2020年6月30日から、牛丼チェーンの松屋が地域限定で合計6種類の新商品を販売開始した。公式Twitterを見る限りでは、その6種とは「ごろごろチキンのクリーミーカレー」、「麻婆豆腐丼」、「茄子と筍の麻婆コンボ牛めし」、「まぐろ丼」、「キム玉牛めし」、そして「ごろごろチキンのバターチキンカレー」。
どの商品がどのエリアで販売されているかは公式Twitterの画像がヒントになっているという。これら6種のうち「茄子と筍の麻婆コンボ牛めし」を埼玉県内の店舗にて発見。さっそく食べてみたところ……これは新たな覇権メニューが爆誕したと言ってもいいかも知れない。
・地域限定
新しく出た6種の商品のうち、いくつかは公式HPにメニューが掲載されている。そこから取り扱い店舗一覧を見れば、販売されているエリアや店舗を知ることができる。例えば「茄子と筍の麻婆コンボ牛めし」は埼玉の他に、東京、千葉、そして神奈川とある。つまり、この1都3県でしか販売されていないということだろう。
お値段は並盛が税込み650円で、大盛が税込み710円。松屋においては比較的単価が高い部類に属すると思われるが、食べさえすれば値段などどうでもよくなるはずだ。松屋のメニューはどれも安定して一定以上の美味さが約束されているが、今回は完成度が尋常ではない。
・美味い
まずは茄子だ。茄子と言えば淡泊な味わいと豊富な水分、そしてスポンジ状の組織が特徴だが、それら全ての要素がよく活かされている。単体ではやや濃い目な味付けの麻婆が茄子に十全に染み込んでおり、噛むと茄子の持つ水分で良い感じの濃さになってジュワっと染み出る。
茄子の味わいはしっかり残されていて、柔らかいながらも程よい歯ごたえを維持。最初から半熟卵がブチ込まれているため、全体の味わいはそれなりにマイルドになる。しかし、結構な割り合いで混入されている刻まれた唐辛子が、締めるべきところはピリッと締めてくれる。そしてシャキシャキの筍。
それなりにしっかりと牛肉が入っているため、食べ応えがあるのもグッドだ。攻守ともに万能な感じが半端ないクオリティ。あまりの美味さに思わず逆上してしまい、その場で持ち帰り用にもう1セット購入したほどである。
何だかんだで30日の夕食以降にとった3回の食事全てを「茄子と筍の麻婆コンボ牛めし」にしてしまったが、心身ともにかつてないほど満たされている。個人的には、今までに食べた松屋の商品史上最も高い評価を与える用意すらあるレベル。
・レギュラー化希望
唯一にして最大の欠点は、やはり全国展開ではないという点だろう。食べ物の美味さを知るには実際に食べるのが一番だが、公式HP的に1都3県でしか提供されていないと思しき現状は悲劇に他ならない。
見た目的には果てしなく茶色でどちらかというと映えないビジュアルだし、「シュクメルリ」のような好奇心を刺激する感じも無く、また「ごろチキ」のようなキャッチーな呼称も無くて地味ではある。しかし美味さはガチだ! もし提供エリア内にお住まいなら、何に優先してでも食べに行くべきだろう。いや、本当に。
参照元:松屋、Twitter @matsuya_foods
Report:江川資具
Photo:RocketNews24.