もしもこの世の中で、もっとも不快でドス黒いギャンブルがあるとしたら、ガン患者の死期を予想する「末期ガン患者賭博」ではないでしょうか。
これは台湾の一部地域で横行しており、政府は全容解明を急いでいるそうです。医師や看護婦まで博打に加担し、貧困家族の感情を逆手にとったやり口は非道と言わざるを得ません。その衝撃的な賭博システムとは?
・慈善団体を装った「シニアクラブ」
賭博は通常、胴元と呼ばれる主催者が存在し、参加者を集めてかけ金を募ります。参加者の予想が的中すると、それに応じて胴元が配当を払います。台湾・台中市に暗躍する組織は、慈善団体を装ったシニアクラブです。都市部の病院とも深い結びつきがあり、患者の情報を詳細に把握しています。
・一カ月以内に死ぬか、死なないか
ルールは単純なものです。とある末期ガン患者が一カ月以内に死ぬのか、それとも死なないのか。一カ月のうちに亡くなった場合は、胴元の勝ち。存命すれば、その日数に応じて、参加者に配当金が支払われます。かけ金は40~65ドル(約3500~5700円)。過去最大の配当金額は35万ドル(約3億円)と言われています。人の死で大儲けをする人がいます。
・26億円の地下産業
驚くべきは賭博の規模。推定3000万ドル(約26億円)の巨大な地下産業としてしっかりと定着いるのです。おそらく古くから台湾の都市部に根付き、いまだに賭博は続けられています。
・胴元は病院を出入りしている
このギャンブルの賭場(賭博をする場所)は病院です。胴元は医師と精通しているだけでなく、病院に頻繁に出入りして患者たちの様子をチェックしています。症状を確認し、賭けの材料にしているわけです。
・患者や家族に直接交渉
さらに衝撃的なのは、胴元が直接患者と交渉する場合があるということ。たとえば最初の一カ月を生き延びた場合に、胴元は患者・家族に「もう一カ月存命すれば、かけ金の10パーセントを渡す」と持ちかけるのです。
また別のケースでは、家族に「一カ月以内に患者が亡くなれば、大金を渡す」と交渉。貧しい家庭の場合、入院費用や葬儀代をねん出することができません。そこで胴元の提案に応じて、延命治療を拒むことさえあります。まるで命をもてあそんでいるかのようではありませんか。貧しい家族は胴元の交渉を拒むことができないのです。
いまだに全貌の見えない末期ガン患者賭博。すみやかに実態を解明し、根絶することを願います。
Illustration:Rocketnews24
参照元:ODDITYCENTRAL(英語)
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オリジナル記事: ガン患者の死期を予想! この世でもっともドス黒いギャンブル『末期ガン患者賭博』がひどすぎる
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