武雄市の見晴らしのいい所まで登ってみた / 武雄市を集中して記事にした理由

武雄市の見晴らしのいい所まで登ってみた / 武雄市を集中して記事にした理由

佐賀県武雄市のメインステーション・JR武雄温泉駅を出ると、地方都市によくある小さなタクシー乗り場がある。そこから自転車で10分ほど走れば、緑豊かな自然あふれる風景に。悪くいえば「何もない」ということになるが(笑)、それでも気持ちのいい空気が流れる風景が続く。

佐賀県立宇宙科学館へと向かう途中、「池の内池」と呼ばれている巨大な池を越えると、武雄市を一望できる展望台への登り口がある。そこには『スカイバスのぼるくん』というモノレールのような乗り物があり、片道100円で山の上まで連れていってくれる。

展望台までは7~8分ほどで到着するが、あまりにもゆっくりと進むため、体感としては30分くらい乗っていたかのような感覚に。しかし、ガタゴトとゆっくり山を登っていくスカイバスには、ロープウェイでも電車でもない、何か不思議な楽しさを感じる事ができた。

頂上までのぼると、そこには……、何もなかった(笑)! いや、草と木と大地と大空はあるが、それ以外に何もない! スカイバスの駅自体が展望台のようになっていて、そこから武雄市を一望できる。ストレス社会の都会に住んでいる人ほど、この風景に癒やされるはずだ。

佐賀県立宇宙科学館に行った人は、すぐ隣にスカイバスの駅があるので、オマケとして展望台まで登ってみるといいだろう。何もないが、何もないから「何かいい」と感じるかもしれない。もう一度言おう。何もない! だがそれがイイッ!
 
・今回の武雄市取材について
ここ最近、武雄市長がインターネット上で大きな話題となって注目されることが多々あります。武雄市長を通して「町のありかた」を議論をすることは有益なことだと思います。しかし、武雄市長や関連する出来事に対してはマスコミやインターネットユーザーらが反応するものの、リアルな「武雄市という町」に関しては残念ながら注目されているとはいえないと感じたのです。

そこで今回、「武雄市とはどんな町なのか?」ということを観光情報を通してお伝えしつつ、ほんの一部分かもしれませんが、武雄市の断片を伝えたいと思いました。これは筆者自身に「武雄市とはどんなところなのか?」という好奇心があったからでもあります。

筆者の率直な感想ですが、完全個人の旅行だった場合、2泊3日くらいがちょうどいいのかなと感じました。温泉、グルメ、武雄焼(陶器)、自然、そして人、いろいろあります。また行きたいかと聞かれたら「行きたい」と即答します。人も町も自然も良いところです。
 
Correspondent: Kuzo


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武雄市にアポロ宇宙船が地球に持ち帰った月の石があるぞ! しかも火星と月の砂(シミュラント)を実際に触れるぞ!

武雄市にアポロ宇宙船が地球に持ち帰った月の石があるぞ! しかも火星と月の砂(シミュラント)を実際に触れるぞ!

あまり知られていないが、武雄市にNASAのアポロ宇宙船が地球に持ち帰った月の石があるのをご存知だろうか? そう、私たちがいつも夜空に見ている「あの月」から持ち帰った石が武雄市にあるのである! しかも、実際に私たちが目にすることもできるのだ。

さらに火星と月の砂を触ることも可能だ。 ただし、本物の火星と月の砂ではなく、シミュラントと呼ばれる模擬砂。実際の火星と月の砂を模して作られた砂で、成分も同じだという。本物を触ってみたいところだが、火星や月の砂と触りごこちも同じらしいので、実際に触ってみる価値はあると思われる。

それらの石や砂が展示されているのは、佐賀県武雄市にある佐賀県立宇宙科学館。ここにはオトナでも大興奮してしまう本物の月の石や、火星や月の模擬砂が展示されているのだ。月の石は見るだけだが、模擬砂は実際に触れることができる。

さらに、月の重力を体験できるムーンウォークコーナーや、無重力を体験できるコーナーもある。実際に行ってみたが、子供たちよりもオトナたちが歓喜しているのが印象的だった。もちろん、子どもたちが楽しめる実験&体験コーナーもあるし、プラネタリウムも上映されている。

オトナだけが楽しかったり、子どもだけが楽しかったりする施設は多々あるが、オトナも子どももオネーサンも楽しめる施設は非常に珍しい。誰が行っても退屈しない。月の石や模擬砂を見るためだけに行っても損がない施設だと断言する! ただし、展示には期間限定のものもあるので、よく確認してからスケジュールを決めよう。
 
・今回ご紹介した宇宙科学施設
名称 佐賀県立宇宙科学館
住所 佐賀県武雄市武雄町永島16351
時間 平日9:15~17:15 / 土日祝9:15~18:00 / 夏休み中9:15~19:00
休日 サイトで確認してください
サイト http://www.yumeginga.jp
 
Correspondent: Kuzo


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【武雄市グルメ】地域住民に愛される洋食店『オイランタン』に行ってみた / 芳醇なカレーライスが美味

【武雄市グルメ】地域住民に愛される洋食店『オイランタン』に行ってみた / 芳醇なカレーライスが美味

佐賀県武雄市は、町の規模としては大きいとはいえないかもしれない。しかし、何も気にしないで入った飲食店で「何だこれッ!? ンマイなぁぁあぁぁーーーーッ!」と驚くことがあるから侮れない。

今回ご紹介する飲食店は、JR高橋駅からほど近い『オイランタン』。ここはカレーとピザとパスタが美味しいと評判の洋食店で、地域住民に愛されているという。タクシーの運転手やホテルのスタッフも「美味しいですよ」と話していた。
 
・バターが効いたルーが気分を盛り上げる
今回は特に人気のある『キノコとトマトのキーマカレー』を注文。目の前に出されたカレーは、器からこぼれ落ちそうなほどのルーが印象的。その上にキノコがドーンと盛られている。

ライスは黄色がかっており、サフランライスになっている。見ているだけでも美味しそうだが、サフランライスとカレーと一緒に食べてビックリ。芳醇なバターの味がルーからあふれ出し、サフランライスと一体になってソフトな口当たりに! スパイシーだけどマッタリとした不思議な美味しさを出している。
 
・また食べたくなる味
正直、強いインパクトのあるカレーではない。しかし、ルーの持っている独特の風味は食べる者を虜(とりこ)にする魔力を持っている。同じく武雄市にある『井手ちゃんぽん』もそうだが「ガツン!」とくるのではなく、じんわりとくる美味しさがあるのだ。
 
・ピザはイタリアのマンマの手作りのよう
ピザの生地はとても厚く、ふんわりとした惣菜パンに近い味わいを堪能できる。本格的なイタリアンピッツァというよりは、イタリアのマンマが家庭で作るタイプのピザに似ている。ナポリピッツァは1枚食べても満腹にはならないが、ここのピザなら1枚で満足できる量だ。
 
・ドリアが驚くほど美味しいらしい
あなたが味にうるさくて「最高の洋食を食べたい!!」という人ならば、それは期待しすぎというもの。ただし、いつまで食べても飽きない安定した美味しさがあるのは確かであり、こだわりと愛情のこもった味をしているのも確かである。

とある料理研究家が「衝撃を与える味を作るより、いつまでも愛され続ける味を作るほうが難しい」と語っていたのを思い出した。武雄市に行くことがあれば、また行ってみたいと思う。ドリアがとても美味しいらしいので(今回は満腹すぎて食べられなかった)。いや、やっぱりまたカレーかな……。うーん悩む。
 
・今回ご紹介した飲食店の詳細データ
店名 オイランタン
住所 佐賀県武雄市朝日町甘久2260-1
時間 11:00〜21:00
休日 火曜日
 
Correspondent: Kuzo
ジャンクなグルメから海外の料理まで幅広くカバーするグルメ特派員。TVチャンピオン、マツコデラックス月曜から夜更かし、ニュースEveryなどにも出演。


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今回ご紹介する飲食店は、JR高橋駅からほど近い『オイランタン』。ここはカレーとピザとパスタが美味しいと評判の洋食店で、地域住民に愛されているという。タクシーの運転手やホテルのスタッフも「美味しいですよ」と話していた。
 
・バターが効いたルーが気分を盛り上げる
今回は特に人気のある『キノコとトマトのキーマカレー』を注文。目の前に出されたカレーは、器からこぼれ落ちそうなほどのルーが印象的。その上にキノコがドーンと盛られている。

ライスは黄色がかっており、サフランライスになっている。見ているだけでも美味しそうだが、サフランライスとカレーと一緒に食べてビックリ。芳醇なバターの味がルーからあふれ出し、サフランライスと一体になってソフトな口当たりに! スパイシーだけどマッタリとした不思議な美味しさを出している。
 
・また食べたくなる味
正直、強いインパクトのあるカレーではない。しかし、ルーの持っている独特の風味は食べる者を虜(とりこ)にする魔力を持っている。同じく武雄市にある『井手ちゃんぽん』もそうだが「ガツン!」とくるのではなく、じんわりとくる美味しさがあるのだ。
 
・ピザはイタリアのマンマの手作りのよう
ピザの生地はとても厚く、ふんわりとした惣菜パンに近い味わいを堪能できる。本格的なイタリアンピッツァというよりは、イタリアのマンマが家庭で作るタイプのピザに似ている。ナポリピッツァは1枚食べても満腹にはならないが、ここのピザなら1枚で満足できる量だ。
 
・ドリアが驚くほど美味しいらしい
あなたが味にうるさくて「最高の洋食を食べたい!!」という人ならば、それは期待しすぎというもの。ただし、いつまで食べても飽きない安定した美味しさがあるのは確かであり、こだわりと愛情のこもった味をしているのも確かである。

とある料理研究家が「衝撃を与える味を作るより、いつまでも愛され続ける味を作るほうが難しい」と語っていたのを思い出した。武雄市に行くことがあれば、また行ってみたいと思う。ドリアがとても美味しいらしいので(今回は満腹すぎて食べられなかった)。いや、やっぱりまたカレーかな……。うーん悩む。
 
・今回ご紹介した飲食店の詳細データ
店名 オイランタン
住所 佐賀県武雄市朝日町甘久2260-1
時間 11:00〜21:00
休日 火曜日
 
Correspondent: Kuzo
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【貸切】武雄温泉があまりにも名湯すぎて無駄に肌がツルツルになって色気づいた / シーボルトも入浴した殿様湯に入ってみた

【貸切】武雄温泉があまりにも名湯すぎて無駄に肌がツルツルになって色気づいた / シーボルトも入浴した殿様湯に入ってみた

佐賀県武雄市にはJRの鉄道が走っているが「武雄」という名のJR駅はない。武雄市では「武雄温泉」という駅がメインステーションとなっており、特急列車がとまる駅として地域住民や観光客に重宝されている。その駅名からもわかるとおり、この街には温泉がある。

武雄温泉は駅から徒歩10分ほどの場所にあり、アルカリ温泉の美人湯としてはるか昔から愛されてきているのだ。さらに、ドイツ人医師として有名なシーボルト氏がその湯を堪能したとされる「殿様湯」もあるという。武雄温泉とはどんな温泉なのか? 殿様湯とはどんなものなのか? 実際に入ってみた。
 
・普通の温泉もあるよ
武雄温泉の入り口は「武雄温泉楼門」という門になっており、東京駅のデザインをした建築家・辰野金吾氏が設計をした。言われてみれば、なんとなく雰囲気が似ている。武雄温泉の敷地内に入ると、大浴場と貸切の窓口があり、どちらでも好きなほうに入ることができる。貸切は予約できないので、行ったときに空いてないと入れない。
 
・座敷と温泉は完全にプライベート空間
シーボルトが入ったとされる殿様湯は完全な貸切温泉となっており、1時間3300円で入ることが可能(土日は3800円)。ロッカーと座敷と温泉を使用することができ、座敷と温泉は完全にプライベート空間として使用できる。バスタオルとフェイスタオルも無料で使用でき、クーラーと扇風機も備わっている。
 
・快適すぎて笑った
窓口で料金を払うと、そのまま従業員さんがプライベート座敷まで連れていってくれる。殿様湯のある建物まで行き、靴をロッカーにしまうと2階へと木製の階段をのぼる。すると座敷があり、鍵を閉めることが可能。これは快適だ! 座敷から専用の廊下を歩いていくと階段があるので降りると……。キタァァーーーーッ! 殿様湯キターーー!

長方形の温泉フロアは非常に天井が高く、そして木造の壁が情緒豊かな雰囲気を出している。浴槽には温泉が注がれており、その温度が非常に高いため、水をくわえないと入れない。1時間のうち10分ほどは水を入れる時間に費やした(笑)。
 
・あまりにも肌がツルツルになる
水を入れてちょうど40~42度くらいに温度を調節し、ようやく湯船へ……。グワァァァァアァアアァァーーー気持ちいいッ! 旅の疲れが一気に癒やされていく感じがする。そして5分も入っていと、肌がツルツルになっているのが実感できる。アルカリ温泉なので、皮膚に対して強い影響を与えているようだ。男なのにツルツル美肌になってどうすんの……。

さらに驚きなのが、浴槽からあがったのに何分経っても体温が下がらないこと。あまりにも体温が下がらないので、クーラーの風に直接あててみたのだがまったく下がらない! 武雄温泉の威力は相当のものかもしれない。これを名湯といわずして、何を名湯とするのか! いやはや最高のお湯である。シーボルト氏が気に入ったのも理解できる。
 
・お土産屋も居酒屋も充実
武雄温泉の敷地内には、お土産屋もあれば居酒屋もある。アイスクリームも食べられるので子どもにも嬉しい。風呂上りにビールと新鮮な魚介の刺身で一杯というのもタマラナイ。ちなみに貸切温泉も共同浴場も複数あるので、現地に行って気に入ったタイプのものに入ればいい。
 
・今回ご紹介した温泉施設の詳細データ
名称 武雄温泉
住所 佐賀県武雄市武雄町大字武雄7425
価格 元湯1回400円(6:30~24:00) 殿様湯1時間3300~3800円(10:00~23:00)
サイト http://www.takeo-kk.net/rekisi.html
 
Correspondent: Kuzo


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【武雄市グルメ】九州の駅弁グランプリで優勝した『佐賀牛すき焼き弁当』を定食として食べられる唯一の食堂 / カイロ堂

【武雄市グルメ】九州の駅弁グランプリで優勝した『佐賀牛すき焼き弁当』を定食として食べられる唯一の食堂 / カイロ堂

九州といえばグルメな地域だ。博多ラーメンは濃厚なスープと独特の麺が美味しいし、炭火で焼いた宮崎地鶏もプリプリッとした肉質が絶品だ。特に関あじの刺身は日本酒にピッタリでクセになる。しかし九州グルメで忘れてはならないのが、佐賀牛だ。

皆さんは、佐賀牛のA5等級(つまり最高級レベル)の肉のみを使用した駅弁『佐賀牛すき焼き弁当』が、九州の駅弁グランプリで優勝したのをご存知だろうか? この駅弁は佐賀県武雄市で作られているもので、武雄市を訪れる旅人の多くが購入しているという。そんな『佐賀牛すき焼き弁当』を定食として食べることができる唯一の食堂といえば『カイロ堂』だ。

駅弁なので弁当箱に入れられて売られている『佐賀牛すき焼き弁当』だが、『カイロ堂』では重箱に盛り付けされた『佐賀牛すき焼き弁当』を堪能することができる。味噌汁とサラダ、そして漬物がついてくる。「駅弁と定食どっちが先にできたの?」という話は置いておこう(笑)。

定食は、ただでさえ美味しい『佐賀牛すき焼き弁当』をよりリッチな雰囲気で食べることができる。なによりも嬉しいのが、『佐賀牛すき焼き弁当』と一緒に武雄焼のコーヒーカップでコーヒーを飲むことができるという点。武雄焼とは、武雄市で焼かれた陶器のことで、個性的でありながら繊細な質感をしているものが多い。

『カイロ堂』はJR武雄温泉の構内にある。到着したときでもいいし、旅のシメとして食べてから帰路についてもいい。気になる『佐賀牛すき焼き弁当』の味はどうなのかって? 佐賀牛は「霜降りなのにスーッと喉を通っていくスッキリさ」を感じることができる非常に稀な高級牛。それだけに、牛肉のウマミを感じさせつつ後味が絶妙な塩梅(あんばい)の料理に仕上がっている。

忘れてはならないのが、武雄市のレモングラスを使用したレモングラスブリュレ。注文を受けてから焼き目をつけて香ばしさを出しつつ、「フレッシュ極まりないレモングラス」のほどよい酸味が身も心も虜(とりこ)にする。武雄焼のコーヒーとの愛称はバツグンだ。ーーーそして幸せが訪れる。
 
・今回ご紹介した飲食店の詳細データ
店名 カイロ堂
住所 佐賀県武雄市武雄町大字富岡8249-4(JR武雄温泉駅内)
時間 9:00~18:00
休日 無休
 
Correspondent: Kuzo


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【武雄市グルメ】生卵がアクセント! 地元民が愛する『井手ちゃんぽん』本店でちゃんぽん食べてみた

【武雄市グルメ】生卵がアクセント! 地元民が愛する『井手ちゃんぽん』本店でちゃんぽん食べてみた

美味しいちゃんぽんを食べたければ、佐賀県武雄市の『井手ちゃんぽん』に行くといい。ここでは地元民が愛してやまない「豪快かつ繊細なちゃんぽん」を堪能できるのだ。実際に食べてみたが、他店では味わえないちゃんぽんの味を体験することができた。
 
・カウンターは見学して楽しめる特等席
夕方、店内に入ると満席ではないものの多くの客がちゃんぽんを食べていた。カウンター席に座ると厨房が丸見えで、一度に複数のちゃんぽんを作っているスタッフの調理を見て楽しむことができる。その調理の手際の良さは見ていてワクワクする。地元民に話を聞いたところ「普通のちゃんぽんも美味しいけど、どうせなら特製ちゃんぽんを食べたほうがイイヨ」といわれたので、特製のほうを注文。
 
・特製はキクラゲと生卵入り
『井手ちゃんぽん』の特徴は、野菜が大盛りなのに大味ではなく、飽きのこない繊細な味付けを堪能できるところにある。「特製」は通常の野菜のほか、キクラゲと生卵が盛り付けされている。さらに野菜や麺を大盛りにすることもでき、ただでさえ大盛り状態なのでまさにデカ盛りとなる。
 
・よい点がすべてそろっているちゃんぽん
ここのちゃんぽんは「野菜本来の甘味」「キクラゲの気持ちいい食感」「黄身の濃厚だけどサッパリとしたトロミ」「ダシが効いてる繊細なスープのウマミ」「不思議な弾力を持った麺」、すべてがそろっている絶品ちゃんぽんだ。
 
・黄身の魅力
特に驚きなのが、「黄身の濃厚だけどサッパリとしたトロミ」。生卵の黄身が入るとあまりにも濃厚すぎて、麺やスープ、具の味を侵食してしまうことがある。しかしここのちゃんぽんは、黄身が混ざっても具の領域を黄身に侵されることなく、黄身の味を生かしつつちゃんぽんの味をレベルアップさせているのである。そう、食べる者に黄身の濃厚さを体験させつつ、ちゃんぽんのさっぱりとした味も堪能させることに成功しているのだ。
 
・引っ張る力には断然強くてちぎれない
「不思議な弾力を持った麺」にも注目したい。引っ張る力には断然強くてちぎれない。しかし噛む力には断然弱くてブツブツッと噛み切れるのである。これは食べていて非常におもしろい! そして食感的な意味も込めて美味しい! さらにその麺にダシの効いたスープが吸収されているのだから美味しくないはずがない。

・ジンワリと心をなごませる味
ただし、『井手ちゃんぽん』本店のちゃんぽんは絶品ではあるが、強烈なインパクトを与えて美味しさを与えるタイプのものではない。ガツンとウマさを感じさせる絶品ちゃんぽんなら、他の店でも体験できるだろう。ここのちゃんぽんは「毎日食べても飽きない味」であり、ジンワリと心をなごませる定番の味という意味で「絶品」なのだ。
 
・今回ご紹介した飲食店の詳細データ
店名 井手ちゃんぽん本店
住所 佐賀県武雄市北方町志久1928
時間 10:30~21:00(オーダーストップ20:30)
休日 水曜日と年末年始
 
Correspondent: Kuzo


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