大好きな愛犬を亡くした4才の女の子がいた。彼女は大切な友達の死を受け止めきれず悲しみにくれていたそうだ。そして、天国へ手紙を出すと言い出した。それで娘の悲しみが少しでも和らぐのならと母親は手紙を書き、ポストに投函した。
話はここで終わるはずだった。しかし、思いがけないことに神様から返事がきたのだ。このことは両親にとっても全く意外だったとのこと。一体誰が書いてくれたのだろう。このニュースがシェアされると、“神様” からの愛のあふれる文面は世界中を感動させた。
2006年8月。当時4歳だったメレディス・クレアちゃんは、愛犬アビーを病気で亡くし辛い思いをしていた。アビーはメレディスちゃんが生まれる10年も前からクレア家の家族だった。まさに兄弟同然で育ったのである。
アビーが亡くなった当日、彼女はずっと泣き続けていた。両親がどう慰めても全く効果はない。だが、2日目なって、彼女は天国の神様あてに手紙を書くと言い出したのである。それで娘の心が癒されるならと母親はペンをとり、メレディスちゃんの言葉をつづった。
「親愛なる神様
神様お願いです。私たちの家族・アビーのお世話をお願いできませんか? アビーは昨日亡くなりました。アビーは天国では病気がよくなっていますように。苦しみがもうありませんように。
神様、もうアビーはいません。でも私たちにアビーと一緒の時間をくれてありがとうございます。手紙と一緒にアビーの写真を同封します。こうすれば、きっと神様はアビーのことがわかるでしょう? よろしくお願いします。
メレディスより 愛をこめて(この手紙はママが代筆しました)」
あて先は「天国」、受取人名「神様」。天国はきっと遠いに違いない。メレディスちゃんは、切手を多めに貼って手紙を郵便局に出した。
手紙を出して2週間後、自宅に金色の小包が届いたそうだ。差出人は「神様のお使い」。メレディスちゃんも両親も全く心当たりがない。中を確認すると、『ペットが亡くなったときに(When a Pet Die)』という本とピンク色の便箋の手紙が入っていた。
その手紙には
「親愛なるメレディス
お手紙ありがとう。あなたのアビーは無事に天国に着きました。あなたが送ってくれた写真のおかげでアビーをすぐに見つけることができました、ありがとう!
アビーはもう病気の苦しみはありません。アビーの魂はここにいます。ここでのアビーはあなたの思い出の中と同じように、活発で健康で、走ったり遊んだりするのが大好き。私が言わなくてもわかっていると思いますが、アビーはあなたたちの家族になれて幸せでした。
ところで送ってくれた写真ですが、私はポケットがありません。あなた方にお返しします。思い出として大切にしてください。心のこもった手紙をありがとう。この手紙を書いてくれた素敵なママにも感謝します。
神様より (この手紙は天使が口述筆記しました)」
メレディスちゃんの両親もとても驚いた。そして「どなたかわかりませんが、娘を慰めるためにこんなに良くしてくれるなんて!」と感激したという。両親は恐らく心優しい郵便局員が出してくれたのではないかと思ったそうだ。しかし、詮索はせず、メディアを通して「天使」にお礼を述べた。
このニュースは世界中でシェアされた。あまりにも粋な話であるため、一部では都市伝説ではないかとさえ言われている。だが犬の専門サイト「DogHeirs」によると、2012年、メレディスちゃんは10才になり、現在、家では2頭の犬を飼っているという。母親によると、彼女は動物を愛する広い心を持った女の子に成長したとのこと。そして将来は「偉大なことをしたい」と話しているそうだ。
参照元:DogHeirs (英語)
photo:Rocketnews24.
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