友達が自身の彼女が作った料理を持ってきたことあったんだ。美味しかったんだけど、私からしたら他人なわけで、他人が作った料理って何となく食べる気になれない性分だったので、申し訳ないんだけど食がすすまなかった……。
漫画:ザックKT-4
友達が自身の彼女が作った料理を持ってきたことあったんだ。美味しかったんだけど、私からしたら他人なわけで、他人が作った料理って何となく食べる気になれない性分だったので、申し訳ないんだけど食がすすまなかった……。
漫画:ザックKT-4
松屋の至宝『ごろチキ』こと『ごろごろ煮込みチキンカレー』をこよなく愛する私(あひるねこ)からすると、ここ最近の松屋の「ごろごろ」推しは少々過剰なような気がしなくもない。この際、『ごろチキ』の名を持つメニューは一つでいいのではないか? そう、世界に神は一人だけでいいのだ。
ところが本日2020年7月21日、松屋は『ごろごろチキンのバターチキンカレー』なる新たなメニューを全国の店舗で発売。またしても新たな「ごろごろ」勢が世に解き放たれることになってしまった。俺の話聞けや……! だが重度の『ごろチキ』信者として、ここは一戦交える必要があるだろう。
『ごろごろチキンのバターチキンカレー』は実は去年7月にも発売されている。その時は69店舗限定だったため私も実際に食べてはいないのだが、当サイトの記者・江川資具の記事によると、『ごろチキ』の後継足りえるかは別にしても確かにウマいカレーだったようだ。
価格は当時よりも30円上がって税込680円。ライス大盛だと740円だが、8月4日の午前10時まではサービスで大盛無料だという。ただあくまで個人的な感情としては、「何が『ごろごろチキンのバターチキンカレー』だよ。何回チキンって言うねん」てなもんである。神の名を騙(かた)る不届き者め……!
しかし、いざテイクアウトして……
ルーを一口食べてみると……
マ、マジかこれ……!
_人人人人人人人人_
> うっま!! <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^ ̄
なんと驚くことにこの『バターチキンカレー』、盲目的な『ごろチキ』信者である私をも黙らせるほどの、超ド級のウマさに満ち満ちていたのだ。非常にマイルドで、正直なところ辛さはほとんどない。それはつまり、カレーとしての武器を最初から一つ放棄しているとも言えるのだが……。
その代わりに強烈なバターの香りとコクがカレーを邪魔しないギリギリのレベルまで目いっぱい詰まっており、その旨みを最大限まで増幅しているのである。トマトの風味が絶妙に効いているおかげで、バターの嫌な濃さをあまり感じさせないという点もまたニクいではないか。
先述した記者・江川は『バターチキンカレー』について、「まろやかで永遠に食べ続けられる気がする」と書いているが、私もこれには完全に同意だ。『ごろチキ』と名前はよく似ていても、攻めの『ごろチキ』・守りの『バターチキン』という感じで、両者のベクトルはまったく正反対と言えるだろう。
だがしかし!
あくまでこれは、ルーのみを食べた時の感想であることをハッキリ記しておきたい。どういうことか? 端的に言うと、『バターチキンカレー』はルーと一緒にチキンを食べると、チキンの存在感にルーがやや負けてしまうのである。
なるほど。「ごろごろ」というだけあって『バターチキンカレー』にもチキンがたっぷり入っている。が、先に書いたようにこちらのルーは優しくマイルドだ。そのため、野性味溢れるチキンの大群を前にしてしまうと、その突進を完璧に受け止めきることができない。
結果、ルー単体で感じた旨みがチキンによって若干かき消されるという不幸な現象が起きてしまうのだ。その点、我らが『ごろチキ』神は、ルー自体が非常にアグレッシブかつスパイシーなため、どんなにチキンの主張が強かろうが押し負けることはない。むしろそこには相互作用による、ある種のケミストリーが発生するのである。
誤解なきよう書いておくと、『ごろごろチキンのバターチキンカレー』は私の予想を遥かに上回るおいしさだった。これならまたぜひ食べたいなと素直に思う。しかし……やはり『ごろチキ』には一歩劣るというか、両者の間には薄くも決定的な壁がそびえ立っていると言わざるを得ないだろう。
最近の松屋は「ごろごろ」と謳う新メニューを大量に発表しているが、それらを味わうたび、唯一無二の絶対神『ごろチキ』に思いを馳せずにはいられない。そう、超エース級の実力を秘めた『バターチキンカレー』をもってしても、神の不在を埋めることは叶わないのである。
メニュー表には載ってないけれど、知る人ぞ知る裏メニュー。私(中澤)はそういった事情に疎いのだが、中の人なら裏メニューを誰よりも知っているんじゃないだろうか?
そこで富士そばの広報である工藤さんに聞いてみたところ、「肉富士カレー」というメニューを教えてくれた。券売機には見つけることができないこのメニュー。もちろん、店舗限定でもない。その正体やいかに?
富士そばファンであれば、「肉富士」と聞くと、そばに豚肉、温泉卵、海苔がトッピングされた『肉富士そば(税込530円)』を真っ先に思い浮かべるのではないだろうか? 富士そばの代表的なそばである。実を言うとその肉富士で正解だ。
工藤さん「肉富士をカレーにトッピングして『肉富士カレー』です」
私「そもそも、肉富士をトッピングできることを知りませんでした」
工藤さん「確かに対応していない店舗もあります。また、対応していても店舗によって値段が違ったりする場合もあるので、そこは裏メニューとしてご了承いただければと思うのですが」
──というわけで、さっそく秋葉原電気街店に行って試してみることに。
この店の券売機にも肉富士トッピングのボタンは見当たらないが、カレーライスの食券を購入した後、カウンターで聞いてみたところ「良いですよ!」との回答が得られた。そんなこんなで肉富士カレー登場!
富士そばのカレーって何でもない味なんだけど、なんか良い。トロッとしたソースには、こだわりのカレー専門店とは違う肩の力の抜けた懐かしいウマさがある。
そんなカレーに豚肉と温泉卵がよく馴染んでいる。特に、温泉卵をつぶした時の富士そばのカレールーと黄身のトロけるハーモニーは癖になりそうだ。くぅ~、しみるぜ……。
肉富士カレーは、庶民のちょっとした贅沢という感じの味だった。これは専門店では味わえない味。明日からカレー屋として利用してしまいそうだ。
ちなみに、秋葉原電気街店だと肉富士トッピングは230円だったので、カレーライス(税込450円)と合わせて、肉富士カレーは680円だった。前述の通り、価格も場所によって違うし、対応していない店舗もあるかもしれないので、味わってみたい方は1度店員さんに聞いてみるのが良いかもしれない。
Report:中澤星児
Photo:Rocketnews24.
2020年6月1日に公開された西日本新聞の記事で、ルーのみならずご飯まで真っ黒なカレーが紹介されていた。記事によると、なんでも真っ黒いカレーは陸上自衛隊・飯塚駐屯地の食堂で提供されているらしく、駐屯地の「名物メニュー」らしい。
その強烈な見た目に興味を抱いた私は、自衛隊とコンタクトを取って話を聞いてみることにした。さらに、真っ黒カレーのレシピを見て実際に作ってみたので、以下で紹介したい。
今回、私に教えてくれたのは陸上自衛隊・飯塚駐屯地(福岡県飯塚市)の広報。お話によると、カレーの名前は「ボタ山カレー」と言うそうで、2008年に飯塚駐屯地業務隊の隊員らが開発したとのこと。
もともとは厳しい訓練に励む隊員の士気を高めるために開発されたらしく、見た目は全く意識されていなかったらしい。そのためか、新聞やSNSなどで取り上げられて話題になった時は、「びっくりした気持ちと嬉しさが半々だった」という。
ちなみに、「ボタ山カレー」のボタ山とは、石炭の採掘に伴い発生する捨石の集積場を指す。そのイメージに合わせるため、随所に工夫が施されていることが最大の特徴だ。
たとえば、色を黒くするために、食用の竹炭粉末をお米に混ぜて炊いている。さらに、石炭に見立ててトッピングされているのはサイコロステーキ。炭坑節の山にかかるお月さまは、目玉焼き。……というように、炭鉱が盛んだった飯塚・筑豊を表現できる一品に仕上げられているから、地元愛に満ちたカレーと言えるだろう。
そのような努力の成果か、ボタ山カレーは平成30年・令和元年の隊員嗜好調査でベスト10に入っている人気メニューだという。担当者いわく「私的にですが、ボタ山カレーの日はモチベーションが上がります」だそうだ。
また、開発当初から現在まで盛り付けが変わっていないこと、辛そうに見えるが、意外なことに「ルーは香辛料のスパイシーさとマッチするよう甘めのものを使用している」ことも記載しておこう。
それでは、ボタ山カレーを作っていきたい。作り方だが、実はレシピが同駐屯地のTwitter アカウントにて公開されている。
材料を見ると、一般的なスーパーで購入できる食材も多い。ちなみに今回、妃湯(フエイタン / ※鶏骨や鶏肉を主体に煮出したもの)が手に入らなかったので、鶏ガラスープで代用した。
主な工程は4つ。また、それとは別に重要な3つのコツも記されている。さっそく作っていくとしよう。
タマネギをスライサーで切り、マーガリンとおろしニンニクを加えてじっくり炒め続けると、1時間ほどできれいなあめ色になった。「タマネギはあめ色になるまでじっくりと」と1つ目のコツにも書かれており、最初の工程から重要のようだ。
ステーキ肉にスパイスをしっかり揉みこんで、フライパンで焼き目がつくまで焼く。この工程では豊潤な肉とスパイスの香りがあたりに立ち込め、食欲をそそられる。ステーキだけ食べても美味しいはずだ。なお鉄板がない場合は、スチコンで蒸気を少なめにして焼こう。
「その他」で済ませるあたり、ずいぶんラフなレシピな気がするが……。ジャガイモ、ニンジンを小さく切って鍋で炒める。ここでサイコロステーキの食感を強調したい人は、ジャガイモ、ニンジンをステーキより小さ目にするといい。
そこに、「1」で作ったあめ色タマネギ、ステーキ肉とは別に用意したカレー用のお肉、妃湯代わりの鶏ガラスープ、水、カレールー、臭み消しのローレルを入れ、鍋の蓋をして40分ほどコトコト煮込む。なお、レシピではローレルと書いているが、ローリエと読み方が違うだけなので、どちらを使用してもいい。
「3」で出来上がったカレーを黒く染めるべく、一旦火を止めてマサラ黒カレーを投入する。2つ目のコツとして「黒マサラカレーは火を止めてから加えてください」と念押しされており、火を止めることは重要らしい。どうやら、加熱しながらだとマサラの風味が飛んでしまうもよう。
以上で1から4までの工程が全てが終了……なのだが、大切なものがない気がする。ご飯だ。真っ黒なご飯のレシピがどこにもない!
……と思ったら、3つ目のコツとして「食用の竹炭は炊く直前にしっかりと混ぜ合わせる。竹炭を早く入れすぎると米が固くなります」と記載されているので、竹炭を足す以外は通常と全く同じように米を炊くことにした。おそらく、炊飯は簡単なのでレシピに記載する必要もないということだろう。
米と押麦を入れて、普段と同じ分量の水を張る。その中に、レシピの通り1人分あたり竹炭2gを加えた。それにしても、真っ白な米に真っ黒な竹炭が乗っている光景だけを見たら、とてもじゃないが食べ物とは思えない。
それらをよく混ぜたら、当然ながら真っ黒に。そして、そのまま炊飯器のスイッチを押して待つこと50分。フタを開けたところ……
まさに真っ黒!
これで終わり……と思いたいところだが、レシピに触れられていなかったものがまだある。目玉焼きだ。炭坑節の山にかかるお月さま。それを作れば完璧。ちなみに、レシピに記載されている材料の中に「とろっとまるオムレツ」とあるが、調べてみたところ業務用の目玉焼きだったので、手作りでも市販されているものでも構わないようだ。
とにかく、目玉焼きをお皿に盛り付けて、ピンクペッパーで飾り付けをしたらようやく完成だ。
カレーのルーは、甘さもありスパイシーさもある。味が複雑で奥行きのある欧風カレーといった趣向で美味しい。好き嫌いが分かれる感じではなく、老若男女誰もが楽しめるカレーだと思う。ステーキや目玉焼きなどのトッピングも含めるとかなりのボリュームだが、飽きることなくさらっと食べられた。
見た目にインパクトのある真っ黒なご飯は、若干竹炭の味を感じるものの、カレーにはよく合う。見た目ほど違和感はない。ただ、竹炭が水分を吸ったおかげで、良く言えばさっぱり、悪く言えばパサッとしている。個人的には、色味も含めて今回のようなドロッとしたカレーには合うだろうが、スープ系などのカレーは合わないのではと感じた。
一点だけ気を付けていただきたいのは、食べると歯や唇が黒くなることだ。私は家族が笑い出すまでまったく気がつかなかった……。美味しいだけでなく家庭の笑顔まで増やしてくれるとは、本当に素晴らしいメニューである。
というわけで、味は万人受けするであろう「ボタ山カレー」。レシピ通りに作ってみるのもオススメだが、陸上自衛隊飯塚駐屯地では「ボタ山カレーツアー」というイベントを一般向けに行っている(申し込み制)。現在は新型コロナウイルス感染防止のため中止しているが、再開はサイトなどでお知らせする予定とのこと。興味がある方は、本場の味を堪能してはいかがだろうか。
参照元:西日本新聞「自衛隊の名物カレー ツイッターで反響」、陸上自衛隊飯塚駐屯地 ボタ山カレーレシピ、Twitter
@JGSDF_IIZUKA
Report:Kg
Photo:陸上自衛隊飯塚駐屯地,used with permission. / RocketNews24.
無印良品のレトルトカレーといえば、手ごろな値段で本格的なカレーが味わえる大人気商品。愛用しているという方も多いのではないだろうか。また、欧風からインド、アジアまで大変種類が豊富なため、色々な味を試して自分の好みを探す楽しみもあると思う。
当然それぞれ単品でも美味しくて大満足なのだが、多種多様のカレーを混ぜ合わせたら、旨味の相乗効果でもっと美味しくなるのでは? というわけでさっそく人気の10種類を混ぜ合わせてみたぞ! はたして “混ぜるな危険” なのか? それとも……!?
なお、今回は無印良品が2019年に実施した「レトルトカレー人気投票」にて、トップ10にランクインした「バターチキン」「グリーン」「キーマ」「トマトのキーマ」「ブラウンマサラ」「マッサマン」「クリーミーバターチキン」「ジンジャードライキーマ」「シチリアレモンのクリーミーチキンカレー」「スパイシーチキン」を選んだ。どれも普通に食べたら間違いなく美味しい。
さて、簡単だが作り方を紹介する。
まず、10種類のレトルトカレーを湯せんする。
充分に温めたら、それぞれフライパンへ投入。全部入れると単純に10人前となってしまい、さすがに1人では食べきれないので半分ずつにした。
10種類を混ぜ合わせる前の見た目は、それぞれのカレーの色味が強烈に主張し、お世辞にも美味しそうではない……。それでも、様々な香辛料などの香りが立ち込め、かろうじて食欲はそそられる。
しっかり混ぜ合わせて完成。最終的に見た目は至って普通なカレーになってしまった。
さっそくご飯に合わせていただく。口に含むと、欧風でもアジアでもインドでもない、今まで食べたことのない美味しさが広がり、スパイス類の鮮やかな香りが鼻を抜けていく。見た目はしっかり混ざり合っているが、10種類それぞれの味の特徴を残しつつ複雑に絡み、旨味が増幅され味わい深く仕上がっている。これは間違いなくご飯に合う。
次にナンにもつけて食べてみたところ、10種類分のコクや辛みとほんのり甘いナンとの相性がバッチリで、これまた合う。
当然10種類分の具材も入っており、それぞれ普通に食べた時とはまた違った味わいで存分に楽しめた。あまりにも美味しかったので、5人前を1人で10分で平らげてしまった。
そんなわけで、無印良品の人気レトルトカレー10種類を混ぜて合わせてみると、今まで食べたことのない味わい深く美味しいカレーが誕生した。グリーンやマッサマンなどの癖のあるカレーもあり少し心配だったが、全くの杞憂に終わったどころか、味に深みを与えてくれたと感じた。また、別の組み合わせで混ぜて合わせるのも面白いと思う。普段とは違ったカレーを試したいという方はぜひお試しあれ。
出だしから唐突ではあるが、この場を借りてみなさんに謝罪したい。本当に申し訳ありませんでした。何のことかと言うと、当サイトのあひるねこ(ごろチキ推し)とK.Masami(ごろビー推し)が見るに堪えない「松屋カレー戦争」を繰り広げたことについてである。
おそらく、松屋を愛する読者の方ならば「ちゃんちゃらおかしい」と感じていたハズ。かく言う私(P.K.サンジュン)がそうだった。簡潔に言うと2人は王者の資格がないカレー同士で争っていたのである。王者とは……そう、松屋のキング・オブ・カレー『フレッシュトマトカレー』のことだ。
松屋の『フレッシュトマトカレー』とは、2010年から2012年まで3年連続販売されていた伝説のカレーである。そのウマさは筆舌に尽くしがたく、当時サラリーマンだった私はウソ偽りなく週4で『フレッシュトマトカレー』を食べていた。だって、休みの日も柏駅東口の松屋まで行ってたんだから。
それはどうでもいいとして、商品名通りのフレッシュさとニンニクのパンチ力、さらには並盛が330円という驚異の価格を実現した『フレッシュトマトカレー』は、まさに伝説のカレーと呼ぶのにふさわしい。松屋の50年近い歴史をひも解くならば「フレッシュトマトカレー前」と「フレッシュトマトカレー後」に分けられるハズ。それほど革命的なメニューであった。
だがしかし、フレッシュトマトカレーが松屋から姿を消して8年が経つ。その理由は定かではないが、ついにフレッシュトマトカレー復活のチャンスがやってきた。それこそが2020年6月に開始となった松屋『復刻メニュー総選挙』である。
エントリーした9品目のうち、最多得票を獲得したメニューが復活するというシンプルな総選挙は今回が2回目の開催だ(前回の優勝は焼き牛めし)。松屋め、待たせやがって……! ウキウキしながらチェックしたところ、今回エントリーしているのは以下の商品である!!
・牛肉とタケノコのオイスター炒め定食
・担々エッグプレート
・ごろごろチキンのトマトカレー
・トンテキ
・シュクメルリ鍋
・チーズタッカルビ定食
・マーボカレー
・チキンと茄子のグリーンカレー
・ぼっかけ
入ってねぇぇぇぇえええええええ!!
おい、どういうことだ松屋。フレッシュトマトカレーがノミネートしていない総選挙などやる意味はあるのか? そんなもん「歴代最強ボクサー総選挙」にアリもタイソンもパッキャオも入っていないのと同じではないか。総選挙の名が聞いてあきれる。
こうなった以上、松屋に「フレッシュトマトカレーを販売しない理由」を聞いてみるしかあるまい。というわけで、松屋の広報部にコンタクトを取り、長年の疑問をぶつけてみることにした。(以下、荒々しい口調が出てきますが、実際は普通に話しています)。
──オウオウオウ、ワシじゃ。ロケット組の鉄砲玉、サンジュンじゃ。いま『復刻メニュー総選挙』をやっちょるな?
「はい、開催しております」
──オウ、それはええんじゃ。ただ何故「フレッシュトマトカレー」が入っちょらんのか? ワシにわかるように説明してもらおうか? ありゃ伝説のカレーぜよ?
「おっしゃる通りです。フレッシュトマトカレーは3年連続で発売されたカレーで、特に1年目の発売当時はかなり大きな反響をいただきました。現在でもお客様から再販のご要望をいただくことが多い商品です」
──せやろがい! ならなんで8年も販売しとらんのじゃ!! 総選挙に入ってないのもおかしな話やろ!
「まず今回の総選挙で言うと “ごろごろチキンのトマトカレー” と被っているところがありまして……。昨今のごろごろ人気も加味し、今回は “ごろごろチキンのトマトカレー” をノミネートさせていただきました」
──ぐぬぬ。確認じゃが、メニューを9つ選ぶ中にフレッシュトマトカレーは入っちょるんだよな?
「基本的には過去に販売した全メニューの中から選びますので、当然フレッシュトマトカレーも入っております」
──ええわ、もうわかったわ。総選挙に入ってないのは勘弁したるわ。じゃが、8年もフレッシュトマトカレーを販売していないとはどういう了見じゃい!
「はい。実はですね、先ほど申し上げた通りフレッシュトマトカレーは大変ご好評をいただいたメニューではあるんですが、3年目はさほどご支持いただけなかったようで……」
──う、売れんかったということか?
「……はい、そうなります」
──ぐぬぬ。ただそれを聞いて思い出したわ。3年目はやや味がまとまっていたというか、野性味に欠けていたんじゃ。正直ワシも、1年目2年目と比べると3年目はどこまで食っちょらんかったかもしれん……。
「フレッシュトマトカレーに限らず、松屋のメニューはマイナーチェンジを繰り返しておりますので、もしかしたらそういった理由もあったのかもしれません。ただ私の知り得る限りでは、人気に陰りが見えたため終売となった、というのが正直なところでしょうか」
──あ、なんかすみませんでした……。
「いえいえ。ただ本当に復活のご要望をいただくことが多い商品ではありますので、我々としても気には留めております。余談ですが、系列店の松のやでトマトカレーを販売しておりますので、そちらも合わせてご賞味いただければと思います。当時と同じレシピかはわかりかねるのですが……」
──ありがとうございます。松のや行ってみます。大変失礼しました……そしてフレッシュトマトカレーの復活を熱望しております。
フレッシュトマトカレーが終売となったまさかの理由が判明してしまったが、中の人が言うのなら間違いないのだろう。とはいえ、俺は信じてる……! フレッシュトマトカレーこそ松屋最強のカレー……いや、松屋史上最強の激ウマメニューであることを。I Miss You, フレッシュトマトカレー。
というわけで、フレッシュトマトカレーこそノミネートされていないものの、現在松屋では『復刻メニュー総選挙』を開催中だ。もう1度食べたいメニューがある方は振るってご参加いただきたい。最後にもう1度だけ、I Miss You, フレッシュトマトカレー。
インド・ラージャスターン州とパキスタン国境を取材した際、ラクダ隊のコーディネーターが作ってくれたチャパティとカレーが絶品だったので、ここでご紹介したいと思う。
ラクダに乗った筆者(私)は、インドの城塞都市・ジャイサルメールからパキスタン国境へと向けて2泊3日の旅に出た。砂漠を歩き、砂漠で食事をし、砂漠で寝る。それゆえ、ちゃんとした食事はできないと考えていたのだが、まったくそんなことはなかった。
わずかな水を使って小麦粉をこね、チャパティやナンを焼く。火はライターやマッチでおこし、ガスがないのでそこらへんに落ちていた木屑や乾燥した草を使う。野菜を鍋に入れて痛め、野菜カレーや炒め物を作る。食後はチャイを作ってゆっくりと飲む。
これがまた非常に美味しい。レストランで食べるカレーやチャパティとは違い、「あまりにも素朴すぎて」美味しいのである。砂漠では水が貴重なので、野菜カレーの水分は炒めた野菜から出てきた水分を利用する。これがまた美味しい。もちろん、周囲が砂漠ということも美味しさを増幅させている理由かもしれない。
また、砂漠では水を無駄に使うことができないので、皿やスプーンなどを砂で洗う。そこらへんの砂でゴシゴシと皿を洗うのである。砂は水分や脂分を吸収してくれるので、汚れを取り除くことができるからだ。なんとも美味しくてエコな砂漠の料理だろうか。
Correspondent: Kuzo
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ナマステー♪ インドにはタクシーやバス以外にも道路を走る交通機関がある。それがリキシャだ。つまりは「人力車」のことで、10~20ルピーほどで近くの目的地まで運んでくれる。しかし、インドの道路は非常に悪路であり、多くの人たちが歩いているため、前に進むのが容易ではない。
人のほかにも牛、自動車、バイク、バス、うんこ、リキシャが道路を占領しているため、リキシャのドライバーには熟練の腕が必要である。ヘタなドライバーのリキシャに乗ってしまうと、何分経っても前に進まないということがある。
筆者(私)はニューデリーとバラナシ(聖地ベナレス)、コルカタ(カルカッタ)でリキシャに乗ったが、運良くどのドライバーもガンガン前に進んでくれた。自動車1台が通るのがやっとの細い道もガンガン進む! タクシーやらバイクやら人やらをどかして進むドライバーの姿は非常にカッコ良く、見ていて感動した。
しかし、リキシャが自動車や人とぶつかる事故が多発しているのも確かで、交通渋滞がひどい地域では乗らないほうがよいと思われる。また、ちゃんと運賃を確かめてから乗らないとボッタくられることもあるので、その点においても注意が必要である。ダンニャワード♪
Correspondent: Kuzo
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インドでは、海水浴場でもカレーを食べるというニュースを以前お伝えした( http://wp.me/p25BsW-1cRC )。今回、インド人は海水浴場でもチャイを飲むという情報を入手したのだが、マジなのだろうか?
確かにカレーもチャイもインドでは欠かせないものだが、さすがに海でチャイは飲まないのでは……。筆者(私)は、事実を確かめるべくインド最大のビーチリゾート・ゴアのカーラングートへと向かった。
インドでは、カップルが手をつないだり、イチャイチャすることが許されない国だ。法律で禁止されてはいないが、そういう文化なのである。そんなインドにおいてゴアは開放的であり、特別地区といってもいい。カップルは外で手をつなぐし、キスをするし、抱き合っている。
そんなゴアのカーラングートビーチで、取材班はチャイを飲んでいる人を探してみた。すると、すぐにチャイを売っている青年を発見!! 砂浜を自転車に乗って走りながらチャイを売っているのだ。自転車には鉄製のポットが設置されており、1杯5~10ルピーで売っているようだ。
実際に飲んでみたが、非常に甘くて濃厚で、かなり美味しい!! こんな美味しいチャイは日本では飲んだことがない。確かに、インド人は海水浴場でもチャイを飲むようだ。
そして、その味は信じられないほど美味しいことが判明した。潮風にふかれながらチャイを飲むのも、かなりオツである。
Correspondent: Kuzo
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インドカレー屋の定番の飲み物といえば、チャイとラッシーである。どちらもインドで愛されている飲み物で、「ラッシーもチャイも1日1杯は必ず飲んでいる」というインド人が多くいる。どちらも1杯10~30ルピーで飲むことができるので、まさに庶民の飲み物といえよう。
ラッシーもチャイも路上の屋台で購入可能。今回は、ラッシーの屋台をじっくりと観察させてもらい、どうやってラッシーを作っているのか見させてもらった。
まず鉄製のツボに砂糖と自家製ヨーグルトを入れ、ミキサーで数十秒間かき混ぜて泡立てる。それをコップに入れ、上に固形のヨーグルトを盛り付けて完成だ。
この調理法により、液状ヨーグルトと固形ヨーグルト、そして泡状のヨーグルトの食感を同時に楽しむことができるのだ。砂糖が完全に溶けずに残ってザラザラしているので、非常にジャンク感があってイイ! これはインドじゃないと堪能できない味と食感かもしれない。
インドに行ったらぜひとも飲んでほしいラッシーだが、衛生面において不潔な店もあるので注意が必要だ。そういう心配があるので、お腹が弱い人にはオススメできないのが残念である。
Correspondent: Kuzo
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