野外のフィールドに映し出されるインカムを付けた男性の姿。「LS3、起動せよ」。彼の命令とともに画面奥の黒い物体がムクリ。「LS3、ついてこい」。そして歩き出す男性。……ウィーン、ウィーン。山道に静かに響く機械音とともに無言で主人についていく巨大なロボット犬!
まるでSF小説のような光景ですが、YouTubeにアップされた動画「LS3 Follow Tight」を見ればそれが現実だと分かります。実はこれ、アメリカの企業が軍事用に開発中のロボット犬「LS3」、通称アルファ・ドッグのフィールド・テストを捉えた映像なのです。
アメリカ海兵隊と軍事リサーチ機関DARPAの要請を受け、ボストン・ダイナミックスという会社が開発しているこのロボット犬の目的は、「兵士たちの軍備を担いで戦地をついて行く」というなんとも実用的なもの。
体重181kgの巨体は犬というより牛!? のような感じがしますが「リーダーに自動的について行く」という主な機能を考えると、犬と呼びたいのも納得ですよね。最大で自分と同じ181kgの荷物を運べ、24時間駆動のバッテリーで約32kmの走行が可能だそうです。
動画でご覧いただけるように、けっこうなデコボコ道も走行できます。顔部分のカメラが、あらかじめ樹や建物などの障害物を感知して、GPSと共に随時マップを更新していく仕組み。しかも、なんと転んでも自分で起き上がる! すごい。
無言でせっせと主人について行くその姿はけなげなような、ちょっと怖いような……。現在まで開発に費やされたのはおよそ30カ月。動画を見るかぎり実用化もそう遠くなさそうです。でも、戦争以外の用途で使って欲しいものです。
寄稿:Pouch
参照元:dailymail.co.uk
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オリジナル記事: アメリカが開発中の軍事用ロボット犬「アルファ・ドッグ」の近未来ぶりが凄い!! でもちょっと怖い……
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