即完売からの電撃復活を果たした、はま寿司のレアステーキ寿司4種を食べてみた / 炙っただけの寿司とはどう違うのか

2020年9月28日から、はま寿司にて「レアステーキ」と名の付く4種の寿司の提供が始まった。こちら、レアステーキと言っても肉ではない。「中とろ」や「ホタテ」などの魚介類を炙り、ガーリックとペッパーのオイルを塗ったものだ。

公式HPのリリースを見るに、9月3日に初めて販売し、圧倒的人気から1週間で売り切れてしまったのだとか。完売後すぐに復活を望む声があったようで、1カ月もしないうちに再販決定。かくして電撃的に復活したレアステーキ系寿司だが、このような経緯を聞くとやはり食べてみたくなる。

・4種類

レアステーキ系の寿司は「まぐろレアステーキ」、「ほたてレアステーキ」、「中とろレアステーキ」、そして「赤えびレアステーキ」の4種。まずは全て1皿ずつオーダー。

まぐろとほたては1皿に2個で、中とろと赤エビは1皿に1個。まぐろだけ1皿税抜き100円だが、他は税抜き150円だ。店内に貼られていたメニュー表によると、どうやらこれら4種のレアステーキ系寿司は「ステーキ握り」というらしい。

・スモーキー

まずは「中とろレアステーキ」から行ってみよう。

表面はそれなりに炙られており、オイルでテカテカだ。というか、オイル系の寿司って珍しい気がする。また、BBQの炭みたいな独特の匂いを放っているのも面白い。まずは何もつけずにそのまま食べてみると、これがなかなかウマい。

表面のオイルはガーリックということだが、そこまでガーリックの匂いは感じなかった。一番強烈なのは圧倒的なスモーキー感。まるで薫製だ。このフレーバーは炙ったことによるものだろうか? なるほど美味い。……が、ここで一つ気になることが。

はま寿司には、デフォルトで「炙り中とろ」が全く同じ値段で存在するのだ。

・炙っただけじゃなかった

「炙り中とろ」にオイルは塗られていないが、「中とろレアステーキ」のフレーバーはスモーキー感がメイン。オイルやガーリック感はそこまで強くない。それなら、やはり炙られてスモーキーなのであろう「炙り中とろ」とそんなに変わらないんじゃないか? そう思ったのだ。

ということで、「炙り中とろ」と「中とろレアステーキ」を1皿ずつオーダー。今回は両方に醤油をつけて食べてみることに。

すると、意外なことが発覚。「炙り中とろ」が全然スモーキーじゃねぇ! 「中とろレアステーキ」のスモーキー感を火山の噴煙に例えると、「炙り中とろ」は火が消えた直後のマッチレベル。どうやら全てはガーリックとペッパーのオイルからきているようだ。

どちらも美味いが、個人的には「中とろレアステーキ」の方が好み。また、オイルの効果はスモーキー感だけではなかったことも、オイル無しな「炙り中とろ」のおかげで判明。オイルによって、寿司全体のトロみが程よく増しているのだ。

「中とろレアステーキ」は、圧倒的な煙たさとガーリック&ペッパーのオイルによって、まるで全身を油でテッカテカにした全裸のマグロが口の中でBBQパーティをしてるがごとき。そういうアヤシゲでキケンなウマさを感じる。

なんとなく「ステーキ握り」がどのようなものか分かった気がする。きっとこのスモーキー感こそが最大の特徴に違いない。次は「まぐろレアステーキ」を試してみよう。

こちらは1皿に2個なので、片方はそのまま、もう片方は醤油をつけて食べてみることに。やはりスモーキー感は健在。しかし、こちらの方があっさりしている。きっと赤身には中とろほど脂が無いからだろう。中とろのオイリー感が少しクドいという方には、「まぐろレアステーキ」の方が好ましく感じられるのではなかろうか。

醤油との相性に関しては、「中とろレアステーキ」も「まぐろレアステーキ」も、どちらでもイケる。なんならポン酢なんかも合うだろう。つけるソースの種類によって味の印象がガラッと変わるぞ! もしかしたらさらにペッパーを振ってオリーブオイルなんかを垂らしてもウマいかも知れない。

・えびとホタテ

続いて試すのは、「ほたてレアステーキ」と「赤えびレアステーキ」。

まず何もつけずに食べてもみたが、口の中で広がるBBQ感は健在なものの、素材自体の味の主張がマグロよりも強い。何もつけず食べても不味いわけではないが、やはり何らかのソース無しではイマイチ締まらない気がする。この二つに関しては、醤油なりポン酢なりをつけて食べる方がウマいと思う。

レアステーキ版もちゃんと美味いが、マグロよりも好みは分かれるのではなかろうか。普段通りにフレッシュなままのエビや貝の味を楽しみたい……と思う人の数は、マグロ系よりもいる気がする。やはりマグロは強い。

・急げ

ということで、一瞬で売り切れてからの電撃復活となったレアステーキ系4種。確かにこのウマさは独特のもの。唯一無二な圧倒的スモーキー感に魅了される人が多いのも納得のクオリティだった。

個人的には特に「中とろレアステーキ」と「まぐろレアステーキ」の二つを強く推したい。そのまま食べたり、醤油で食べたり、ポン酢で食べたりと、食べ方によって見せる表情が大きく変わるため、自分なりのベストを追求するのも面白いだろう。

はま寿司によると、2020年10月7日まで期間限定で、520店舗にて導入予定(9月25日時点)となっている。しかし、売り切れ次第終了してしまうようなので、終了が早まる可能性はゼロではない。食べたい方は急いだほうがいいだろう。

参照元:はま寿司
Report:江川資具
Photo:RocketNews24.

カテゴリー はま寿司, グルメ, ステーキ握り, レアステーキ, 生活, 知識

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