自分を育ててくれた親が実は生みの親ではなかったことを何かのきっかけで知り、そこから困難の末に生みの親を見つけだす。映画やドラマでありそうな話だが、現代の実親探しはテクノロジーの発展ともに新しい方法を可能にした。
米ユタ州に住む21歳のジェネサ・シモンズさんは実の母親を探すべく、手がかりとなる情報をFacebookに投稿。すると、なんとたったの3日後に生みの母親と思われる女性が見つかったのだ!
当初エージェンシー経由で生みの母親を探していたシモンズさん。しかし、膨大な書類手続きにうんざりしていた時、ふとFacebookを使って母親探しをするというアイデアを思いついた。
シモンズさんは早速行動に出る。実の母親に関して知っている情報を書いた大きなパネルを片手に持ち、もう片手には「 “いいね!” と “シェア” をお願いします」と書いた紙を持って写真を撮ると、Facebookに投稿した。
パネルに書いた情報は、自分の生年月日、産まれた病院、生みの親が自分にWhitneyと名付けていたこと、母親と父親が生まれた年月、そして連絡先のメールアドレスだ。シモンズさんの生みの母親と父親は1975年生まれ。そう、彼女の母親は16歳の時にシモンズさんを妊娠していた。
シモンズさんは当初「数人の友達がシェアしてくれれば」程度に思っていたそうだが、写真は期待をはるかに上回るスピードで拡散されていった。押された「いいね!」の数は1万2000回。そして、13万5000件ものシェアがされたのだ。また、89件もの励ましのコメントもついた。
こうして拡散されていった写真が1人の女性の目に留まる。彼女は写真の情報を見て、シモンズさんの生みの母親が高校の時の同級生に違いないと確信し、母親とおぼしき女性にこの写真のことを伝えた。そして、実の母親と思われるその女性はシモンズさんにメールを送ったのだ。
シモンズさんは彼女が本当に実の母親なのか、最初は疑っていたそうだが、生みの母親しか知り得ない情報を聞いて、彼女が実の母親であると確信するに至ったという。決定的だったのはシモンズさんが赤ちゃんの頃の写真だった。「彼女は私の育ての母からもらった私の赤ちゃんの頃の写真を見せてくれたのです」とシモンズさんは話す。その女性は、生みの父親に関する情報もシモンズさんに伝えたそうだ。
デリケートな個人情報がSNS上で拡散されてしまうのには高いリスクがあるものの、こうしてまさかの超スピードで母親とおぼしき人物が見つかったのもSNSのおかげ。まさに強大なネットワークの成せる技だ。
シモンズさんは、生みの母親と信じるその女性ともっと多くの情報を交換し、近いうちに会いたいと考えているとのこと。とにかく、その女性が本当にシモンズさんの親であることを祈るばかりだ。
(文=佐藤 ゆき)
参照元:Mail Online(英文)
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オリジナル記事: 新SNS活用術!? Facebookに実の母親の情報を投稿 → なんと3日後に母親らしき人物が見つかった!
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