【お月見】今夜は中秋の名月! 月末には2度目の満月「ブルームーン」もあるぞ! なぜ今夜が中秋の名月なのか? そしてブルームーンの由来について

2020年も残りあと3カ月となった10月1日。今夜は、2020年の中秋の名月です。皆さん白玉ピラミッドの用意はできていますか? あれって、団子の先端が霊界に通じる的な信仰から積み重ねるなんて話もあるらしいですね。

それはともかく、今月の月の話題は中秋の名月だけで終わりません。2020年10月は、2日午前6時過ぎと31日0時前に、2回も満月があるのです。1カ月に2回の満月。つまりブルームーンもあるということ。中秋の名月やブルームーンとは何なのか? 各地の天気などと合わせてお伝えしましょう。

・中秋の名月

国立天文台によると、中秋の名月とは「太陽太陰暦における秋分を含む月の15日の夕方に出る月」を指すのだそう。太陽太陰暦は月の満ち欠けを基準に、太陽の動きも考慮した暦法です。基本的には太陰暦同様に、新月を含む日を月の始まりとし、満月を経て次の新月の前日までを1カ月とカウントします。

前回の新月は9月17日。2020年の秋分は9月22日ですから、現在一般的なグレゴリオ暦における10月1日の月が中秋の名月になるという仕組み。ちなみに……今回はメインテーマとはしませんが、The Old Farmer’s Almanacによると真のハーベストムーンでもあります。

・31日はブルームーン

今月は月に関して、もう一つ興味深いポイントがあります。それは、ブルームーンもあるという点。ブルームーンとは何なのか……? この言葉が意味するものは複数あります。例えば、何らかの物理的な理由で本当に月が青く見える場合にも、普通にブルームーンと呼ばれます。

そういった場合を別にすると、19世紀にアメリカのメイン州の農家の年鑑に掲載されていたものが「ブルームーン」の始まりです。1年を春夏秋冬で4等分した場合に、普通は1つの季節で3回満月があるものですが、時に4回満月になる季節が生じます。その季節の3回目の満月をブルームーンと呼ぶのです。

しかし、今日においてよくメディアなどで報じられるのは「1カ月に2回満月がある場合の、2回目の満月がブルームーン」というもの。アメリカ議会図書館によると、もとはアメリカの「スカイ&テレスコープ」という雑誌の1943年7月号の質疑応答と、1946年7月のコラムにて掲載された、間違った内容が発端だったそうです。

まあ、そもそもブルームーンに科学的な定義はありません。3回目にしろ2回目にしろ、どのみち民間伝承です。議会図書館によるブルームーンについての解説ページでも、現在一般的となった解釈の発端が雑誌の間違いであったことに言及こそすれど、広まった現状を否定するような文言は無いように見えます。

ちなみに31日のブルームーンは、雑誌の間違いから生まれた方のブルームーンです。19世紀の民間伝承基準なブルームーンは当分先で、2021年8月22日の満月がそれに該当します。

・天気は?

そういうわけで、まずは今夜の中秋の名月(まだ満月ではなく、10月2日午前6時頃に満月となります)。気になるのは天気でしょう。日本気象協会の天気予報によると、今日から明日にかけてはほぼ全国的に晴れる地域が多いもよう。

北海道と東北はやや天気がすぐれないようですが、雨の予報が出ているのは札幌のみ。曇っていても、雲の切れ間から見える可能性もあるのではないでしょうか。雲一つない夜空に浮かぶものも良いですが、雲の切れ間から見えるのもそれはそれで風情がある気もします。

国立天文台によると、東京における月の出は17時29分。23時27分に南中するそうです。それでは皆さん、今夜は良いお月見を。

参照元:国立天文台[1][2]、アメリカ議会図書館The Old Farmer’s Almanac日本気象協会 tenki.jpJA福岡
Report:江川資具
Photo:RocketNews24.



謎に満ちたオーパーツ「ネブラ・ディスク」の出自に新説登場 / 人類最古の天文盤の真相はいかに

ネブラ・ディスクは、ドイツのネブラという街の近くで1999年に出土したとされる青銅製の円盤。片面には金で太陽、月、そして星々を模した装飾がほどこされており、太陽暦と太陰暦の両方の概念が取り入れられた人類最古の天文盤で、およそ3600年前の青銅器時代に作られたものだと考えられています。

ですが、その頃のヨーロッパにはネブラ・ディスクの作成を可能とするレベルの天文学は存在しなかったとされ、場所や時代にそぐわないことからオーパーツの1つとしても有名です。遊戯王のカードにもなっているので、そちらで知った方も多そう。そんなネブラ・ディスクですが、出自に疑問を投げかける論文が発表され、物議を醸しています。

・盗掘品でした

The New York TimesやLive Scienceが報じています。バイエルン州立考古学収集館のルパート・ゲハルド氏とゲーテ大学のリュディガー・クラウゼ教授は、ネブラ・ディスクが他の場所で発掘された後にネブラに移動され、しかもこれまで考えられていたよりも1000年ほど最近の、鉄器時代に作られた可能性があるとする論文を発表しました。

通常なら発掘された場所は正確に記録されて議論の余地はなさそうなものですが、これにはネブラ・ディスクが発見されるまでの経緯が関係しています。実はネブラ・ディスクは正規の発掘作業によって見つかったものではなく、盗掘者によって他の財宝と共に違法に市場にて取引されそうになっていたところを2002年に保護されたもの。

発掘された年や場所は、この時に逮捕された盗掘者の供述によるものです。そしてネブラ・ディスクが3600年前のものであるとする根拠は、警察によって盗掘者から回収された、ディスクと共に出土したとされる斧や剣など他のネブラの財宝を調査して得たものでした。

今回ゲハルド氏とクラウゼ教授は、土壌分析やディスクの金属を調査し、ディスクは別の場所で発見されたにもかかわらず、ネブラの他の財宝の一部として売られたという結論に至ったもよう。そしてディスクの特徴的なデザインから、ケルト文明の影響を受けた人々によって鉄器時代に作られたものではないかと述べています。

・反論も

これまでの定説をひっくり返すような今回の論文に対し、現在ネブラ・ディスクを展示しているドイツのハレ先史博物館は即座に英語とドイツ語で声明を発表。ゲハルド氏とクラウゼ教授の論文に対し

「Both of these statements are demonstrably incorrect(どちらの主張も明らかに間違っている)」)

と全面的に否定する構え。

これまでもディスクの真相をめぐって論争が巻き起こることは度々あったようで、The New York Timesは以前ディスクを研究したことのあるトゥール・イシュトバーン博物館のエミリア・ パーストル氏の以下のコメントを紹介しています。

「that can be debated forever until some very accurate absolute dating method can be found for metals(金属のための非常に正確な年代測定方法がみつかるまで、永遠に議論され続ける)」

……なるほど。とりあえず、現代の技術力ではお手上げってことでしょうか? 個人的にはオーパーツというのがとてもワクワクするので、真相が明らかになって欲しいような、欲しくないような複雑な気分です。

参照元:The New York TimesLive Scienceハレ先史博物館DGUF
執筆:江川資具
Photo:Wikimedia Commons



今夜の満月は「コーンムーン」! 9月の満月なのに「ハーベストムーン」ではない理由 / 消えた収穫月の行方

ハッハァ! 今月も満月の日がやってきたぞ! 9月の満月の名はご存じかな? はい、そこの「ハーベストムーン」や「収穫月」と答えた皆さんは……残念ながら不正解! 9月の満月は毎年「ハーベストームーン」だっただろ!? 他のニュースサイトじゃ「ハーベストムーン」になってるぞ! そんなお怒りの声が聞こえますね。

確かにほぼ毎年「ハーベストムーン」だし、他のサイトでも「ハーベストムーン」となっている……が、それはビッグなミステイク。2020年9月の満月は、Not ハーベスト。真の名は「コーンムーン」なのだ! 月とネイティブアメリカンに代わって、真相をお伝えしよう。

・分点

「ウルフムーン」や「ストロベリームーン」など、妙に現代日本で人気な、ネイティブアメリカンがつけた伝統的な月の呼称たち。昨今では12カ月分をまとめた表のようなものも作成され、ところによっては毎年使いまわされていたり。

しかしそれは危険なムーヴ。なぜなら「ハーベストムーン」に関する、特別なルールに対応できないからだ。特別なルールとは……秋の分点に最も近い満月だけが「ハーベストムーン」と呼ばれるというもの。

分点とは天球上で天の赤道と太陽の通り道(黄道)が交わる点で、春と秋に2回訪れる。つまりは秋分の日。今回の満月は9月2日で、次の満月は10月2日。そして秋分の日は9月22日。もうお分かりだろう。秋分の日に最も近い「ハーベストムーン」は、10月2日の満月なのだ……ッ!

勘の良い方ならお気づきだろう。「ハーベストムーン」は年によって9月だったり10月だったりと変化するのだ。ちなみに今年の10月は、1カ月のうちに2度目の満月「ブルームーン」がある月にして、1度目の満月は「ハーベストムーン」でありながら「ハンターズムーン」でもあるというスペシャルな感じになる予定。

・コーンムーン

ということで、今年は「コーンムーン」。理由は、ネイティブアメリカンたちの暮らす北米大陸では、トウモロコシが採れるシーズンだから。麦も採れるので「Barley(麦) Moon」と呼ばれることも。ちなみに麦茶は「Barley Tea」だ! 

・天気は

それでは最後に気になる天気を見ていこう。ウェザーニュースによると、今日から明日にかけての全国の天気は……太平洋側は南から北までほぼ全域で曇か雨。特に九州は台風9号が接近中ということもあり、かなり荒れるもよう。

しかし、新潟から石川県にかけての日本海側の地域は晴れ間が広がるもよう。その他の中国地方辺りまでの日本海側のエリアも曇りのち晴れとなる場所があるため、それなりに見えるチャンスはあるかもしれない。

国立天文台によると、東京での今夜の月の出は18時半。0時5分に南中し、明日午前5時47分に月の入りを迎えるそうだ。多少曇っている程度なら、雲の切れ間から見ることもできると思う。今夜は夜空を見上げ、「コーンムーン」を探してみてはいかがだろう。

参照元:The Old Farmer’s Almanacabc 15ウェザーニュース国立天文台
Report:江川資具
Photo:RocketNews24.



『大人の科学』のプラネタリウムを作ってみたら予想以上の美しさに超感動! 私の汚部屋が宇宙になった!!

夏の夜空といえば天の川。今年は地方への帰省が難しく、田舎の広々とした空を懐かしく思う人もいるかもしれない。そんなとき “おうちプラネタリウム” で天体観測はいかがだろうか。

学研『大人の科学マガジン』のバックナンバーから、人気のふろくを復刻した「BEST SELECTION ピンホール式プラネタリウム」(税抜2980円)という商品。

同社のプラネタリウムは2005年、2013年にも発売され、60万部を売り上げたというベストセラー。機能を減らした廉価版としての復活だが、3000円ちょっとでプラネタリウムクリエイター・大平貴之氏監修の本格プラネタリウムが作れるぞ!

・作ってみよう

開封すると、カメラ部品のような黒いプラスティックのパーツが出てくる。

家庭用プラネタリウムには、大きく分けてピンホール式と光学式の2種類があるそうだ。レンズを使って星を投影する光学式の方が本格派だけれど、そのぶん高価。今回作るのは星に見立てた穴を、中から電球で照らすピンホール式だ。

使うのはハサミやのりではなく、プラスドライバー。配線をよけながらネジを締めて……と硬派な作業が続く。

投影するときには季節や時刻を調整することができる。シールを貼ってダイヤル部分を作る。

本体は簡単にできた。点灯チェックをしたらできあがり。別途、単2電池2本が必要だ。

続いて「恒星球」を組み立てる。投影する画像の原版だ。北半球と南半球のどちらかを選ぶのだけれど、筆者は星座を見たかったので北半球! 南半球を選ぶとダイナミックな星雲を見られるらしいぞ。

球体になるようにパーツを貼り合わせていって……この時点できれいだ。

余談だが市販の両面テープをわざわざ切って貼りつけていたら、ちょうどよいサイズのものが同梱されていたことに気づいた。不覚。

「恒星球」をいかに漆黒にできるかが重要。保護シートをはがしたら、あとは指紋をつけないよう注意する。さらに黒いシールで隙間を補強して、のりしろをなるべく小さく切る。

完成! ちょうど小型の卓上ライトくらいの大きさ。

・点灯してみよう

北半球・南半球を選べるのは前述のとおりだが、首の角度を変えることで緯度を調節できる。たとえば東京だと「北緯35.41°」といった具合。さらにダイヤルで季節と時間を合わせる。

なるべく平らで、白い天井、白い壁を選ぶ。少しでも光があるときれいに見えないので、真っ暗闇というくらい暗い部屋がいい。ピントが合いやすいよう、可能な限り高い位置に本体を置いて……点灯!

え、ええっ!

も、も、ものすごくきれいなんですけど! もとが筆者の汚部屋とは思えない!! 肉眼で夜空を見るよりも遥かに多くの星が見えるし、星雲のようなものも確認できる。

これは「星空みたい」に灯りがともる雰囲気アイテムではなく、本当のプラネタリウム。なので実在の星座がばっちり再現される。たとえば北極星や北斗七星。

慣れないからなかなか見つからないけれど、知っている星座を探すのが楽しいぞ。何年生のときだったか小学校でくるくる回せる星座早見盤をもらい、学年が替わっても大事にして夜空を眺めていたのを思い出す。

筆者は近隣にプラネタリウムがあるほど都会ではなく、それでいて満点の星空が見えるほどは空気が澄んでいないという「中途半端な田舎」で育ったので、星座についてはかなり疎い。こんなにはっきり天の川を認識したのは初めてかもしれない!

投影角度は330°で、前後左右はもちろん、本体の下部まで星が映し出される。星空に包まれるような感覚!

ただし過去作と違って、自動回転機能はついていない。また、小さな豆電球なのでくっきり高解像度とはいかない。なるべく高い位置に設置するなど、条件を整えるのがポイント。

・寝つきがよくなる!?

株式会社セガトイズの検証によると、家庭用プラネタリウムには「寝つきがよくなる、眠りが深くなる、寝起きがよくなる」といった快眠効果が認められるそうで「プラ寝たリウムの新習慣」を提案しているとか!

実は家庭用プラネタリウム、「買ってもすぐ飽きる」という口コミもある。たしかに星を眺める目的だけだと毎日見るようなものではないが、常夜灯の代わりに寝室に点灯するのはグッドアイディアだと思う。少なくともスマホの光よりはずっといい!

なので今回の商品も「タイマー」や「オートオフ機能」がついていれば最高だった。美しくて勉強になり、心も癒やされる新習慣、夏の夜にいかがだろうか。

参考リンク:大人の科学.net株式会社セガトイズ
Report:冨樫さや
Photo:RocketNews24.



今夜はペルセウス座流星群が見ごろ! 8月12日の22時ごろがピーク!!

2020年8月12日の夜から13日未明にかけて、ペルセウス座流星群が見ごろとなるぞ! 国立天文台によると、極大を迎えるのは12日の22時ごろだとか。

条件が良ければ、最大で1時間に30個程度の流星が見られるそうだ! これは是非とも見たいところだが、気になるのは天候や月明りなどの各種条件。

・ペルセウス座

流星群は、放射点とよばれる見かけ上の点を中心に放射状に発生する。そしてペルセウス座流星群の放射点は、その名の通りペルセウス座のそば。

位置的には北極星を挟んでこぐま座のちょうど反対側あたりで、実は24時間常に地平線より上に出ている。極大となる12日の22時頃には北北東の方角で、北極星より低い位置にあるはずだ。

そこを中心として夜空全体に流星が発生するため、眺める方向自体はどこでも問題ない。それぞれの環境に合わせ、より暗い方角の空を見上げてみよう

ちなみに、流星の尾は放射点から離れるほど長くなる傾向があるため、映える流星を動画や写真にのこしたい方は、放射点とは反対側の空を狙うのもいいかもしれない。

・下弦の月

今夜は下弦の月。流星群が極大となる22時の時点では、まだ流星群の妨げとなる月は出ていないはず。しかし、0時を過ぎて放射点が程よく高く昇りはじめるころに、月が東の空から顔を出してしまう。

そこから先は月明りが邪魔となり、条件的にはあまり良いとはいえなくなるだろう。とはいえ、ペルセウス座流星群は多少明るくてもわりと観測できる程度には活発に活動する。なるべく月が無い方向を見るようにすればそこそこの数の流星を見られるはずだ。

・天気は

最後に気になるのは天気。気象庁によると、関東から東北にかけては残念ながら雨のマークが出ており、関西も曇の予報が目立つ。しかし、それ以外の北海道や中国、九州方面では晴れのマークが出ているところも。

天候に恵まれた地域の方は、ぜひ夜空を見上げて流れ星を探してみよう! そして残念ながら雨や曇りで見られそうにない地域の方。あきらめるのはまだ早いぞ

ウェザーニュースや朝日新聞社ではライブ中継を予定(朝日新聞社の方はずっと垂れ流し中)しているそうなので、ネットでの流星ウォッチングというオプションが選択可能だ。

そして画面越しではなく肉眼で見たいという方。メディア的にはピーク時にしか報じないため、まるでその日にしか見えないような印象を持たれがちな流星群だが、実は全くそんなことは無い。

米国流星機構によると、今年のペルセウス座流星群は7月17日ごろから活動しており、活動が終わるのは8月26日だそうだ。ピークが12日の夜なだけで、12日以降も数は減るものの、それなりに見られることだろう

筆者もこの3日ほど、なんとなく見上げたタイミングで何回か、ペルセウス座流星群のものと思われる流れ星を見ている。とりあえずはしばらくの間、夜に晴れ間が広がっていたら流星を探してみてはいかがだろう。

参照元:国立天文台気象庁AMS、YouTube[1][2]
Report:江川資具
Photo:RocketNews24.



今夜の満月は「スタージェン(チョウザメ)ムーン」 / 国際宇宙ステーションも見えるぞ!

2020年8月3日夜から4日未明にかけて、満月が夜空を照らすぞ! ネイティブアメリカンによる8月の満月の呼び名はスタージェンムーン。英語でスタージェン(Sturgeon)とはチョウザメのこと。チョウザメムーン

今夜の夜空を飾るのは満月だけではない。昨夜に続き、国際宇宙ステーション(ISS)が今夜も日本列島上空を通過する予定だ! 満月とISSを両方エンジョイするチャンス

・チョウザメ

まずはチョウザメから。チョウザメには淡水性と、産卵の時にだけ海から遡上(そじょう)してくる遡河性(そかせい)のものがおり、北半球にしか住んでいない。大型になる種が多く、全体的に長生きする魚だ!

日本でも昭和ごろまで北海道の川で遡上する姿が見られたようだが、環境省のレッドリストでは既に絶滅したとされている。8月の満月がチョウザメの名を冠しているのは、五大湖などでおこなわれるチョウザメ漁が最盛期を迎えるからだそう。

現存する野生のチョウザメたちは世界中で絶滅の危機に瀕しており、国内では先述のとおり絶滅済みだが、養殖は割と日本各地で行われている。そのため意外なところで肉を提供するお店があったりする。ちなみに2018年には愛知県の東三河が「チョウザメが村の人口を超えた」と自虐的な観光ポスターを作製して話題になったことも。

The Old Farmer’s Almanacによると、他にはFull Green Corn Moon(緑トウモロコシムーン)、Wheat Cut Moon(麦刈りムーン)、そしてBlueberry Moon(ブルーベリームーン)と言った呼び名があるそうだ。

・満月と国際宇宙ステーション

国立天文台によると、東京でのチョウザメムーンの出は18時45分。23時49分に南中し、4日の午前4時57分に入りを迎えるもよう。満月となる瞬間は、4日の0時59分だそうだ。

是非とも月と一緒に楽しんでいただきたいのが、国際宇宙ステーション(ISS)。ネット上では昨日8月2日が観測チャンスという話が広くひろまった感があるが、実は観測のチャンスは終わっていない

JAXAによると、今夜は19時44分ごろから北西の空に見え始め、19時49分に東南東の空に消えていくそうだ(東京基準)。詳細な時刻は観測地点によって変わり、観測可能なのは数分のみ

JAXAの公式HPにて日本各地での見え始めの時間や方位などを知ることができるので、見たい方はお住まいの地域に合わせてチェックした方が良さそう。ちなみに東日本で割とよく見えるが、西日本から九州にかけては見えづらくなり、沖縄からは見えないようだ。

・天気は?

最後に気になる天気についてみていこう。気象庁によると、東北や北海道を除くほぼすべてのエリアで晴れマークが出ている。遅い時間になると曇に変わるところもあるようだが、満月なら多少曇っていても見ることができるだろう。

長く続いた梅雨のおかげで、久しく夜空を見上げていないという方もいるのではないだろうか? 天候に恵まれそうな地域の方は、今夜はISSと満月の両方を観測してみてはいかがだろう。

参照元:The Old Farmer’s Almanac(英語)、東三河広域連合、国立天文台[1][2]、JAXA気象庁環境省(PDF)
Report:江川資具
Photo:RocketNews24.



ではこの60年間で、織姫と彦星はどれくらいの頻度で会えているのか / 7月7日に最も晴れる確率の高い場所は

本日は七夕だ。笹の葉に何やら願望を記した短冊をつけ、7日の夜には織姫と彦星が会えるかどうかに日本中が関心を寄せる日。ところで、一般的な2人の伝説に対する認識としては「晴れていたら会える」というものがあると思う。

しかし七夕は梅雨真っ盛り。少なくとも筆者はこれまでの30年余りの人生で、七夕の夜に天気が良かった印象が無いし、きっと皆さんもそうだろう。そこで少し気になったのだ。織姫と彦星はどれくらいの頻度で会えているのか……と。

・無限に存在する

ちなみに、神事的に重要なのは7月6日の深夜から7日の未明だという。しかし今回その辺は無視させていただく。一般的には7月7日の夜がメインなイメージだと思うので。

また、中には雨でもカササギが飛んできて天の川を渡れるという話もあるし、曇(くもり)でも会えるとかなんとか。が、それも無視させていただく。スペースカササギだろうと何だろうと、会えるか会えないかで盛り上がるのは地球上の我々。2人が会えるのは晴れだけというローカルルールを設けさせていただく。

しかしまだ問題がある。例えば北海道では晴れて織姫と彦星が会えた判定が出たとしても、沖縄では雨で会えなかった判定が出るというのもあり得る話だ。織姫と彦星は観測者のいる場所と数だけあらゆる場所に、そして無数に存在すると思われる。観測場所と、条件を決めなければならないだろう。

・東京の15時基準

ということで、今回は東京を基準とし、直近の60年間で何回織姫と彦星が会えたのかを数えてみたいと思う。参照するのはgoo天気の、過去の天気のデータ。最大で1961年からの天気を見ることができる。

ただし、天気は9時、12時、そして15時のものしか記載されていない。そこで、便宜上15時の時点で晴れマークであれば、その日は夜も晴れていただろうとみなすことにする。また2020年については、本記事を執筆している18時現在ですでに雨が降っている。予報でも雨なので、雨としてカウントさせていただく。

それでは1961年から2019年までの約60年間の東京における7月7日の天気一覧を表示。

2019年までの15時時点の天気の内訳に、2020年の雨1回を加えると……

曇:27回
雨:15回(2020年の分込み)
晴れ:18回

1961年から2020年までの60年間で、15時時点の天気基準で「会えた」とされるのはたったの18回。30%の確率である。そもそも年に1度しかチャンスが無いというのに、30%の確率でしか成功しないデート。間違いなくカップルの関係性は冷え切るだろうし、将来的な発展も見込めないだろう。

何となくわかっていた結果ではあるが、やはり織姫と彦星は滅多に会えていなかった。まあ、もし曇も「会えた」とカウントするなら75%の確率でデートが成功していることになるが、それでも年に1回のデートすら25%の確率で失敗に終わるというのは、破局待ったなしだと思う。

・最も会えるのはどこか

ということで、あまり成功していないと思われた織姫と彦星のデート。晴れのみをカウントするなら30%で、少なくとも東京においてはろくに成功していなかったことが判明した。

少なくとも東京においては。そう……先に述べた通り、織姫と彦星のデートの成功率は、観測地点によって変わるのである。では、日本のどこがデート最多成功率を誇るのかもついでに見てみよう。

日本中から地域を選ぶことができるが、今回は「稚内」「釧路」「青森」「秋田」「仙台」「長野」「名古屋」「新潟」「金沢」「大阪」「鳥取」「広島」「高知」「福岡」「熊本」「鹿児島」「那覇」の17地点に絞って、やはり晴れをカウントしたいと思う。なお、那覇に関しては1964年からとする。

結果は「稚内(24)」「釧路17)」「青森(21)」「秋田(13)」「仙台(14)」「長野(17)」「名古屋(18)」「新潟(16)」「金沢(22)」「大阪(16)」「鳥取(19)」「広島(23)」「高知(15)」「福岡(18)」「熊本(18)」「鹿児島(21)」「那覇(26)」

ということで、7月7日に晴れ率がトップなのは26回の那覇。他が1961年からなのに対し、データの都合上1964年からというハンデを背負っての勝利だ。雨の回数も4回しかなく、また今夜の天気も晴れるもよう。那覇の織姫と彦星は、国内では最もいい関係を築いている可能性がある。

次点で稚内も24回と好成績なため、日本本土よりもとにかく北か南に行けばいくほど、織姫と彦星のデート成功率が上がる可能性を感じる。なお、国立科学博物館によると、アルタイルからベガまでの実際の距離は15光年とめちゃくちゃ遠いもよう。なんだろう……色々とままならないものですね。

参照元:Goo天気国立科学博物館tenki.jp
執筆:江川資具
Photo:RocketNews24.



【満月】7月5日は「牡鹿ムーン」 あるいは「サンダームーン」の日! 木星と土星との共演もあるぞ!!

みんな大好きな月に一度の満月の日がやってきた! 7月5日は「Buck(牡鹿)ムーン」が夜空に輝く予定だ。例によって複数あるネイティブアメリカンによる呼称の一つで、他にも何種類かある。

今月はメジャーな「牡鹿ムーン」という呼称の他に、もう一つ最高にクールな別の名を紹介したい。それは「サンダームーン」。格好良すぎるだろ! 必殺技かよ!! 

・サンダームーン

THE OLD FARMER’S ALMANACによると、「牡鹿ムーン」と呼ばれる理由は7月に鹿の角が良い感じに育ちきるからだそう。ちなみに鹿の角は毎年勝手に抜け落ちて生え変わるもの。

アメリカには複数種の鹿がいるが、例えば比較的コモンなオジロジカの場合は冬に角が抜け落ち、3月ごろに生え始めて、7月の終わりから8月の頭辺りには立派に生えきる。

そして日本の鹿……認知度的には奈良の鹿が特に有名だと思うが、彼らの角も個体差はあれどやはり夏頃に立派になると思われる。しかし立派な角というのは割と危ないので、奈良の鹿愛護会の方々が、生え切ったものから日々カットしているようだ。なお10月には「鹿の角切り」という行事も行われている。

そしてサンダームーン! こちらはなんとなく想像がつくかもしれないが、雷を伴う嵐が多いシーズンだからである。雷鳴がとどろくような天気が頻発しては、なかなか月は見えないと思われる。満月ウォッチング的には微妙だが、名前のクールさ的に個人的にはサンダームーンを推していきたい。

・隣には木星も

そんな7月の満月だが、今回は一晩を通して月のすぐそばにもう一つ輝く星を見ることができる。木星だ。満月と煌々と輝く木星が二つ並ぶ姿はかなり見応えがあるだろう。写真映えしそう。

そして、その木星の少し隣には土星も見えると思われる。ちなみに5日の夜から6日の未明にかけては木星が月のそばで輝くが、6日の夜から7日の未明にかけては土星が月のそばで輝く予定。

国立天文台によると、東京での月の出の時刻は19時16分。やや遅れて木星と土星も姿を現し、0時10分に月が南中するもよう。そして午前5時6分に地平線に沈むが、その前の4時31分に日の出となる。各自、好みの満月の高さに合わせた時間に観測してほしい。

・天気は

最後に気になる天気について。気象庁の週間天気予報によると、5日から6日にかけての天気は……全国的に曇りのち雨! 北海道や沖縄では晴れるところもあるようだ。

はっきり言って喜ばしくない予報だが、満月は多少の雲程度なら観測は可能。空を見上げて、雲の切れ間から見えればラッキー程度に考えておくのがいいかも知れない。

しかし、見方を変えればこれはチャンスでもある。なぜなら7月の満月はサンダームーン。天気予報の通りとなれば、夜空に雷鳴がとどろく可能性もゼロではない。その場合、満月と雷を同時に見られる可能性もまたゼロではない。奇跡の瞬間を期待しよう。

参照元:国立天文台気象庁THE OLD FARMER’S ALMANAC奈良の鹿愛護会
執筆:江川資具
Photo:RocketNews24.



北朝鮮団体がアメリカ爆撃の動画を公開 → 人気ゲームのパクリ映像だったことが判明!→ 著作権侵害で削除

北朝鮮団体がアメリカ爆撃の動画を公開 → 人気ゲームのパクリ映像だったことが判明!→ 著作権侵害で削除

先日、「ミサイルはアメリカが標的」と明言した北朝鮮。その北朝鮮でプロパガンダとして制作されたという動画がYoutubeにアップされ話題となっている。公開された動画はアメリカが火の海となるという衝撃的な内容。アメリカを挑発していると言っても過言ではないだろう。

しかし、ここでもうひとつ衝撃が走った。そのメインであるはずの「挑発シーン」は北朝鮮製ではなく、人気ゲーム『コールオブデューティー』のシーンを無断使用していたというのだ。

問題の動画を公開したのは北朝鮮のプロパガンダを発信しているチャンネル・Uriminzokkiriだ。元の動画は『コールオブデューティ』の販売元であるActivision社により著作権侵害が申し立てられ削除されている。しかし動画は世界中に拡散し、現在でもYoutubeなどで視聴することができる。

動画では北朝鮮の青年が、キヤノンEOS 20Dのもとでうたたねをしている。心ゆさぶるドリーミィなBGM。これはマイケル・ジャクソンとライオネル・リッチーらによるチャリティソング『We Are The World』である。

だが、動画の内容はそんなドリーミィなものではない。笑顔の北朝鮮人が映し出された直後、アメリカのニューヨークらしき都市が爆撃を受け、火の海と化すのである。このシーンこそが『コールオブデューティ』の1シーンなのだという。

このアメリカ爆撃映像は青年の見た夢という設定だ。しかし、動画の最後では青年がこの「美しい夢」が現実になることを信じていることが示唆されているという。

この動画を見たネットユーザーは「クッソ笑った」、「こんなものを作って満足してるの?」、「アホか」、「安っぽい作りなぁ」などと飽きれ返っているようだ。

内容も内容ながら、キヤノンのカメラが登場し、『We Are The World』が流れ、『コールオブデューティ』のシーンが使われるとは……これは北朝鮮流の挑発なのだろうか。ミサイル発言直後に公開されたこの映像。この「夢」が実現しないことを願うばかりである。

(文=澤井恵
参照元:Youtube worldsubstancechina.com(中国語)、New York Times(英語)


この記事の動画を見る

●関連記事

オリジナル記事: 北朝鮮団体がアメリカ爆撃の動画を公開 → 人気ゲームのパクリ映像だったことが判明!→ 著作権侵害で削除
Copyright© ロケットニュース24 / ソシオコーポレーション. All rights reserved.



【衝撃UFO動画】中国で着陸したUFOを発見! さらに中から宇宙人が出てきて目撃者大パニック!!

【衝撃UFO動画】中国で着陸したUFOを発見! さらに中から宇宙人が出てきて目撃者大パニック!!

長年、世界中の人を魅了し続ける未確認飛行物体 “UFO”。そのUFOがこのたび中国に着陸したとされ、現在ネット上で大きな話題になっている。

UFOは中国・阜新市(ふしんし)の国家森林公園に着陸したらしく、その一部始終が動画「UFO Lands In China “FULL FOOTAGE” 2012 HD」にしっかりと収められている。この様子をビデオで撮影したのは、車で国家森林公園に向かっていた男女グループ。

彼らは公園に向かっている途中に、謎の物体が空を飛んでいるのを発見。そしてその飛行物体の後をたどっていくと、そこにはなんと! あのUFOが着陸していたのだ!

彼らは息を殺しながら、離れたところからUFOを見ていた。すると、中から宇宙人らしき生物が降りてきたではないか! そしてその宇宙人は、こちらをチラリ。「ヤバい! 気づかれたかも!」 とビデオ撮影者はパニック状態になり、一目散にその場から逃げ出した。

なんとも緊迫感あふれる映像である。みなさんもこの動画をご覧になって、そのUFOと宇宙人が本物なのか偽物なのか、ぜひ見定めていただきたい。ちなみに記者(私)は、ここに出てくるUFOと宇宙人は間違いなく……やはりやめておこう。

(文=田代大一朗

参照元:StephenHannardADGUK-1, StephenHannardADGUK-2


この記事の動画を見る

●関連記事

オリジナル記事: 【衝撃UFO動画】中国で着陸したUFOを発見! さらに中から宇宙人が出てきて目撃者大パニック!!
Copyright© ロケットニュース24 / ソシオコーポレーション. All rights reserved.



« 前のページ次のページ »

  プロフィール  PR:無料HP  米沢ドライビングスクール  請求書買取 リスク 千葉  アニメーション 学校  IID  中古ホイール 宮城  タイヤ プリウス 新品  コンサート 専門学校  中古パーツ サイドカバー  不動産 収益  四街道 リフォーム  トリプルエー投資顧問 詐欺  コルト 三菱 中古  シアリス 効果