中国で氾濫する偽物食品。ロケットニュース24でも、トイレに隣接した水道管から採水した「偽ミネラルウォーター」、腐った動物の内臓や下水から作る「ドブ油」、弾力性バツグンの「ゴムボール卵」などをお伝えした。
こんな偽食品はラベルを貼られて店頭に並ぶと中国人でもなかなか区別しにくいという。中国人によると、割高にはなるが、リスクを最小限に抑えたいのなら、やはり外資系スーパーが安心とのことだ。
しかし、あるネットユーザーが大手外資系スーパーで「プラスチック製の偽シラウオをつかまされた!」と激白。話題になっている。
「プラスチック製シラウオ」騒動が起きたのは四川省成都市だ。ネットユーザーによると、母親が市内にあるフランス系スーパー「カルフール」でシラウオを購入。食べてみたところ、小さい頃から食べていたものと味が極端に違う。よく観察すると、色もおかしいと思いネット上にアップしたそうだ。
確かに、普通のシラウオにしては妙に透明度が高いようにも見える。
この投稿に市民は
「こういうのは食べてみるまでわからない」
「なんで取り締まれないの~!?」
「仕入れ担当が賄賂をもらったに違いない」
「カルフールがこんな稚拙なことをするかな」
「プラスチックで作った方が元手がかかりそうだ」
などとコメントし、ネット上に拡散した。
この騒動を受け、店側はシラウオを一時売り場から下げた。しかし、疑惑については否定をしている。
なお、中国メディアがネットユーザーから「プラスチック製シラウオ」を借り受け、専門機関に検査を依頼したそうだ。まず加熱して食べてみたところ、味は非常に薄く食感も良くなかったという。
その後、専門家が顕微鏡でシラウオを観察。専門家は「目玉もヒレもあるので本物だと思う」「食感と色については、加工の過程で特殊な処理をしたのでしょう」と結論付けたそうだ。
その「特殊な処理」の安全性が気になるのだが……処理については、接着剤や建材に使われる物質・ホルムアルデヒドが使用されたのではないかという指摘もあるが、非加工食品であるシラウオの検査は制度として難しいようである。
「プラスチック製」と断言したのは、ネットユーザーも早計だったのかもしれない。だが、中国の市民がいかに食品について敏感になっているかが、よくわかる騒動だと言えるだろう。何を信用したらいいのかわからないというのは同じらしい。
(文=澤井恵)
参照元:Weibo @六楼的巴比倫、新浪四川(中国語)
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オリジナル記事: 【中国】大手スーパーで「プラスチック製の偽シラウオが売っていた」と騒動に/ 専門家「目玉もヒレもあるので本物だと思う」
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