韓国にたびたび観光に出かける男性、木下さん(仮名)の韓国旅日記。今回はソウル・清涼里(チョンリャンリ)にある置屋街についてです。以下は木下さんによるレポートです。
皆さんは置屋(おきや)という言葉をご存じでしょうか。これは本番行為をあっせんする、女娼(じょしょう)の店を指す言葉です(本来の意味は芸者の詰所、事務所)。日本では違法であり、本番行為およびそのあっせんは禁じられています。
韓国でも違法なのですが、いまだに商売を続けている地域があります。と言っても、近年は売春業者の取り締まりが厳しく、置屋として栄えたエリアは都市の再開発の名目のもと、撤去が進められています。それでも現存している数多くあります。
その昔は清涼里の典農洞(チョンノンドン)588番地が有名でしたが、現在は620番地が集娼村として知られるようになっています。このエリアは青少年立ち入りが規制されています。通りの入り口には、赤い文字で「青少年立入禁止区域」と書かれた看板があり、パトカーが頻繁にパトロールをしています。
また最寄に交番があり、四六時中警察が目を光らせています。ですが、娼婦の商売そのものが禁じられているわけではありません。半分公認で商売は続いている状態です。
通り沿いにガラス張りの長屋が続いており、昼間でも女娼がいます。夜間に比べると少人数ではありますが、その気があればお店に入ることも可能です。相場は1回30分で、7万ウォン(約5600円)前後なのだそうです。
昔に比べてひっそりと商売を続ける集娼村も、いつかはすべて撤去されることになるかもしれません。韓国初となる女性大統領パク・クンヘ氏は、今後どのような都市開発を展開していくのでしょうか。彼女の一存で、女娼たちの行く末が決まりそうです。
(文、写真=木下さん)
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オリジナル記事: 【韓国旅日記】青少年は立ち入ることのできない禁断の地域「清涼里(チョンリャンリ)」
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