「カレーは飲み物!」という言葉がある。カレー好きのなかには「液体を流し込むかのごとくカレーを食べる人」がいるのは事実であり、そういう人からすればまさに「カレーは飲み物」なのだろう。
東京・池袋に『カレーは飲み物』という店名のカレー屋がオープンした。「味よりも大盛りカレーをウリにしている店なんだろうな」と思って食べに行ったのだが、筆者(私)のその考えは大きく崩れていき、店主に土下座したい気分に陥った。これは本当にヤバイ。本当に危険だ。本当に恐ろしいくらい美味しいのである!
・大盛りカレーをウリしているカレー屋
大盛りカレーをウリしているカレー屋は多数ある。味よりも量にこだわるため、けっしてまずくはないが「既製品のカレーをちょっとアレンジしただけの月並みな味」になっているカレー屋が多いのは事実である。美味しいが「おもしろみのない味」なのだ。
・素晴らしい美食のフローを感じさせる至高のカレー
しかし『カレーは飲み物』は違った。大盛りカレーを彷彿とさせる店名だが、そのウリは大盛りだけではない。「舌の上で踊っているときはいっさいスパイスの辛さを感じさせず “うま味” だけを堪能させ、喉を通る際に少しだけスパイシーな一面をみせて刺激する」という、素晴らしい美食のフローを感じさせる至高のカレーなのである。
味覚を強く感じる舌の上では辛さではなくうま味を堪能させ、喉を通って終焉を迎えるときにカレーとしての辛さを「ちょん」と突くように感じさせる。これ、なかなか作れるものではないよ? すごいカレー革命だよ。
・とんでもなく優しいトロミ具合
カレールーは欧風で、高級ホテルの数千円レベルのカレーにも勝る上品さをしている。コストダウンや回転率を高めるための「ごまかし」をしていないのも好感が持てる。それはルーを食べれば瞬間的にわかることで、ルーの「とんでもなく優しいトロミ具合」は、即席やレトルトにチョイ足ししただけの大盛りカレー屋では決して出せない。
・欧風カレーにおでん風味の野菜
おでん風味をした野菜がゴロリと入っているのも衝撃的だった。欧風でビックリしたところに和風の乱入。ソフトなルーの美味しさにキリッとした野菜の味が、「意外な組み合わせ」として味覚神経に新しい道を開拓させる。欧風カレーにおでん風味の野菜がここまで合うとは思わなかった。
・このカレーこそ女子に食べてもらいたい
店員によると「しっかりと時間と手間をかけて作っています!」とのこと。女子にも合うテイストにもなっているとのこと。店名からすると男性向けだが、このカレーこそ女子に食べてもらいたいと強く感じた。ソフトな口当たりはあまりにも上品で、女子にも好かれるはずだ。その反面、ガツーン! とくるカレーの味がお好みの人には物足りないかも?
・オススメのトッピングはオニオンフライ
カレーの種類はふたつ。トロトロの『黒い肉カレー』と、サラサラの『赤い鶏カレー』の2種類から選ぶことができる。小盛、中盛、大盛、どれも790円。ただし中盛でも「他店の大盛りレベル」なので、女子は小盛でもいいはずだ。トッピングは無料で3種類選ぶことができる。今回はオニオンフライ、ポテトサラダ、福神漬けをトッピングした。オススメのトッピングはオニオンフライである。
・今回ご紹介した飲食店の詳細データ
店名 カレーは飲み物
住所 東京都豊島区池袋2-19-3
※連日完売のため早期閉店の場合があります
Correspondent: Kuzo
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オリジナル記事: 『カレーは飲み物』という店名のカレー屋に行ってみた / 騙されたと思って一度行ってみろ! マジウマだぞ(笑)
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