夏はやっぱり宇治金時…ならぬ富士そば『富士金時そば』を食べてみた。おろしそばと “あんこ” のハーモニーがセミも無言になるレベル

日本の夏はやっぱり宇治金時。その風流な甘みは、けたたましいセミの声も一瞬遠のくほどのウマさである。本日2020年7月16日、昼ご飯を食べに新宿にある富士そば三光町店に行ったところ、そんな宇治金時が販売開始していた。抹茶にあんこ、夏と言えばコレだねぇ……と、思いきや

ホゲエエエエエエエ!! これよく見たら宇治金時ちゃう、富士金時や! 富士金時そばやァァァアアア!! そう、以前の記事でご紹介した富士金時そばが販売開始されていたのである。そこで食べてみた結果……セミも無言になるレベル

・宇治金時との違い

冷やしそばの上に宇治金時みたいなのが乗っている富士金時そば。宇治金時との大きな違いは、かき氷ではなく大根おろしという点だ。抹茶色に染まっているのは大根おろし。

逆に言うと、違いはそれくらいしかないとも言える。あんこはあんこだし、ちゃんと練乳もかかっているし、白玉も2個入っているしな。三光町店の店長・羽生さんいわく「意外と大丈夫」とのことだが、何がどう大丈夫なのかは謎である

・綺麗な色してるだろ

そして、謎があるなら体験して解明するしかあるまい。というわけで、券売機の『富士金時そば』のボタンを押した。税込520円だった。

カウンターで食券を渡すとほどなく「富士金時そばのお客様!」と呼ばれる。高鳴る鼓動。振りかえればヤツがいた

マジで抹茶色の大根おろし……!

マジであんこ……!

マジで練乳ゥゥゥウウウウ!!!

もし今がバブル期ならば、「3M(マジで)」と呼ばれていたかもしれない。実際、目の当たりにすると、ちょっとした感動があった。綺麗な色してるだろ。ウソみたいだろ。そばなんだぜ? これで

・どうやって食べるか

しかし、迷ったのはどうやって食べるかということ。あんこをつゆに溶かすべきなのだろうか? いや、まずは、甘み以外の部分のバランスを見るべきかもしれない。そこで、大根おろしとそばを食べてみたところ……おお! 合うね!!

抹茶の苦みが加わったことにより、大根おろしの味にどことなく深みが出ている気がする。そばやつゆともマッチしてアクセントになるその味は軽く発明だ。以前の記事で羽生店長が言っていたように、確かに抹茶は良い仕事をしている。の・だ・が

問題はここから。あんこと練乳がこれにどう絡んでくるのか? こいつを確かめないわけにはいかない。いかないのである。というわけで、あんこと練乳をつゆに溶かし、そばにたっぷりつけてかき込んだ! こ、これは……!!

微妙に甘い……

練乳の味はちょっとよく分からないのだが、とりあえずあんこの甘みが勝っている。しかし、醤油の風味とそばの食感もあり……なんだろう? コレ。初めて食べる味だ。なお、ウマイかどうかについてはノーコメントとさせていただきたい

ふと気づけば、雲間から降り注ぐ陽射し。今年の夏も暑くなりそうである。切れ間から見えた夏を呼ぶような空に私は思った。「抹茶おろしだけのそばメニューがあってもいいな」と──。

Report:中澤星児
Photo:Rocketnews24.

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