食べ物を買えないくらいの貧乏を経験したことがある人は、日本にどれくらいいるだろうか? 電気やガスを止められたという人はそこそこいるが、ご飯まで食べられない状況に陥った人は少ないと思われる。
しかし、貧乏学生やフリーで働いている人の中には、信じられないくらい貧乏な生活を送っている人がいる。そんな人たちは、どんなものを食べて貧乏をしのいできたのだろうか? 以下は、当編集部の取材により判明した貧乏飯の一例である。なお、すべて実話であり実在する貧乏料理である。
・塩かけご飯
ご飯に塩だけをかけた料理。味としては塩のおにぎりと同じなので、けっこう美味。もう少し贅沢になると、ごま塩をかけたご飯にグレードアップする。貧乏経験者によれば、ご飯を食べられる時点で貧乏ではないという言い分もある。
・マヨネーズスパゲティ
スパゲティをゆでて皿に移し、そこにマヨネーズをかけて混ぜて食べる料理。マヨネーズがスパゲティの熱で溶解し、よく麺になじんで美味しいという。元・貧乏女子のS子さんは、ご飯は炊けるまでに時間がかかるので、すぐに食べたいときはいつもこうして食べていたという。
・納豆のタレかけご飯
納豆とご飯を一緒に食べるのはもったいない。朝は納豆だけを食べ、昼は納豆のタレをご飯にかけて食べていたという(元・貧乏ライターのFさん)。そうすることで、2回分の食事を摂ることが可能となる。納豆のタレは醤油ベースでダシがきいているため、ご飯にもピッタリ。
・小麦粉だんごを煮たもの
小麦粉を水で練って、お湯に入れてゆでる。ゆであがったらそのまま食べるか、醤油や砂糖をつけて食べる。これは栃木県に住んでいる祖母がいつも作っていた料理の簡易版で、小麦粉は安価なうえ、水と混ぜるとたくさんだんごを作ることができるため、非常にコストパフォーマンスがよい。これは筆者(私)の体験談である。
・小麦粉ウォーター
電気とガスが止められるとお湯をわかすことができないため、小麦粉を練ってゆでることもできない。そんなときは小麦粉と水をコップに入れて混ぜて、小麦粉ウォーターとして飲んで空腹を満たす。生のまま小麦粉を摂取するのはオススメできないしやめたほうがいい。事実。これをやってしのいでいたときは腹をよく壊した。
・葛湯(くずゆ)
お湯と片栗粉を混ぜて葛湯を作って飢えをしのぐ。砂糖を入れられればベストだが、お金がないときはお湯と片栗粉だけで空腹を満たせるベストな料理。元・貧乏フリーターのCさんは、ほとんど葛湯ばかり食べて半年ほど生活していたという。
・醤油水
貧乏が極限になると、調味料が主食となる。水と醤油を混ぜたものを飲む。まさに「しょっぱいだけの水」だが、醤油を大量に入れるともったいないので、数滴ほどコップにたらして飲む。薄いしょっぱい水である。飲んでもあまり空腹が満たされないそうだが、そういうときはとにかく寝て過ごしたとのこと(元・貧乏イラストレーターのAさん談)。
・生のラーメンの麺
お湯を沸かせないとき、生のラーメンの麺をそのまま食べていたという。生のまま食べるとお腹を壊す原因になるので絶対にオススメできないが、餓死するわけにもいかず、とにかく食べられるものを口に入れて生活していたとのこと。
・硬くなった指の皮
爪と皮膚の間に、かたくなった皮ができることがある。それをかじって飢えをしのいだという信じられない話も聞けた。自分の指の皮を料理と言っていいのか微妙だが、元・貧乏漫画家Tさんは爪と皮膚の間の皮を感で食べてご飯代わりにしていたとか。しかし、きわめて微量なので食事を1回分しのぐぐらいにしかならなかったという。
Correspondent: Kuzo
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