全米に大きな衝撃と悲しみを与えた、アメリカ合衆国の銃乱射事件。コネティカット州ニュータウンの小学校で発生したその事件では、子どもら26人が死亡しており、そのあまりの残虐性に多くの人が心痛ましている。
この事件に関してイギリスの大手新聞『The Sun』も大きく報じており、2012年12月18日付けの紙面では、衝撃的な見出しで事件の情報を伝えている。そこには、以下のような見出しが書かれている。
「殺人者は『Call of Duty』狂い」
記事には、大人気ゲーム『Call of Duty』とアダム・ランザ容疑者(20)の深いつながりを示す内容が記されており、その主張の妥当性についてさまざまな議論を呼んでいる。『The Sun』に書かれてあったアダム容疑者と『Call of Duty』のつながりは以下のとおり。
・アダム容疑者は『Call of Duty』をよくプレイしていた
・彼が事件で使った銃は『Call of Duty』のなかでも有名な銃だった
アダム容疑者はかなりの軍オタクだったらしく、地下にあった彼の部屋は軍関連のポスターでいっぱいだったとのこと。その部屋を仕事上何度も目にしていた配管工のPeter Wlasukさん(45)は、アダム容疑者のことについて次のように語っている。
「彼の地下部屋には、戦車がびっしり描かれた巨大なポスターがありました。そしてアダムとその兄は、見たこともないような40年代、50年代、60年代の銃のことについても詳しかったのです。私は、今回の事件の原因としてゲームを責めるつもりはありません。しかしアダムとその兄は、歴史的な銃の写真を見て「これ『Call of Duty』で使ったことあるよ」と口にする子どもたちでした」(Peterさん 談)
さらにイギリスの新聞『エクスプレス』紙は「恐ろしいことに彼の好きなテレビゲームは暴力的なファンタジー戦争ゲーム『三国無双』といわれている。そしてそのゲームが彼を今回のような極悪な行動へと導いたのではないかと考えられている」と報じている。
今回の事件の原因が『Call Of Duty』にあると示唆するこの『The Sun』の記事には、賛否両論さまざまな声が寄せられており、大きな注目を集めている。皆さんは、銃乱射事件と戦争ゲームを結びつけるこの分析をどう見るだろうか?
ちなみに、この件に関してゲーム雑誌編集者に話を聞いたところ「犯人が好きだったというだけで “好きだったもの” を標的にバッシングするのはナンセンスです。そんなことしていたら世の中のものすべてが悪なる存在になってしまう」と話していた。確かにそのとおりだ。
参照元: The Sun / Express / eurogamer.
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オリジナル記事: 【米銃乱射事件】イギリスの大手新聞が「殺人者は Call of Duty 狂い」「三国無双が極悪な行動へ導いた」と報じる
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