過去のパソコンやファミコン時代からゲームを遊んでいるという人ならば、一度くらいはダンジョンRPG『ウィザードリィ』をプレイしたことがあるはずだ。疑似3Dで表現されたダンジョンは、のちに発売される『ドラゴンクエスト』に多大な影響を与えたといわれている。
このゲームには、とある恐ろしいゲームシステムが導入されている。元ゲーム雑誌編集者のK氏はそのゲームシステムに対して「今後どんなゲームが出ようとも、『ウィザードリィ』のあのシーンを超える恐怖を表現することはできないでしょう」と話している。そのゲームシステムとは何!?
『ウィザードリィ』には瞬間移動(ワープ)をする魔法や罠があるのだが、瞬間移動した先が空間ではなく岩の中(壁の中)だった場合、「いしのなかにいる」と表示され、すべてのキャラクターが復活不可能な状態になるのだ。
単なるゲームオーバーではない。キャラクターが復活できないのである。いまでいうところの「セーブデータが破壊されて最初からやり直し」と、ほとんどかわりない状況に陥るのだ。あまりにも厳しすぎるということで、のちの『ウィザードリィ』シリーズでは拠点に戻されるだけになったものもあるが、とにかく恐ろしい終わり方である。
K氏は「ゲームで人に恐怖を与える場合、リアルなグラフィックも、リアルな音声も必要ありません。たったひとこと *いしのなかにいる* という言葉だけで背筋が凍り、目の前が真っ白になり、頭がグニャ~ッとなるのです」と、そのときの恐怖を語っていた。
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オリジナル記事: 【絶望】ゲーム史上もっとも恐怖を感じるシーン / ウィザードリィの「いしのなかにいる」を超える恐怖はあるまい
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