2020年10月6日、セブンイレブンは『セブンカフェ グアテマラブレンド』の販売を開始した。これは2019年12月より発売されていた「高級キリマンジャロブレンド」に次ぐリッチコーヒーの第2弾で、香川県の一部と徳島県を除く全国のセブンイレブン(一部店舗で取り扱いのない場合あり)で展開中だ。
注目は前作の「高級キリマンジャロブレンド」が普段のコーヒーより10円高かったことに対し、グアテマラブレンドはレギュラーサイズもラージサイズもそれぞれ20円高いということ。果たして20円高い価値はあるのか? さっそく飲み比べてみたのでご報告したい。
・グレードの高いコーヒー豆
リッチコーヒー第2弾『グアテマラブレンド』を発売するにあたり、セブンイレブンは自信満々だ。同商品についてセブンイレブンは以下のように発表している。
「本品は、甘い香りと上品な酸味が特長であるグアテマラ産の豆を使用した商品です。グアテマラ産コーヒー豆は、標高1300m以上の高地で生産したものが最上級グレード豆とされております。
その中でも、最高標高が2000mに達するエリアの豆のみに限定することで、コーヒーを嗜むお客様にさらにご満足いただけるような、コク深く・香り高い、後味に余韻を感じられる商品に仕上げました」
……なるほど。名産地として名高いグアテマラのコーヒー豆を使用するだけではなく、その中でもさらにグレードの高い豆を使用したコーヒーが『グアテマラブレンド』ということなのだろう。10円高いだけの「高級キリマンジャロブレンド」でさえかなり味に違いがあったから、20円差だとどうなってしまうのか? 興味は尽きない。
・明らかに別物
さて、個人的な話で申し訳ないが、私は(P.K.サンジュン)はほぼ欠かさず毎日セブンイレブンのコーヒーを飲んでおり、またかつてはスタバでコーヒセミナーを受講した経験もあることから、コーヒーのジャッジには相当な自信がある。その私に言わせると、グアテマラブレンドは「レベルが違いすぎる」と申し上げておく。
雑味のなさ、旨味の深さ、なめらかな舌触り……。その全てが普段のホットコーヒーとは比べ物にならない。ほぼ毎日飲んでいるセブンのコーヒーにこんなことを言うのはイヤだが「グアテマラブランドが170円で普段が150円なら普段が高すぎるんじゃね?」とさえ感じた次第だ。
ただし──。
淹れたて熱々の状態で飲み比べた場合、両者の差はそれほどなかった。これは単に熱さの影響で舌が正確に味をジャッジしづらいせいで、何もコーヒーに限った話ではない。明らかに差が出てくるのはやや冷めてからで、同じセブンカフェのコーヒーでありながらも別物になってくる。
・シチュエーションによって使い分けよう
つまり、あまり考えずにゴクゴク飲んでしまう私のような人間は、普段のコーヒーでも満足度はさほど変わらないハズ。逆に、ゆっくり味わいながらコーヒーを飲む人には『グアテマラブレンド』がオススメだ。しつこいようだが、特に中盤以降の味わいには大きな差が出てくる。
というわけで、純粋に味だけを考えれば20円差はむしろ良心的な感じさえしたが、シチュエーションによっては「わざわざ買わなくてもいいかな?」というのが率直な感想だ。ご自身の生活スタイルやタイミングによって「普段のコーヒー」と『グアテマラブレンド』を使い分けるといいだろう。
『セブンカフェ グアテマラブレンド』はレギュラーサイズが120円、ラージサイズが170円。期間限定で発売中だ。