2012年5月、パイオニア株式会社は「カロッツェリア サイバーナビ」の2012年モデルを発表した。このモデルは、車のフロントガラス越し前方に情報投影するという、画期的なシステムを採用しておりネット上で高い関心を集めていた。間もなく全国のカー用品店などで販売が開始されるのだが、一足先に搭載した車両に乗ってみたぞ! 思った以上に視界良好、スムーズに道路情報を得ることができ、快適にドライブできた。
カーナビといえば、ダッシュボード中央に設置するものが一般的。道路情報を得るのには問題ないのだが、従来型のナビの場合、ドライバーはナビを見るたびに視線を下に落とさなければならない。医学的にみると、人間は視線を下に落とすよりも、上にあげる方が焦点を合わせるスピードが速いという。したがって、従来のナビは視認性が低くならざるを得ないのだ。
サイバーナビはヘッドアップディスプレイ(AR HUD)ユニットを備えており、視線を下に落とさずに前方を見ることによって、道路情報を確認することができる。しかも、このユニットは、3メートル先に情報を投影しているため、焦点がぼける心配がない。前方を走行している車を見るようにして、表示される地図やルートを確認できるのである。
記者(私)は一般道と高速道路、それぞれを走行して使用感をたしかめてみたのだが、いずれも快適。「運転しやすい」というのが率直な感想だ。前方に情報が浮かび上がるのだが、視界の妨げになることは一切ない。運転し始めたときは、少し「気が散るかな?」と思ったのだが、走行し始めるとまったく問題なかった。
また、「ARスカウターモード」も魅力のひとつだ。これは、走行中に前方車両との車間距離や走行推奨レーン、道路標識、信号などを瞬時に読み取る、表示してくれる。さらにドライブの目印となるコンビ二やガソリンスタンドをアナウンスしてくれるので、非常に便利である。
今夏、長距離ドライブを予定している方は、ぜひチェックして頂きたい。今までとは違う運転体験を楽しむことができるだろう。
Photo:Rocketnews24
参照元:パイオニア「サイバーナビ AVIC-VH99HUD/AVIC-ZH99HUD」
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