誰もいない!? 24時間営業のムジンノフクヤ(無人の服屋)で服を買ってみた!

洋服を買いに行って、店員さんの勧めを断り切れずに、そこまで欲しくないものを買ってしまった……という経験ないだろうか? できればそっとしておいて欲しい。1人で気兼ねなく着るモノを選びたい。そんな願いを叶えてくれるお店が、東京・野方に誕生した。

「ムジンノフクヤ」はその名前の通りに店に人がいない! “無人の服屋” だ。お店は24時間営業(不定休)でいつでも服を買うことができる。まるで自動販売機のようなお店で服を買ってみた!!

・ムジンノフクヤの買い物方法

お店は西武新宿線の野方駅から徒歩約5分のところにある。レトロな字体で「ムジンノフクヤ」と書かれた青い看板が印象的だ。どうやらここは古着屋らしい。表の案内板を見ると、「良い物を可能な限り安く」というコンセプトのもと、経費を抑えるために無人での運営を始めたそうだ。それにしてもどうやって買い物をするの? 利用方法についても案内板に書いてある。

1.好きな服を選ぶ
2.ハンガーの色と同じチケットを購入(着数分)
3.持ち帰る、ハンバーは返却ボックスへ

商品にはカラーハンガーがついていて、それが値札代わりになっているようだ。

(500円)
グレー(1000円)
(1500円)
(2000円)
ピンク(3000円)
黄緑(4000円)
(5000円)

色に応じたチケットを店内の券売機で購入する。色の分類は券売機の横に貼り出されているので、購入時に迷うことはないだろう。なお、訪問時(2020年8月18日)は1000円チケットのボタンが故障していて、1000円のものを購入する際には 500円チケット×2枚を購入することになっていた。

・連絡帳で言葉のやり取り

商品を見てみると全体の約4分の3が女性物、残りの4分の1が男性物だった。「もう少し男性物があるとなあ……」、こんな感じで入荷して欲しい商品があった場合は、券売機横の「連絡帳」に記入しておくとお店の人に伝わるらしい。その連絡帳を見ると客の要望に対して、お店の人がとても丁寧に返事をしていることが確認できた。言葉のやり取りが微笑ましい。アナログなやり方なんだけど、心が通っている感じがする。

・帰っていいんだよね?

さて私(佐藤)が今回買うのはブランドのメンズTシャツ。胸ポケットのついた「TAKEO KIKUCHI」のボーダーで、やさぐれ気味のネズミのイラストがプリントされたものだ。1000円なので、500円チケット2枚を購入。ハンガーをボックスに入れて買い物終了だ。

店内には複数台の防犯カメラが設置されていて、見えるところにモニターがある。「これで帰っていいんだよね?」、ちょっと不安になったけど、別にやましいことをしている訳じゃないので店を後にした。

・これからが楽しみなお店

販売価格は人件費がかかっていない分、他の古着店よりも安く感じる。また商品の状態は良く、購入したやさぐれネズミのTシャツも破れやホツレはない。ほかのお店なら2000~3000円で販売していてもおかしくない良品だった。

実際に着てみると、着丈はピッタリだ。ちなみに店内には試着室もあるので、サイズ的に不安を感じる商品は、試しに着てみるといいだろう。

初回利用時はちょっと不安になるけど、誰にも気兼ねなく服を選べるのはとてもイイ。将来的に電子マネーやスマホ決済に対応してもらえると、さらに便利になりそう。お店の今後の展開が楽しみだ!

・今回訪問した店舗の情報

店名 ムジンノフクヤ
住所 東京都中野区野方5丁目17-9
時間 24時間
定休日 不定休

Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24

カテゴリー ブランド, ムジンノフクヤ, 国内, 服屋, 野方

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