体のしんまで温まる温泉、美味しい日本酒、美味しい刺身、美味しい鶏天ぷら、美味しい団子汁、そんな魅力が濃縮された人気の温泉地といえば別府温泉だ。日本人で、この温泉地の名称を知らない人はいないだろう。
しかし筆者(私)は、今回の取材旅行で「別府温泉といえばインドカレーとインド人」というイメージを持つようになてしまった。別府温泉で「熱く、温かく、そして眩しいほど輝くインド人」と出会ってしまったのである。
・別府温泉の商店街に店を構える
別府温泉で『アフジャーレストラン』(AHUJA)を営んでいるバルティー・アフジャーさんは、お世辞にも活気があるとはいえない別府温泉の商店街に店を構えている。週末は賑やかになるようだが、それでも寂しさを感じる商店街。
・どうして別府温泉にインドカレー屋が?
店内に入ると客は筆者ひとりだけ。アフジャーさんが流暢な日本語で出迎えてくれた。「どうして別府温泉に本格的なインドカレー屋があるんだろう?」と思いつつテーブルにあった紙を手にとる。そこには以下のようなコメントが紙に書かれていた。
・私は別府に骨を埋めたいと思っています
「別府は独自の文化・方言・郷土料理・豊富な温泉・緑の町並みなどを持つ魅力的な街です。私も最初は東京に憧れて来たのですが別府生活8年、何よりも何よりも市民一人ひとりが優しく、心から交流できるゆとりを備えていると思います。別府は私の町だ! 私は別府の一員だ! 私は別府に骨を埋めたいと思っています」(引用ここまで)
・家族とともに別府温泉で生活している
アフジャーさんは別府温泉を心から愛しているようで、APU大学院の関係でこの地を訪れて以来、家族とともに別府温泉で生活しているという。よほど別府温泉が気に入ったのだろう。地域の良さというのもあるだろうが、別府温泉の人々の優しさが好きなようだ。
・他店にはない特徴をナンで発見
店内はいたって普通のインド料理店だが、他店にはない特徴をナンで発見。まるで乾燥機でフカフカにしたばかりの布団のようにフワフワッとした食感。モチモチというよりフワフワなのである。指でつまむとフンワリとして優しい感触。
・インドのものよりも上品に仕上がる
あまりにもナンが特徴的だったのでアフジャーさんに聞いてみたところ「日本の材料はとても品質がよいので、インドのものよりも上品に仕上がるんですよ。ちょっと高級な感じ(笑)」とのこと。なるほど確かに上品だ。
・惹かれたのはアフジャーさん一家の心意気
インドカレーも美味しいが、筆者が惹かれたのはアフジャーさん一家の心意気。ここまで異国の地を愛する外国人は珍しいように思う。自分が住む地域をここまで愛している人がどれだけいるだろうか? 思っていたとしても、声にしたり、文字にしたり、行動に移す人がどれだけいるだろうか? また別府温泉を訪れたい。温かい温泉とインドカレーを堪能するために。
・今回ご紹介した飲食店の詳細データ
店名 アフジャーレストラン
住所 大分県別府市元町8-4 銀座小野ビル1F
時間 11:00~15:00 / 17:00~22:00
休日 月曜日
Correspondent: Kuzo
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オリジナル記事: 【アフジャーレストラン】別府温泉のインド人が熱い! インドカレーもウマイ! インド人「私は別府に骨を埋めたい」
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