ジトジトと暑い今日この頃。雲の隙間から顔を出す陽射しに力強さが宿りつつある。それもそのはずもう7月。梅雨が明ければ夏だ。つまりは、ソフトクリームの季節到来である。
屋台から専門店までソフトクリームにも色々あるけれど、私(中澤)が1番よく食べるのはコンビニのソフトクリーム(ワッフルコーン)。何でもない味だけどフラッと買える気軽さが魅力なのだ。それだけに、私は自宅最寄りのコンビニのものしか食べたことがないのだが、ソフトクリームってコンビニによって違いはあるのだろうか?
・各社の価格
気になったので、ローソン、セブンイレブン、ファミリーマートのソフトクリームを買ってみた。ちなみに、私がよく食べるのはローソン・ウチカフェの「濃厚ミルクワッフルコーン(税込220円)」である。ひんやりした甘みが夏の味。
セブンプレミアム「金のワッフルコーン ミルクバニラ」はローソンより80円高い税込300円。そのひと巻きの太さと滑らかな見た目は、コンビニのソフトクリームの中では異彩を放っている。見た目ですでにプレミアム感があるところはさすがだ。
ファミリーマートコレクション「ワッフルコーン北海道ミルク」は、私の購入した店舗ではローソンより23円安い197円(地域によって価格が異なる場合あり)。形はローソンとほぼ同じだが、バニラビーンズが散りばめられているのがちょっと気が利いている。価格は低めに設定しつつも、工夫で戦うファミマらしい庶民目線のセンスを感じた。
・味の違い
セブンとファミマはなんと約100円差。同じコンビニのソフトクリームなのに価格にこんなに差があるなんて。実際買ってみるまでは全く気がつかなかった。
セブンは、この価格差を味で感じさせられるかどうかが勝負どころだろう。逆にファミマは、どれだけ価格の差を感じさせないかが勝負と言える。いざ、尋常に。まずは、3つのクリームを食べ比べてみたところ……
3社とも食感は固め。味について特徴があったのはセブンで、3社の中で最もナチュラルかつ濃厚なミルクの味がした。口当たりも柔らかく「上品な甘み」という言葉が似合う味である。
その対極がローソンで、3社の中で最も甘いが、どちらかと言うと甘ったるい感じ。
続いてコーンを食べてみると、ここではセブンが明らかにリードしている。「カリッ!サクッ!」とした歯ごたえの中にも甘みがある味わいはローソン、ファミマには感じられないコーンの旨みがあった。
・コーンの中
では、詰まり具合はどうなのか? やっぱり嬉しいのはコーンの先まで詰まっていることだが、そこまでプレミアムなのはさすがにセブンイレブンだけだろう。と思いきや……
3社ともみっちりだ……!
ということは、味に100円の差があるかというところが争点となる。確かに、セブンのソフトクリームはウマイ。だが、その旨みは食べ比べてやっと分かる程度の微々たる差に思える。
逆に、100円も安いのに、そこまで差を詰めているファミリーマートは天晴と言うほかない。コンビニのソフトクリームはこういうので良いんだよ。こういうので。というわけで、個人的にはファミマに軍配を上げた。
高級感とコスパの激突となった今回の食べ比べ。振り返ってみれば、それは貴族と庶民の戦いだった。ついに爆発したファミマ・レボリューション。これからもその庶民目線を応援している。
Report:中澤星児
Photo:Rocketnews24.