みなさんは無印良品の『素材を生かしたカレー グリーン』を食べたことがあるだろうか。あれ、めちゃめちゃ美味しいよね。辛いモノが苦手な人は食べられないんじゃ……と心配になるほどにはホットだけど!
あそこまで強気な辛さのカレーをよく売ろうと思ったなと感動さえ覚える。それくらい、なかなかに尖がった思い切りのある商品なのだ。一体全体どういうつもりで販売に至ったのか。不思議でたまらないので、問い合わせてみた。
・スパイス大暴走
『素材を生かしたカレー グリーン(税込350円)』は1人分ずつパウチに入っており、食べたい時に食べられるジャストなサイズ。青唐辛子とレモングラスが効いており、鶏肉や筍などが入ったタイカレーだ。
青唐辛子が入っているところからお察し……なのだが、目が覚めるほどに辛い。スパイスが大暴走しておりなんと言うか、優しさが一切ない。しかしそこがクセになるところでもあり、一度食べ始めると止まらないのだ。
本場タイに行ったことがないのでわからないが、これが現地の味なのだろうか。個人的にはこの味、この辛さは大好物! もう少し量が多めのパックが売られても良い、とさえ思う次第だ。
・問い合わせてみた
とは言え、である。上記したように、辛いモノが苦手な人は食べられないのではないかと心配もしている。お腹が優しめにできている知人は「お腹が痛くなるかもしれない。でも美味しい」と言いながらバクバク食べていた。
いやはや。辛くなければカレーじゃねぇ! とでも言わんばかりの、このパンチ力。こだわりがあってこその辛さであるとしか思えない。そこで無印良品に問い合わせたところ、以下のような答えが返って来た。
無印良品ではコンセプトのひとつに「地域の味に学ぶ」を掲げて、商品開発を行っています。
その中で、カレーについてはインドを中心に、タイやマレーシア、日本といった日常的にカレーを食べる地域でよく食べられているカレーを、それぞれの食文化として紹介したいと考え、商品化しています。
多々あるカレーの種類の中には、日本ではなかなか食べないほどの辛さのカレーもあれば、辛さ控えめのカレーもありますが、辛さレベルに関わらず、カレーの奥深さをお客様に知っていただきたい考えです。
ふむふむ。カレーを通じて、その国の食文化に深く触れてもらうことが目的なのだろう。つまりはその地域の、本場の味を忠実に再現していると捉えて良いだろうか。
そうであるならば、このご時世だ。現地へ行かずともその場の味を楽しむことができるのは、大変ありがたい。タイの音楽でもかけながら食べれば、一瞬で我が家がバンコクの屋台である(繰り返しになるが記者はタイに行ったことがない)
そう思えるのは記者だけではないはずで、これは無印良品の狙いが成功している証であると言える。なんとも、開発した人たちの努力がうかがえるひと袋だ。
ちなみに、辛いものが苦手な人には『素材を生かした 辛くない グリーンカレー』もある。気になる人は自身の舌で確かめてみることをオススメしたい。ウマいよ、マジで。
参考リンク:無印良品「素材を生かしたカレー」
Report:K.Masami
Photo:Rocketnews24.