おかしい。なぜこれがもっと話題になっていないのか……。カルディのレモンサワー「シチリアンレモンサワー」である。散歩中に偶然入ったカルディにてなんとなく購入。ちょうど喉も乾いていたので一口飲んだその瞬間、全く予想していなかった圧倒的な美味さに思わず動きを止めた筆者。
えっ、マジか? なんだこの美味さは? もはや事件である。ネットで話題になっていたような覚えもなく、完全にノーマークだった。これはお伝えせねばと思い立ち、急遽カルディに戻って追加購入。この美味さはレモンサワー界のパワーバランス崩壊待ったなしな緊急事態である。
・レモンサワー
日本のレモンサワー界は、美味すぎて出荷停止にもなった檸檬堂や、圧倒的な安さと量で有無を言わせないストロングゼロなどが覇を競い合う混沌の世界。国民の間ではすでに派閥が出来上がってる感もあり、生半可な新参者など一瞬で消されてしまうだろう。
だが、このカルディのレモンサワーは別だ。
飲んだ瞬間に、クオリティの高さが明らかなフレッシュすぎるレモンフレーバーが脳に届く。明らかにレモン由来の好ましいほろ苦さも素晴らしい。まるでレモンの皮を軽くかじった時に感じるようなやつだ。こんなにレモンが生々しく、そして美味いレモンサワーは中々ない。
きっと7%も入っているというレモン果汁が効いているのだろう。オレンジジュースだってオレンジ果汁は1%とかだったりする時代に、レモンサワーで果汁7%なのだからたいしたものだと思う。
一口飲んでわかる圧倒的な強者の風格。ドラゴンボールで例えるなら、ブロリー並みの戦闘力を感じる。味の美味さだけに注目すれば、市販のレモンサワー界でトップの可能性もあるのではなかろうか。
・値段と度数
もちろん弱点はある。一つ目は値段だ。こちら、筆者が買った時はセールで税込み151円だったが、通常は税込み165円だそうだ。ストゼロ等の高コスパ系と比べると少し高い。そして二つ目はアルコール度数。5%しかないのだ。人によっては物足りなさを感じることだろう。
度数9%なストロング系のように、圧倒的パワーで理性を消し飛ばすような戦い方は期待できない。しかし「シチリアンレモンサワー」特有のレモンの美味さは、その弱点を補って余りあるものだと思う。アルコール量が足りないなら多く飲めばいい話だが、レモン風味のクオリティはそう簡単に解決できるものではない。
・一緒に
最後に、レモンサワーを買いにカルディに行ったなら、併せて買うべきものを一つ紹介して終わろうと思う。このレモンサワーは、言うまでも無く味の濃い揚げ物とよく合う。しかし揚げ物とあわせると、せっかくのレモン風味が揚げ物の味や油によって抑制されてしまう。
そこでお勧めしたいのが、やはりカルディで売っている「シチリアンレモネードベース(税込み398円)」だ。
これを「シチリアンレモンサワー」に入れると、元から美味いレモンフレーバーを、全く違和感なく濃厚にすることができる。そして揚げ物とレモンサワーの摂取速度が果てしなく加速してしまい、気が付くと意識は無限の彼方へ。とても危険で素晴らしいものだ。