「晴耕雨読」という言葉がある。これは、世俗のわずらわしさから離れ、気ままに暮らすことをいうのだが、まさにそんな暮らし方をしている男性が、イギリスに存在した。彼は大学を卒業すると、とある農家で人間かかしになったのだ。ただ畑を見守り、本を読んだりウクレレを弾いたりして、お金をもらっているという。そんな気ままな暮らしがしてみたいーッ!!
2012年夏、英ノースウェールズにあるバンゴア大学を卒業したジェイミ・フォックスさん(22歳)。彼は音楽と英語を専攻していたのだが、音楽の仕事を見つけるができなかった。イギリスといえども、音楽一本で飯にありつくのは並大抵ではない。
しかし幸いなことに、彼を必要としてくれる人にめぐり合えた。就業時間内(8時間)のあいだに何をやっても良く、ウクレレの練習をすることさえ許され、読書に興じていても怒られたりしないのだ。その仕事とは「人間かかし」である。時折畑に近づいてくる、ヤマウズラを追い払うのが彼の役目。これだけで週に400ドル(3万1000円)を手にすることができた。
決して稼ぎは多いとはいえない。同世代の友人たちに比べれば、むしろ貧しいくらいかもしれない。しかしあらゆる「束縛」から無縁の仕事内容に、友人たちはうらやましがるそうだ。
彼を雇っている農家は、本当に満足しているのだろうか? お金を払っているのに、当の本人は一日中遊んでいるようなものだ。だが、彼がいることで農家は大変助かっている。というのも彼が来る以前は、ヤマウズラが作物の葉をすべて食い荒らし、収穫さえもままならなかったそうだ。彼がかかし役を買って出てくれてからは、ウズラも容易には畑に近づけなくなった。
農家もジェイミさんもお互いに満足している「人間かかし」。それにしてもうらやましい生活。作物の安全さえ確保していれば、一日ボーっとしていても良いのだから、ぜい沢とさえ言えるのではないだろうか。雨降りの日が気になるが、一カ月くらいなら人間かかしを体験したいものだ。
Photo:Rocketnews24
参照元:ODDITYCENTRAL(英語)
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