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【予想外】「りんごジュースだけの自販機」が上野に設置されたと聞いてダッシュで行ってみた結果 → 大切なことを教わった
突然だが、あなたは自動販売機でジュースを買う時、どれを買うか迷ったことはないだろうか? 私(中澤)は、結構いつも迷ってしまう。事前に決めていても、いざ色んなジュースを目の当たりにすると「こっちも良いな」となっちゃうのだ。
しかし、私を含む優柔不断さんたちも、こんな自販機なら迷わなくて済むかもしれない。JR上野駅構内にりんごジュースしか売っていない自販機が登場したのである。
・りんごジュースのみ4種類
JR東日本の東京駅と上野駅の駅構内に、2020年10月6日から期間限定で設置されるというこの自販機。私は、JR東日本ウォータービジネスのニュースリリースで知ったのだが、りんごの品種毎に違う味わいが楽しめる「青森りんごシリーズ」が最大4品種楽しめるものなのだそうだ。
青森駅、新青森駅、弘前駅と設置してきて、10月6日に期間限定で東京駅と上野駅にも設置されるという。実は、無類のりんごジュース好きである私としてはこれは見逃せない。
・公園口改札入ったところ
というわけで、ダッシュで行ってみた。ちなみに、上野駅の設置場所は3階コンコース公園口改札前付近とのこと。公園口から改札を入ると……
お! さっそく右手に発見!
・予想外の事態
自販機にはりんごの絵が描かれており、側面に「りんご自販機」とも書かれているため、遠目でも一発で分かった。どのりんごジュース飲もうかな~♪ やっぱりりんごジュース好きとしては、数量限定販売の「青森りんご 世界一(300円)」を飲んでみたいところ。
だがしかし! 自販機の前に到着すると、予想外すぎる光景が私を待っていた!! 迷うまでもねェェェエエエ!
まさかの……
全商品準備中!
そう、まだ補充されてなかったのである。確かにニュースリリースを見てテンションが爆上がりした私は昼ご飯も食べずに速攻来たが、うっかりJR東日本ウォータービジネスを追い越してしまうとは。ダッシュしすぎたのかもしれない。
しかし、もはや完全にりんごジュースの舌になっている。りんごジュースを飲まずには帰れない。と、その時気づいた。りんご自販機で売っている「青森りんご ふじ」が……
隣の自販機にも売っていることを。
というわけで、隣の自販機で170円で「青森りんご ふじ」を購入、りんご自販機を見ながら飲んだ。爽やかさなのど越しはそのままに、濃厚な甘みが体に染みわたるようである。
みんな! 生き急いでも良いことないぜ!!
ちなみに、18時頃にもう1回行ってみたところ、補充されており普通に買うことができました。「青森りんご 世界一」は桃ジュースみたいな甘みがありました。ウマウマ。
<完>
Report:中澤星児
Photo:Rocketnews24.
【閲覧注意】上野アメ横の昆虫食自販機限定コオロギ「キャラメル味」はどれくらいキャラメルなのか? 食べてみたら罠だった
カブトムシをはじめ、タガメ、タランチュラなど、私(中澤)の昆虫食歴もかなりのものになって来た気がする。だが、いつまでも慣れないのが、鼻につっかかるような味の癖だ。噛んでると一瞬感じるエビの殻と鉛筆の間みたいな味。あれがきっと虫の味というものなのだろう。
食べやすいと言われるコオロギでもやはり虫の味はする。あの癖さえなんとかなれば、昆虫食ってもっと受け入れられると思うのだが……。そう考えていたところ、上野アメ横にある昆虫食自販機にキャラメル味のコオロギなるものが販売されていた。これ、ひょっとして虫臭さないんじゃね?
・内容
その商品とは「スーパーコオロギおつまみキャラメル味(450円)」。昆虫食自販機のポップによると上野アメ横限定なようである。そのため、パッケージにはパンダの絵が描かれているが中身は間違いなくコオロギなので注意が必要だ。
量的には、以前の記事でご紹介した同自販機の普通のコオロギ缶と広島こおろぎの中間くらい。しかし、あくまでおつまみのためか、一粒の大きさは最も小さく、コオロギというよりは何かの幼虫のようだ。
・味
さらに、よく見ると表面を覆うようにきな粉みたいな黄土色の粉がまぶされている。おそらく、キャラメル味の素だろう。この粉がどこまで虫味を抑えているかが今回のテーマとなるが、はたして? さっそく、一粒食べてみたところ……
あっ、キャラメル……
じゃない! 余裕でコオロギだァァァアアア!!
・キャラメルになれなかったコオロギ
口に入れた瞬間、一瞬キャラメルになろうとするのだが、その後、圧倒的なコオロギが押し寄せてきて後味はもうコオロギ以外の何ものでもない。キャラメルになるかコオロギになるか迷ってコオロギを選んでしまったみたいな味だ。
というか、むしろ、口当たりが食べやすい分、対比的に普通のコオロギよりもコオロギ味を濃厚に感じる。これ罠だろ。
ひょっとしたら製作者は別に誤魔化すつもりでキャラメル味にしているわけではないのかもしれない。コオロギ味がマイルドになっていると思って購入すると痛い目を見るので注意しよう。
・コオロギ感を消す方法
とは言え、何個も食べていると、「スーパーコオロギおつまみキャラメル味」ならではの方法でコオロギ感を消せることに気づいた。その方法とは……
まず、ひと粒食べる。
そして、コオロギになるかどうかの瞬間……
次のコオロギを投入。
こうすることにより、初速のキャラメル味で後味のコオロギが打ち消される。そして、数珠繋ぎのようにこれを続けることで、濃厚なコオロギ味は最後の1回だけで済むはずだ。虫臭さが怖いならむしろ食べ続けろ! 止まるんじゃねえぞ……。
Report:中澤星児
Photo:Rocketnews24.
【閲覧注意】コオロギ界の大トロ「広島こおろぎ」を食べてみた / あるいは昆虫食自販機の説明文はどこまで信用できるのか?
寿司ネタの王様・大トロ。トロけるようになめらかな脂ののった身はこの世で最もウマイ食材の1つと言っても過言ではないが、なんと、コオロギにも「コオロギ界の大トロ」と呼ばれるコオロギがいるという。名前は「広島こおろぎ」。
私(中澤)がこのコオロギを知ったのは、上野アメ横の昆虫食自販機だ。販売されている缶の説明文にそう書かれていたのである。いわく「絶品美味」なのだとか。しかし、昆虫食自販機の「ウマイ」的な説明文ってどこまで信用できるんだろうか? 気になったので買ってみた。虫が苦手な人はこの先閲覧注意。
・説明文
1つだけ「新商品!!」というポップが貼られているこのコオロギ缶。説明文には以下のことが書かれていた。
「アーモンドをたっぷり食べて育った脂ノリノリの大トロコオロギ
じっくりローストした香ばしく甘い広島県産コオロギは絶品美味」
コオロギに脂がノッて大丈夫なのだろうか? いや、これ以上想像を働かせるのはやめた方が良いだろう。また、広島県産をやたらと推してきているが、コオロギにも産地ブランドがあるとは知らなかった。広島のコオロギはウマイのか。
さて置き、缶を購入して皿に出してみると見た目は普通のコオロギと変わらない。
・味について
とは言え、以前同じ自販機で購入した普通のコオロギ缶(1100円)と比べると、量が圧倒的に少ないことが分かる。逆に言うと、そこにブランドものオーラがにじみ出ているわけだが。量より質勝負という感じである。
大トロに例えられるくらいだ。ひょっとしたら食べてみると、全然普通のコオロギと違う味なのかもしれない。それではさっそく食べてみよう。サクゥッ!
ふむふむ。
なるほど。
結論から言うならば……
普通にコオロギ。
確かに、アーモンドっぽい味は感じられ普通よりは豊潤である。だがコオロギだ。脂が乗っているというのも事実で、ノーブランドのコオロギのようなパサつきはない。だがコオロギだ。香ばしい風味はお菓子のようでもある。だが……間違いなくコオロギだ。
甘みというのは私の舌ではよく分からなかったが、要は豆まきの時の豆の味を想像していただけると近いかもしれない。ちょっと殻感のある炒り豆みたいなものである。
・コスパ
個人的には、これくらいの差ならどっさり入っている普通のコオロギ缶の方がコスパが良いような気もした。いや、まあ、どっさり入ってたところで別に嬉しくはないんだけどね。
まとめると、コオロギ界の大トロ「広島こおろぎ」は普通にコオロギの味だった。現場からは以上です。
Report:中澤星児
Photo:Rocketnews24.
【秘密のグルメ】かき氷店「四代目大野屋2号店」が “間借り” している意外な場所とは?
お店の入り口は、看板と同じくらい大事だ。「ここを入ればあの味に会える」、それがわからなければ、人はなかなか入ってきてくれない。当然、お店の売上に大きな影響を与えるだろう。そんなセオリーをまるで覆すようなお店を発見した! そのお店とは、2020年9月にオープンしたかき氷店「四代目大野屋 2号店」だ。
私(佐藤)は危うくお店に気づかず、素通りして立ち去るところだった。というのも、入口がわからなかったからだ。それもそのはず、ここは間借りのかき氷店。しかもその借りているお店というのが……。
・ビッグエコーの中にかき氷店!
ビッグエコーである! カラオケでかき氷店!? まさか、ボックスを借りてるとか? いやいや、それはないので、詳しく説明しよう。
このお店を発見したのは本当に偶然だった。アメ横通りを歩いていたところ、マリオンクレープ上野アメ横店前で、スイカに「四代目大野屋」と彫ってある看板を目撃した。かき氷店の看板だとは思う。ところが周りを見てもそれらしきお店が見えない。
どこに店があるんだろう? マリオンクレープの脇に通路があり、その中を入っていくと、再びスイカ看板があった。え? もしかしてココ!? ほかに入り口らしきところはないので、つまりココが看板の店らしい。おそるおそる扉を開けると、本当にかき氷店だった! しかも満席じゃないか!! みんなよくココを発見できたなあ。
お店の人に話を聞くと、このお店は「ケルツ」という名前のアイリッシュパブで、18時から(月曜定休)だそうだ。かき氷店は、その空き時間に間借りする形で、9月4日から営業を開始しているという。ちなみに私は裏口から入ってしまったらしい。表に回ってみると、バリバリのパブだった。
ちなみに上野本店(1号店)もまたバーを間借りしており、6月7日から10月12日までの期間限定で営業しているそうだ。
・なぜ今、間借りを?
それにしてもなぜ、パブを間借りしているのだろうか? しかも夏の盛りではなく、9月4日から営業開始になったのは? 店長さんに話を聞くと、ビッグエコーの運営会社第一興商から、ケルツの空き時間に使って欲しいと要望を受けたとのこと。したがって、たまたまこの場所で今のタイミングで、オープンする運びになったらしい。
まだ開業して1週間も経っていないが、1号店の常連さんが足を運んでくれるそうだ。なかには1号店と2号店をハシゴする人までいるのだとか。四代目大野屋はとても愛されているようだ。実際にかき氷を食べてみたら、愛される理由がよくわかる。グランドメニューを見ると、料金は一律税込600円。
日ごとの限定メニューは、小盛2種で税込1000円。1種でも税込800円までの価格設定になっている。近年はかき氷の人気の高まりに伴って、1000円を超えるものも珍しくなくなった。その点、四代目大野屋は氷室(ひむろ:氷の卸)の強みを生かして、良い氷を安く提供できるのだ。おまけに間借り営業なので、店の維持費がかからない分、価格を抑えることができるようである。
・追い氷システム
今回注文したのは、お店の1番人気、完熟とちおとめを使った「いちごミルク」だ。それにトッピングの倍ミルク(税込100円)を追加した。
氷はかなり危ういバランスで立っているように見えるが、氷の純度が高いので、多少時間が経過しても溶けたり崩れたりしない。口に入れてみると、口当たりは繊細で柔らかく、少しも水っぽさを感じないのだ。そのため、シロップの美味しさは時間が経っても損なわれることがない。
お店は氷の品質に自信を持っている。その証に「追い氷」が可能である! 追い氷とはおかわりシステムだ。ある程度食べ終わった段階で、「おかわりお願いします」というと、氷を足してくれる。溶けやすい氷を使っていたら、おかわりをしてもシロップが水っぽくなって美味しくなくなってしまう。だが、ここではおかわりもイケる!
なお、2号店の営業は10月31日まで。お店まで遠くて行けないという方は、全国12店の「cafe & meal MUJI」でも四代目大野屋のかき氷の味を楽しむことができるので、近くの店舗に足を運んでみて欲しい。間借りカレーは聞いたことがあったけど、間借りかき氷も始まっていたとは。今後はどんな間借りビジネスが登場するのだろうか。
いずれにしても、まだまだ暑い日が続くので、かき氷の味を楽しもうぜ!
・今回訪問した店舗の情報
店名 四代目大野屋 2号店
住所 東京都台東区上野4丁目10-6
時間 12:00~19:00 土日祝11:00~19:00
定休日 なし(施設に準ずる)
天然フグが入って720円! 富士そば「輪島ふぐそば」が普通に高コスパで逆にどうしたん? 立ち食いそば放浪記:第243回 上野、高円寺
いつもふざけてる人が真剣な顔を見せると、「どうしたん?」ってなる場合がある。本来ならば普通のことのはずなのに、逆に心配になるのだ。現在、富士そばでその現象が起こっている。
2020年9月1日から高円寺店と上野店で「輪島ふぐそば」というメニューが販売開始となった。天然フグの身が入ったこのそば、注文してみるとその身は分厚い。しかも、価格は税込み720円とフグにしては安く普通に高コスパだ! 一体どうしたと言うんだ富士そばァァァアアア!?
・真顔
そばにあんこが乗った富士金時そばを筆頭に、冷製コーンポタージュそば、冷やしバクテーそばなど、ここ最近の富士そばの新メニューは飛ばしまくっていた。だが、それこそが我らファンの知る富士そば。私(中澤)は、夏が来てギヤがトップに入ったことをヒシヒシと感じていたものである。
さて、その流れで改めて見てもらいたい。
「輪島ふぐそば」を。
──いや、普通にウマそうかよ! 今まで半笑いだったのが、いきなり真顔になるんじゃないよ!! ついていけないから!
・俺たちの夏は終わっちまったのかよ
しかも食べてみたらこれがまた普通に高コスパ。ここまで白身の味を感じられるふぐ肉を食べたのは初めてだ。
ウマイよ? そりゃウマイさ。ふぐの漁獲量日本一の石川県輪島市の天然「真ふぐ」だもの。だが、若干の寂しさも感じた。おいおい! 俺たちの夏はもう終わっちまったのかよ!?
例えるならサザンオールスターズの『真夏の果実』のような味だ。砂に書いた名前を消す富士そば。しかし、今でも真夏の果実は心に咲いている。叙情的な側面も含めて9月の味がするそばと言えるだろう。
・終わらない高円寺
ちなみに、私は以前、富士そばの試作会でふぐそばの試作品を食べているが、その時はふぐが唐揚げになっておりもっと夏の味だったことを覚えている。サザンで言うと『太陽は罪な奴』くらいカラッとした味だ。
実は、この唐揚げも食べることができる。高円寺店で「輪島ふぐ唐揚げ丼(ミニ)」が税込480円で販売されているのだ。ミニとは言え、フグで480円はそれでこそ富士そば。俺たちの夏はまだ終わってなかったんだ……!
というわけで、気持ちがまだ8月の人は、終わりなきロングバケイションを続ける高円寺店へしぶき上げてふぐ唐揚げにKISSをしよう。高円寺店は罪な奴。
Report:立ち食いそば評論家・中澤星児
Photo:Rocketnews24.