ひとくちに「結婚」と言っても様々なスタイルがある。豪華な式を挙げる人もいれば、入籍だけで済ませる人もいるだろう。だが、式を挙げていなくても、2人の写真くらいは撮っているのではないだろうか。
ともに100才を超える楊さん夫妻は、81年連れ添っているにも関わらず写真の1枚も撮ったことがない。それを知った人々が結婚写真撮影をプレゼントすることにしたそうだ。おじいちゃん・おばあちゃん夫婦の心温まる様子がネット上で話題となっている。
「100才夫婦」と呼ばれているのは四川省眉山市に住む楊志昌さん(104)・楊淑芝さん(100)だ。2人は籍を入れていなければ、結婚指輪もない、ウエディングドレスもない、甘い新婚生活もなかった。
81年前の1931年。淑芝さんは志昌さんのもとへ嫁いだ。「今みたいなしゃれた結婚式などなかったんですよ。みんな一緒に食事をして、私たちは家族になったんです」と2人は当時をまるで昨日のことかのように振り返る。
結婚当初は貧しく、仕事や子育てに追われ、写真の1枚も撮ることないまま現在にいたったそうだ。それを知った地元政府関係者と中国メディア、そしてあるネットユーザーらが結婚写真のプレゼントを企画。撮影は8月22日・旧暦の七夕に行われた。
当日、妻の淑芝さんは雪のように白いウエディングドレスを着て登場した。夫の志昌さんは「ドレス姿の妻は、なんだか恥ずかしくて直視できないよ。彼女は結婚したあの日と同じようにきれいだ」と照れながらも、両手を伸ばして淑芝さんを抱きしめ、軽くキスをした。2人とも恥ずかしくなって笑い出してしまったそうだ。また淑芝さんが感激のあまり泣き出すというシーンも。
こちらが照れてしまうほど仲睦まじい2人は一度もケンカをしたことがないという。その秘訣は互いを尊重し、譲り合うこと。志昌さんは「ケンカというのは互いにぶつかり合うことでしょう? 私が譲らなければ彼女が譲ってくれますし、また私も彼女に譲る。そうしていたらケンカなんか起きませんでした」と話した。
2人の間には3男2女が生まれ、その子どもたちが家族をつくり今では付近に5代50人近くが暮らしている。楊さん夫妻にとって一番の喜びは、80代の子どもも含め家族が誰一人欠けていないことだ。
年をとってもいつまでも互いを大切にしあっている2人。きっと誰もがこんな夫婦生活に憧れるだろう。2人は「ドレスもいいけど、これじゃあお腹はふくれないからねぇ」と笑って言う。この素敵な夫婦は日々の積み重ねていくことが振り返ったとき大きな幸せになるということを教えてくれているのかもしれない。
参照元:Weiba Chengdu(中国語)
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オリジナル記事: 連れ添って81年! 初めて結婚写真を撮った老夫婦 / おじいちゃん「妻はとてもきれい」おばあちゃんは感激して涙
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