世の中には専門知識が無いにもかかわらず、あっと驚く発明をする民間人がいる。中国である男性の発明品が話題だ。
彼が作ったのは「義手」。男性は若い頃、両腕を切断する怪我を負った。だが貧しかったため義手をつけることができなかったそうだ。だが彼はある日こう思い立った「買えないなら自分で作ればいい」。そして何と廃材を集めて自作してしまったのだ。しかも「握る」「つまむ」などの動作も可能とかなり高機能だという。
金属製の義手を自作したのは、中国吉林省在住の孫吉発さんだ。孫さんによると1980年8月に爆薬を使って漁をしていたところ、その爆発で大火傷を負い、両腕を切断することとなった。
当時、孫さんの家は貧しく義手をつけるような余裕はなかった。その1年後、孫さんは一念発起。義手を自作することを決意し廃材を集めて製作にとりかかったそうだ。孫さんは中学校しか出ていないが、鉄板とゴムなどを用いて器用に義手を製作した。かかった時間は3年とも8年とも言われている。長い時間の研究を重ね、ついに「万能義手」が完成した。
義手の大きさは成人男子と変わらない。手のひらと指は鉄板を巻いて作られており、外側はゴム管やプラスチックのカバーがつけられている。さわると弾力があるそうだ。
また、義手の内側にはワイヤーと皮のロープがとりつけられている。それを肘の動きにより手首から先が動くという仕組みだ。この手を使えば物を持つことはもちろん、握手することも、クワをふるうこともできる。義手のメンテナンスも自分でやってしまうそうだ。孫さんは地元で「鋼鉄の腕を持つ男」として有名になった。
娘の小雪ちゃんも孫さんのことは自慢のパパだという。「うちのパパはスーパーマンなのよ! 鋼鉄の手でトラクターも運転できるし、ハーモニカも吹けるし、ご飯だって作れるの」。妻の孫梅さんも恥ずかしそうに「私とダンスだってするんですよ」と話している。
孫さんの義手生活はすでに20年近い。“両手” の扱いも手馴れたものである。ただひとつだけ難点があるそうだ。「金属なので夏場は熱くなって、冬場は冷たくなるのがちょっと困りますね」とのことである。
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オリジナル記事: 【中国】 お金がなかったので廃材から義手を自作した男 / 「握る」「つまむ」など高度な動作も可能
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