ない。けど、子供を連れて行くならホテル三日月が最高だ。
なんてったって、海ほたるを使ったら都心から1時間だからね。プール・キッズスペース・温泉・バイキング……などなど娘と姪っ子は大喜び。今でも2人揃って『また行きたい!』って言ってるくらいだから相当楽しかったんだろう。コロナが落ち着いたら連れて行ってやりたいね」
「私はディズニー愛が強すぎて浦安に住んでいるのだが、舞浜ユーラシアのスパ施設はディズニーと同じくらい私にとって大事な癒し空間だ。
まず景色がイイ。スパエリアはかなり高いフロアに位置しており、そこから見渡せる景色が格別なのだ。東京ディズニーリゾートが見えるのはもちろんのこと、パァーっと開けた大空のもと潮風が香る海岸エリアも見え、その景観の前に立っているだけで自然と心が開けてくる。
サウナに入った後に、露天エリアで何も考えずに空をじーっと見つめながら涼む時間は最高に心地よく、ちょっとした “悦” すら訪れる。
次にサウナの充実度が高い点も見逃せない。サウナ好きにはたまらないロウリュやアウフグースが楽しめたり、日本では珍しいケロサウナがあったりと、これでもかというくらいサウナの魅力が味わえる。
入浴・サウナの合間にゆったりじっくり食事できるフロアが用意されているのも、ホントにありがたい! あ~、思い出すだけでなんか癒される~♪」
「どうせ旅行に行くならば、普段できないくらいダラダラしたい。私が旅行に求めるものはそれで、日常から切り離された時間が欲しいのだ。
そういった時間を安価で味わえるのが熱海の『ウオミサキホテル』である。特急に乗れば東京からものの2時間くらいで着くのに、ホテルからの景色は完璧なリゾート地。おまけに、ディナーは寿司カニ食べ放題で1泊8574円だった。
従業員に、定年を迎えての第二の人生っぽい感じで働いている人もいたりして、空気がゆったりしているのも個人的には好き。経営している『伊藤園ホテルズ』の他のホテルにも泊まってみたいと思った」
「私は中学生の時から部屋にジョン・レノンのポスターを貼っており、ジョン・レノン好き。そんなジョン・レノンが過去に宿泊したことがあるのが軽井沢の万平ホテル。
1894年創業の歴史あるホテルだ。東郷平八郎や三島由紀夫も宿泊したことがあるらしい。
まだ一度しか行ったことはないが、和風でもあり洋風でもあり、行く度に良さがわかっていきそうな奥深みのあるホテル。前回は夏に行ったが、次回は他の季節にも行ってみたい。
料理も美味しいのだが、カフェテラスで飲めるジョン・レノン直伝のロイヤルミルクティーはファンでなくとも飲むベき逸品かと思う」
「“日本一おかわりがしたくなる朝食” が食べられるというビジホ『クラウンホテル』。去年、名古屋で朝一の仕事があったため前乗りし、終わったらその足で東京に帰ったのだが、それでも名古屋気分を満喫できたのは、このホテルの朝食があったからだ。
1泊5000円という安さにもかかわらず(2019年10月当時)、名古屋メシを網羅するかのようなその充実ぶりに、ご飯よりもむしろ朝から酒が欲しくなったものだが、現在はコロナの影響により提供スタイルも変わっているようである。
寂しくないと言えば嘘になるが、それでもいつか名古屋に出張に行く際はまた利用したいと思う」
「新型コロナウイルスの影響で帰省についてよく考えなければいけない状況になった。まだ油断すべきではないと感じている。
そうなると気になるのが、地元島根の離島、隠岐の島だ。海士(あま)町には旅館を営んでいる友人がおり、緊急事態宣言下では宿泊者ゼロの日が長く続いた。
あの島々(隠岐諸島)はいい。海は綺麗で空気も美味い。ほかには何もない。信号だって島に1個しかないくらいだ。だが、それがいい。あの島でただ見える景色に抱かれていれば、コロナ禍でふさぎ込んだ気持ちを開放してくれるに違いない。
お泊り処なかむらは、宿泊施設でありながら、ライブもする変な宿だ。公にはなっていないが名だたるアーティストがここでライブを行っている。きっとこれから、まだ素敵な音楽を聞くことのできる変な宿として再スタートを切ることになるだろう。
絶景と美味い海産物。そしてちょっと変わった趣向の旅館に泊まりたいなら、なかむらに行くべきだ。東京から飛行機と船を乗り継いで片道5時間。存分に旅気分を味わえるはずだ」
「大分県別府市には何度も足を運んだことがあるが、中でも『杉乃井ホテル』はサイコーだった。サービス、広さなど、どれをとっても快適で『また行きたい』と思わせてくれる。
当然ながら温泉も極楽。特に別府湾を見渡せる露天風呂の『棚湯』は広々としていて、その絶景は何度でも味わいたくなる。
また、アミューズメントも充実していて遊びにも困らないのもグッド。家族など、複数人で別府へ行くならばココを選んでおけば間違いないだろう」
──以上、ロケットニュース24がおすすめする「コロナが落ち着いたら行きたい旅館・ホテル8選」である。
コロナの影響で経営不振に陥っている旅館やホテルは少なくない。これまで私たちを温かく迎えてくれた人たちに恩返しする意味でも、事態が落ち着いてきたら、旅に行く機会を増やしていきたいものである。
参考リンク:クチコミ宿ランキング じゃらん 楽天トラベル
執筆:ロケットニュース24編集部
Photo:RocketNews24.
飛行機の遅延やキャンセルは頻繁にあり、空港で待ち時間が長くなることは多いものです。
疲れた状態でうとうとしている利用者をよく見かけますが、ドイツのミュンヘン空港には仮眠できるサービスがあると、海外サイトで話題になっていました。
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カリフォルニア在住の女性リサ・ウェーナーさんは、30年ぶりにヨーロッパ旅行をすることになり、あるアイデアを実行に移しました。
それは30年前に記念撮影をしたところを巡り、同じポーズで撮影し直すというもの。(上の写真はドイツ・ハイデルベルク)
30年越しのビフォー&アフター写真をご覧ください。
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観光スポットは世界中にあり、おすすめな旅行先の紹介をよく目にしますが、逆におすすめしない場所も気になるところです。
旅行経験者に対し、
「もう二度と行きたくないと感じた場所はどこだった?」という質問が、海外掲示板に投げかけられていました。
回答を抜粋してご紹介します。
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