もし海外旅行中にパスポートを失くしてしまったら……まずは大使館や領事館に連絡・再発行手続きが必要だ。
先日、中国を旅行中の日本人がパスポートと財布を失くしてしまったそうだ。しかも、どうすることもできずに、そのままホームレスになっていたというのである。
飢えるばかりか「不法滞在」にだってなりかねなかったところ、市民が善意で着るものや食べ物を提供しており、1カ月間、命をつないでいたそうだ。日中両国からは「信じられない」「なぜ誰も領事館に連絡しなかったのか」との声が出ている。
■ニュースの概要
ホームレス状態になっていたのは「松本輝彦さん」という40代の男性。7月に上海入りし、9月に福建省福州市に汽車で移動したそうだ。汽車を下りたところで財布とパスポートがなくなっていることに気がついたという。
こういった場合、周囲に助けを求めるか警察に行くものである。しかし中国語も英語も話せない松本さんはどうすることもできず、そのまま駅に留まったと伝えられている。
この時点でホームレス状態だ。しかも所持金ゼロ。このままでは飢えるかトラブルに巻き込まれるのが関の山だろう。だが、心優しい市民が松本さんに食べ物を提供し、寒い日には温かい衣類まで提供したというのだ。それが1カ月続いた。
そして10月6日に、張さんという人物が中国メディアに連絡し、松本さんがホームレス状態になっていることが明るみになったとのことである。
■日中ネットユーザーの反応
・日本のネットユーザーの反応
「いい話」
「パスポート失くして大使館に行かない日本人がいるのか?」
「ツッコミ所満載」
「一転して友好ニュースきた」
「要は中国で悪質なスリ被害にあい、誰に相談することもできず、途方に暮れていた人ということ」
「領事館助けてないの?」
・中国のネットユーザーの反応
「中国人は優しいって日本に伝えてほしい」
「いい話だね」
「信じられない」
「なんですぐ領事館に行かなかったの? 警察でもいいのに!」
「福州に一体何人のホームレスがいると思ってるんだよ(笑)他の人を助けないでこの人だけって」
「食事をあげていた市民はなんで通報しなかったのかな」
「なんか経緯が淡々としてるよね。リアルに感じられない」
なお、メディアが松本さんを発見した翌日には、すでに「喜田さん」という在福州20年の日本人が松本さんをサポートしており、松本さんは中国の携帯電話も所持していることが伝えられている。近く領事館に出向きパスポートの再発行、及び帰国の手続きを進めるとのことだ。松本さんは「福州の皆さんの温かさは一生忘れない」と、しているそうだ。
現在のところ本人や領事館からの発表などは伝えられていない。不明な部分も多いが、海外旅行中に貴重品を紛失、もしくは盗難に遭うというのは考えられることだ。万が一、パスポートを紛失したらすぐ領事館に連絡。また、現金はいくつかに分けて所持するなど自衛が必要なのは確かである。
ちなみに、中国メディアに第一報を知らせた張さんには情報提供の謝礼として100元(約1250円)が支払われるということである。
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オリジナル記事: 【中国】パスポートと財布をなくした日本人が中国でホームレスに!? 市民の善意で生き延びると報じられる / 日中ネットの声「信じられない」
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