2011年に引退したアメリカのスペースシャトル「エンデバー」。日本人宇宙飛行士でも毛利衛さんや、若田光一さん、土井隆雄さんらが搭乗し、私たちにとって馴染み深い宇宙船なのではないだろうか。
そのエンデバーは退役後、博物館に展示されることが決定。空輸されるかと思いきや、なんと陸上輸送されることになった。しかもロサンゼルスの公道を走行したのだ。走行中、住宅街では何度も建物や街路樹にぶつかりそうに! この様子は動画でも確認できるのだが、ギリギリすぎて見ているだけでヒヤヒヤなのである。
エンデバーの輸送ルートではあらかじめ街路樹400本が切り倒され、信号機なども引き抜かれていたそうだ。それでも道幅いっぱいのギリギリ。エンデバーは慎重に運ばれていく。
…と、ぶつかるー! 切り返して切り返して……角度を調整しながら少しずつ曲がっていく。細心の注意が払われているに違いないが、ハラハラ感はハンパない。このギリギリ感は岸和田のだんじりに負けるとも劣らないぞ。
これらの動画には、エンデバーを称える声と共に
「信じられない」
「これはすごい」
「冗談だろ(笑)」
「生で見たかったわー」
「すごいゆっくりだなぁ」
と、公道の行進に驚きのコメントが寄せられている。
ちなみにエンデバーは時速約3キロの速度で運ばれたそうだ。時速3キロは成人が歩く速度よりも遅いくらいだ。大体、カップルがキャッキャうふふとゆっくり歩くのと同じくらいだと言われている。
それにしても、輸送ルート沿いの家や店の人はいつぶつかるかヒヤヒヤしただろう。しかし、こんなに間近で見られる機会もそうないのかもしれない。この輸送劇はいろんな意味でとてもエキサイティングなショーとなり、市民は大興奮である。
なお、エンデバーは予定より1日遅れたものの、事故などもなく、日本時間15日朝に博物館に到着したそうだ。
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オリジナル記事: 【動画】スペースシャトル・エンデバーが住宅地の中を走行 / 道幅ギリギリでぶつかりそう! かなり冷や汗モノな件
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