脂肪は「幸せ」の代償!? 結婚による「幸せ太り」はやっぱり本当だった?

脂肪は「幸せ」の代償!? 結婚による「幸せ太り」はやっぱり本当だった?

めでたく結婚したカップル。彼らが幸せな結婚生活を望むのは当然のこと。でも、そこには「幸せ太り」というなんとも厄介な深~い代償が潜んでいるとしたら、あなたはどうする?

米テキサス州ダラスの南メソジスト大学が行った研究によると、169人の新郎新婦を対象に4年間に8回体重を測り、毎回「自分たちはどのくらい幸せか?」を質問した。すると、結婚生活に満足している人たちの方が体重が増えやすい傾向にある(妊娠による体重の増加などの結果を差し引いても同じ)という結果が出たそうだ。

研究を主導したアンドレア・メルツァー博士によると、幸せな結婚生活を送っているカップル双方、あるいはどちらかの体重が、BMI(肥満度)換算で半年に0.12程度増える傾向があるとのこと。身長約152センチ・体重55キロ程度の女性4人を調べたところ、ほぼ同じ結果が出ており、半年ごとに約220グラム程の割合で太っていくのだそうだ。

「なんだ、たいして増えないじゃん」と思ったそこのアナタ! たしかに一度に増える体重の量は、それほど多くないかもしれない。だが、「太る」というのはこの少しの体重増加が積み重ねられて起こること。この研究でも「約220グラム」の増加が長期にわたって積み重ねされているという結果が出ているのだ。

メルツァー博士は「離婚を考えていたり、新しいパートナーを見つけたいなど、結婚生活に何らかの不幸な要素が潜んでいる場合の方が、体重をコントロールできるのかもしれない」と推測しており、これを『交配市場モデル』と呼んでいる。

とはいうものの、博士はこの原因と結果は必ずしも相関するものではないとも警告している。オハイオ大学が行った別の研究によると、結婚後も男性が比較的スラっとしたままでいるのに対し、女性は夫婦の絆が出来ると太る傾向があるという結果が出ているのだ。

研究者は、「結婚をすると女性が夫の世話をするために、自分自身に気を配るのをおざなりにしてしまうからではないか」と推測している。そう考えれば、夫婦間に不和が生じると一般的に男性が太る傾向があるということの説明がつくと言う。

オハイオ大学で研究を行ったドミトリー・テューミン氏は次のように述べている。「結婚による体重変化の影響は、明らかに性別によって異なっています。男性にとっては離婚、そして若干ですが女性にとっての結婚は、健康に被害をもたらす程度の体重増加のリスクがあると言うことです」。

うーん、結局のところ「幸せでも不幸でも太るときは太る」ってことではないのだろうか。とはいえ、必要以上に太るのは健康上良くないこと。「結婚して奥さんの手料理が美味しくて、気づいたら随分太っていた……」なんて話もよく聞くが、男性も女性も過度の太り過ぎにはくれぐれも注意したいものだ。

(文 = uekky,画像 = Rocketnews24)
参照元:Mail Online(英語)


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