【素朴な疑問】東京出身者なら初めて渋谷のスクランブル交差点を見た時ビビらないのか? 練馬区民「むしろ今ビビってる」
【世界最大級】重さ6キロで2万2000円! コストコの「超巨大チョコエッグ」の中に入っていたものは…
【ガチ検証】100均の釣り竿で魚は釣れるのか? 魚群も見える東京湾の釣りスポットに全力アタックした結果!
100円でこんなものまで!? 私(中澤)が衝撃を受けたのは釣り竿を探していた時。なんと、大手100円ショップ「DAISO(ダイソー)」で釣り竿が売っていたのである。
普通1万円くらいするものが税抜き100円。お得すぎるだろ。しかし、これって雰囲気じゃなくガチで魚が釣れるんだろうか。そこで東京湾の釣りスポットに全力アタックしてみたぞ! アホの上司が。
・Yoshioという男
まず、私がなぜ釣り竿を探していたのかと言うと、ある日ロケットニュース24の創設者であり上司のYoshioが3万円を突き出しこう言ってきたからだ。
Yoshio「新鮮な魚が食いたいから釣り竿買ってきてくんない?」
──Yoshioはアホで知られている。小6の算数のテストで33点しか取れなかったのは以前の記事でお伝えした通り。そんなYoshioなので、「新鮮な魚を食べたい→釣るしかない」という飛躍はあえてスルーしよう。いちいち突っ込んでいると疲れるだけだ。そこで私は次のように答えた。
中澤「っていうか、ちょっと釣りするなら1万円以内の竿で十分なのでは?」
Yoshio「俺レベルになると、3万以上の釣り竿じゃないと竿の方がもたないんだよね」
──ウゼェェェエエエ! そんなに釣り竿が欲しいなら買ってきてやろうじゃないか。100均の釣り竿をな。残り2万9890円を懐に入れつつ、税抜き100円の釣り竿をYoshioに渡してみたところ……
Yoshio「DAISOって書いてるけど……」
中澤「まさかとは思いますけど、ブランド釣り竿『DAISO』をご存知ない?」
Yoshio「ブランド釣り竿……?」
中澤「普通の釣り竿と違って竹でできてるでしょ? しかも、取り外してコンパクトにできるから持ち運びも便利で大人気なんですよ! リールがついてないのは限定版です。本来なら100万円ですが97%オフで3万円でした」
Yoshio「スゲェ!」
アホで良かった。
……と思ったのもつかの間。自信をつけたYoshioは編集部を飛び出して行ってしまった。リールすらついていない100均の釣り竿を肩に。心配なので後を追いかけ様子を見ることにした。
・本気のYoshio
Yoshioがやって来たのは、豊洲にある「豊洲ぐるり公園」。公園の奥には東京湾が開けておりロケーション抜群だ。
そんな東京湾沿いの遊歩道には釣り人たちが並んでいる。どうやら、この辺ではなかなかの釣りスポットとなっているようだ。
さっそく、道すがら購入した餌を針につけるYoshio。その目は真剣そのものである。ここに至って「釣り竿が実は100円でした」と打ち明けるのも無粋な気がしたので黙っておくことにした。
東京湾の、しかもこんなコンクリートで固められた都会の岸に魚がいるのかと疑問だったのだが、海の中には普通に魚が泳いでいる。それどころか魚群の影も見えるではないか。魚群に向かって慎重に糸を垂らすYoshio。と、その時!
凄まじい速さで魚が食いついた!
まさか釣れるのか!?
と思いきや、餌だけ取られてしまった。
なかなか狡猾な東京湾の魚。だが、逆に言うと、魚がいるポイントに針が届いているということだ。100均の釣り竿でも戦える……かもしれない。Yoshioの目に一層真剣な光が灯る。ガチで釣る気だ。しかし……
シーン。
食いついたのは最初の一発のみで、その後1時間以上音沙汰なし。まあ、正直釣りってこんなもんだとも思うが、隣の人は普通に釣っているため、このスポットがダメということはないだろう。
・信じがたい光景
そこで隣の人にコツを聞いてみたところ、ここの魚はサッパが多いので、餌のゴカイは2cmくらいに切った方が良いのだとか。そのまま針につけていた我々。さっそく、短くしたゴカイをつけて糸を垂らしてみるが……釣れんなあ……。
無言の時間。さすがにYoshioももう気づいたのではないだろうか? 新鮮な魚が食べたいなら鮮魚の料理店に行った方が早いと。だがしかし! 振り向いた瞬間、信じがたい光景が私の目に飛び込んできたのである!! マジかよ……
楽しそうにしてやがる!
魚が餌に食いついた一発目を反芻して「また来ないかなあ」とキャッキャキャッキャしているYoshio。冷静に考えたら、我々は仕事中に出てきた身なので、釣れそうにないと分かった時点で帰るべきだが、釣りに夢中でそんなことはすっかり忘れているようだ。クッ、まさかここまでとは。
しかし、恐るべきことにこんな男でも部下がいるというではないか。バカな!? 誰がこんなアホの下で働くというんだ!? 何を隠そう、私である。
もはや、休日のお父さんと化しているYoshio。その表情は完全に仕事中であることを忘れている。そしてついには……
インスタに投稿したァァァアアアッ!
全く釣れてないのに! Yoshioは満足して帰っていった。そして、魚は釣れなかったが、私の手元には釣り竿のおつり2万9890円が。これぞウィン・ウィン。この一連の出来事を経て、私はしみじみと思った。
ナントカとハサミは使いようとはよく言ったものである……と。
<完>
Report:中澤星児
Photo:Rocketnews24.
アホの上司が「自転車のサドル高くしといて」と言ってきたので死ぬほど高くしてみた結果
上司ウッゼェェェエエエ! 存在するだけでウザイというのにアホとなれば手がつけられない。そして、残念なことに、我々ロケットニュース24の創設者であるYoshioは空前絶後のアホである。小6の算数のテストをやらせてみたら33点しか取れなかったことは以前の記事でお伝えした通り。どこに出しても恥ずかしくない全力のアホである。
ある日、私(中澤)が会社で仕事をしていると、そんなアホ(Yoshio)が言ってきた。「会社の自転車のサドル上げといてくんない?」と。ハ? 自分でやれや。そう思いつつも一応は上司。そこで、そんな雑用を私に頼んだことを後悔させることにした。
・とにかくサドルを上げたいYoshio
確かに、会社所有の自転車はコンパクトサイズの小さいものだ。しかし、見てみるとサドルは結構限界まで上がりきっている。
私「これ以上上げて大丈夫ですかね?」
Yoshio「大丈夫大丈夫! っていうか、サドル低くね? あ、オレの足が長いのか」
──ウゼェェェエエエ! 「大丈夫か」は足が届くかどうかを聞いたものではなかったのだが、そんなにサドルを上げて欲しいなら望み通りにしてやろうじゃないか。というわけで、さっそく金物店に行って良い感じのステンレスパイプを購入した。
・これで満足か
チャリのサドルを外し、そのステンレスパイプをぶち込んで、かぶせるようにサドルをパイプの上につけると……
死ぬほどサドルが上がった。
思ったより上手くできたので、さっそくYoshioを呼んでみよう。おーいYoshio! 言われた通りサドル上げといたよ!! これで満足か?
Yoshio「……。」
サドルが死ぬほど上がったチャリを前にしても見上げるのみのYoshio。おいおい、これほど手間をかけて乗らないのはチャリが泣くというものだろ? というわけで、Yoshioを乗せてみることにした。
・信じがたい光景
天高いサドルを登っていくYoshio。これでヤツも少しは後悔するはずだ。だがしかし! サドルに座った瞬間、信じがたい光景が私の目に飛び込んできたのである!! マジかよ……
楽しそうにしてやがる!
天井に触れるのが嬉しいようで、キャッキャキャッキャしているYoshio。冷静に考えたら、キレてもいい場面であることは誰の目にも明らかだが、普段より高い景色にそんなことはすっかり忘れているようだ。クッ、まさかここまでとは。
しかし、信じがたいことにこんな男でも部下がいるというではないか。バカな!? 誰がこんなアホの下で働くというんだ!? 恐るべきことに私である。
もはや、狂気じみたテンションになっているYoshio。その表情からはわずかばかりの知性も読み取ることはできない。そしてついには……
インスタにも投稿したァァァアアアッ!
この一連の出来事を経て、私はしみじみと思った。
ナントカと煙は高いところが好きとはよく言ったものである……と。
<完>
Report:中澤星児
Photo:Rocketnews24.
最後にもう1回だけ「としまえん」に行ってみた結果 → 練馬区民「本気で閉園したって思ってるの?(笑)」
この男は人よりだいぶ愛が深いのか? それとも単に執念深いだけなのか? それともそれとも、真性のアホなのだろうか? この男とは練馬区生まれの練馬区育ち、練馬を愛し練馬に愛された男こと、当サイトのYoshioである。
2020年8月31日、Yoshioを始めとする多くの練馬区民に愛された「としまえん」が閉園した。あの日以来、明らかにYoshioの様子がおかしいのだが、ついに「最後にもう1回だけとしまえんに行ってくるわ」と言い出したからさあ大変。Yoshioはこう言う「本気でとしまえんが閉園したと思ってるの?(笑)」と──。
・現実を受け入れられない男
閉園翌日、「としまえんはまだ営業している!」と言い張るYoshioに同行したことは以前の記事でもご紹介した。当然ながらとしまえんが営業しているハズはなく、静まり返る園内を目にしたYoshioはようやく現実を受け入れた……と思われていたのだが。
直接的に「としまえん」とは口に出さないものの、あの日からYoshioの様子がおかしい。普段は明るい性格のYoshioなのに、暗い顔で考え事をしていることが俄然多くなった。それほどYoshioにとって「としまえん」は大きな存在だったのであろう。
・話しかけてみた
とはいえ、いつまでも閉園したとしまえんに引きずられるのは精神衛生的にもよろしくない。私(P.K.サンジュン)はYoshioを励ますため、さえない表情のYoshioに声をかけることにした。
──Yoshioさん、最近元気ないですね。
「うーん、そうかな……そうかもね」
──悩み事でもあるんですか? それがもし としまえんの事だったら忘れた方がいいですよ。
「あ……わかる? そう、としまえんのことばっかり考えちゃってさ……」
──気持ちはわかりますけど、実際に閉園しちゃってるんだから良き思い出にしましょうよ。
「ちょっと待って。いま閉園してるって言った?」
──い、言いましたけど……。
「ウケるわ(笑)。え、本当にとしまえんが閉園したって思ってるの?(笑)。ちょっと待って、本気でそう思ってる人っているの?(笑)。」
──いやいや、閉園翌日に行ったらやってなかったじゃないですか? そろそろ現実を受け入れましょうよ。
「はい、出た。確かに正門から見た園内には人がいなかったよ。たださ、奥はわからないじゃん? え、としまえんの中に入ったの? 中に入って確かめたわけ?」
──えええ……。
「俺がしばらく考えごとをしていたのは、としまえんは表向きには閉園したことになってるけど、実は練馬区民だけが入場できる秘密のルートがあるんじゃないか、ってこと。だってさ、94年よ? 94年続いたとしまえんが練馬区民に相談なしで勝手に閉園する? ありえないでしょ?」
──うーーーーん……。
「でさ、俺ようやく秘密の入り口わかっちゃったから。よっしゃ、仕方ないから連れて行ってやるか! 明日、としまえんに集合ね!!」
なんと哀れな男であろう? いっそのこと大きな病院にでも連れて行こうかと思ったが、真性のアホにつける薬はないハズ。こうとなってはとことんYoshioに付き合って、現実を受け入れさせてやるしかあるまい。私はイヤイヤながらも閉園したとしまえんに足を運んだ。
・Yoshioの推理
翌日、登場したのは としまえんの公式キャラクター「カルーセルちゃん」に扮したYoshioである。自宅からカルーセルちゃんの格好で車を運転してくるとは、やはりこの男、しっかり治療を受けた方がいいのかもしれない。ただし、その表情は実に晴れやかだった。
ニコニコしながら正門ゲート付近に到着するYoshio。まるで、本当にとしまえんが営業しているかの如く、Yoshioはフルパワーでとしまえんを満喫している。
とはいえ、やはり園内は静まり返ったまま。それはそうであろう、としまえんは閉園しているのだ。だがYoshioは確信めいた様子でこう言うではないか。
「確かに正門からは閉園しているように見えるよね。隠し扉とかマンホールに通じる秘密の入り口とか色々と考えたんだけど、結局はシンプルだった。答えは西ゲート。正門の反対側にある西ゲートだけが生きていたんだ」
──そ、そうだったんですか……。
「というのもね。大通りに面していない西ゲートは、としまえんに行こうとしなきゃ辿り付かない唯一の入口なんだ。しかも正門から西ゲートは絶対に見えない。散々悩んだけど謎は全て解けた……! さあ行こう!! 希望への入口、西ゲートへ!!!!」
そろそろ肌寒さを感じる陽気の中、Yoshioだけがとんでもない熱を発している。西ゲートへ足を運ぶ道中も「入園したい練馬区民を拒むほど としまえんは無慈悲な遊園地じゃないよ~」などと言い、としまえんの閉園を疑う様子は微塵も見られない。返す返す、哀れな男である。
・いざ西口ゲートへ
やがて15分ほど歩いただろうか? ついに西ゲート入園口が近づいてきた。Yoshioは「こっちの駐車場はメチャメチャ大きいから、むしろ練馬区民には都合がいいんだよ」などと話していたが、結果的には駐車場さえ硬く扉が閉ざされていたことをご報告する。つまり、
やっぱりとしまえんは閉園していた。
門の外から呆然と西ゲート方面を見つめるYoshioにかける言葉は無い。Yoshioが可哀想なのか、それとも2度も閉園したとしまえんに付き合わされた私が可哀想なのか? 判断は読者に委ねるが、1つだけ確かなことは「としまえんは閉園している」という事実だけである。くれぐれもYoshioのように、としまえんに押しかけぬようお願いしたい。
というわけで、最後の最後にとしまえんに出かけてはみたものの、残念ながら奇跡は起きなかった。それはそうである、としまえんは2020年8月31日で閉園しているのだから。仮にYoshioがまた「としまえんはやっている」とか言い出したら、今度こそ鉄拳制裁も辞さぬ所存であります。
──THE END──
参考リンク:としまえん公式サイト
Report:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.
【悲報】練馬区民、ぶっ壊れてしまう →「としまえんが終わるハズがない!」→ 行ってみた結果…
2020年8月31日、94年の歴史に幕を閉じた日本有数のテーマパーク、としまえん。ラストとしまえんに花を添えようと、我々ロケットニュース24は公式キャラのカルーセルちゃんに成り切って同園に足を運んだ。詳細はこちらの記事をご覧いただきたいが、最終日のとしまえんは実に感動的であった。
ありがとう、としまえん。さよなら、としまえん。多くの来場者がとしまえんの閉園を惜しむ中、現実を受け入れられない1人の男がいた。練馬生まれの練馬育ち「ミスター練馬」こと当編集部のYoshioである。Yoshioは澄んだ瞳でこう言う……「としまえんが終わっているハズがない。実はまだやっている」と──。
・練馬っ子、ぶっ壊れる
としまえんに縁もゆかりもない人にとって、同園の閉園はたかが1テーマパークが営業終了するだけの話であろう。形あるものはいずれ無くなる。テーマパークに限らず、森羅万象に共通する絶対的な真理である。だがしかし……。
練馬区生まれ練馬区育ち、練馬を愛し練馬に愛された男 Yoshioは現実を受け入れられないようだ。確かにとしまえんは長きに渡り練馬のランドマークとして君臨した、練馬の象徴的存在。ショックを受けるのも無理は無かろう。閉園当日、Yoshioのインスタグラムにはこう綴られていた。
「最終日にとしまえんに行けて本当によかった! ありがとう、としまえん。娘が大好きなチャレンジトレインはいつも行列で1度も乗れなかったけど、移設された西武園で乗らせてください。それでは、また会う日まで!」
なんて温かな投稿だろう? これにはとしまえんに思い入れがない私(P.K.サンジュン)も涙を禁じ得なかった。後ろ髪を引かれながらも、としまえんとの別れを受け入れるYoshio。たとえとしまえんが無くなっても、彼の心の中でその思い出は生き続けるに違いない、そう永遠に。
ところが──。
・滅茶苦茶な言い分
としまえん閉園の翌日、Yoshioが奇妙なことを口走り始めたではないか。詳細は以下をご覧いただきたいが、要約すると「としまえんが終わるなんてあり得ない。まだ営業している」と言うのだ。
──としまえんが……まだ営業していると? いや、さすがにそれは無理があるでしょ? だって昨日、閉園した現場にいたじゃないですか?
「え、なんで? 確かに昨日はとしまえんにいたけど、今日は行ってないよ? なんで今日はとしまえんがやってないって言い切れるの? 1人で行ったの?」
──えええ……。だって報道もされてますし……。
「はい、出た。ネットに載ってたってヤツですか? 大体さ、メディアの人間こそメディアの情報を鵜呑みにしちゃダメなんじゃないの? 真実をその目で確認してこそのジャーナリズムだろうよ!」
(うわぁ……超めんどくさい)
「というか、冷静に考えてみて? としまえんには94年の歴史があるのよ? 俺のおじいちゃん、父親、俺、娘もとしまえんのお世話になってるんだから。普通に考えて94年も続いてたものがいきなり終わる? あり得なくない?」
──そ、そうですね……。
「というわけで、今からひとっ走りとしまえんに行ってくるわ。おそらく昨日の閉園はとしまえん流の壮大なドッキリ。としまえんがまだ営業してるって知ったら練馬が引っくり返るぞーーー! 今世紀最大のスクープはもらったわ!!」
これが心の支えを失った男の姿なのだろうか? どうやら、Yoshioは完全に壊れてしまったようだ。嬉々としてカルーセルちゃんのメイクを施すYoshioに掛ける言葉は出てこない。私ができる事はただ1つ、Yoshioが他人様に迷惑をかけぬよう、としまえんに同行することだけだ。
・まさかの展開
そして降り立った豊島園駅。電車の中も駅のホームも、悲しいほど人が少ない。ここに来てようやく現実が見え始めたのか、Yoshioも無口のままだ。それでもYoshioはわずかな希望を胸に、としまえんの入口へ歩を進める。だがしかし……。
入り口付近で突き付けられた残酷な現実。そこにはこう記されていた。
「水と緑の遊園地としまえんは2020年8月31日をもちまして94年の歴史に幕を閉じました。長い間の皆様のご愛顧、本当にありがとうございました。楽しい思いでのひとつになれたことを誇りに思います。としまえんで生まれた笑顔が、未来を輝かせますように」
……。
…………。
Yoshio、完全に終了。
……かと思いきや!
Yoshioがワーワーわめき散らしながら指さす方向に目をやると、わずかに門が開いているではないか。……マジか! それは故意に開けられていることは明白で「さあ、どうぞお入りください」と言わんばかりのたたずまいである。
「ほらね! だから言ったでしょ!! やっぱりとしまえんは終わってないんだって! 終わるハズがないんだって!! 愛してるぜ、としまえん! としまえんフォーエバァァァァアアアアア!!」
・やってるのか?
そう叫ぶと、軽やかな足取りで正門方面へ向かったYoshio。カルーセルちゃんの看板もトムとジェリーの写真コーナーも、確かにあの日のままである。
……が、終わっているものは終わっている。わずかに門が開いていた理由は、としまえんに併設された「木馬の会」で9月14日までグッズを販売しているから。要するに、グッズ売り場への導線として門が開かれていたに過ぎない。当然、園内に人影は見当たらなかった。
私はYoshioの気が済むまで付き合うことにした。というか、誰がフェンスにかじりつく39歳の男性(カルーセルの姿)に声を掛けられるというのだろう? 私はただただ待ち続けた。男が現実を受け入れるまで──。
いくつもの日々を越えて
辿り着いた今がある
だからもう迷わずに進めばいい
栄光の架け橋へと
──完──
参考リンク:としまえん公式サイト
Report:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.
【検証】顔がデカすぎる上司と「小顔サウナマスク」を戦わせてみた!
うちの上司のYoshioは “アホ” と言われている。事実、「イイこと思いついた!」と言い出す時はイイことでなく、大抵アホなことばかりだ。そんなYoshioは、やや顔がデカい。いや “やや” ではないかもしれない。本人も「顔がデカいから、帽子が似合わないんだよねえ」と自覚している。その程度には顔がデカい。
Yoshioの顔を少しでも小さくしてあげたいというのが、私(佐藤)の入社以来、約10年の願いだ。それが叶うかもしれないグッズを発見したので、さっそくYoshioの顔面と小顔サウナマスクを戦わせることにした。
・高級美顔器はもったいない
グッズの名前は、通称「ゲルマニウム小顔サウナマスク メンズ」(税込3278円)。体裁断でぴったりフィット、5層構造になっており、スピード顔痩せ効果に加えてお肌もつるつるになるらしい。本当であれば、もっと高額な美顔器を準備してあげたかった。だが、Yoshioにはもったいないと思い、この3000円ちょいの商品を選んだ次第だ。
・怖い……
使い方はカンタンだ。顔面に巻き付けるだけ。顔に当てがって、3つのバンドを苦しくない程度に締めてやる。
佐藤「どう? 苦しくない?」
Yoshio「苦しくない」
佐藤「どう? 苦しくない?」
Yoshio「苦しくない」
佐藤「どう? 苦しくない?」
Yoshio「苦しく…ない……」
ほどなく、装着完了!
…………こ、怖い…………。
これで本当に小顔になれるのか!? ハンニバルじゃねえか! 〇〇かよ!!
・その効果は
とにかく商品を信じるしかない。これでしばし仕事をしてもらって、その効果に期待しよう。ちなみに商品の使用時間の目安は、5~10分とのこと。そんな短時間でいいの!? とりあえず10分程度着けてもらうことに。
つい立を設置した編集部は、一見普段と変わらないように感じられる。しかし! よく見ると怪しいヤツがいる……。Yoshioが言うには「顔がポカポカする」そうだ。ゲルマニウム効果で温かくなっているのかもしれない。なるほど、サウナマスクと名付けられた理由はコレか!
10分経過して外してみることに。
顔は小さくなっているのか? スピード顔痩せしているのか?
Yoshio「あれ? なんか、スッキリしてない?」
ビフォーアフターの画像を並べて見比べてみると……。
スッキリしてねえ~~~!!!! ほとんど変わってねえっ!
リフトアップしている気が多少するのだが、それでも10分では見た目に効果を感じることは難しいのかも。したがって、この対決は上司の顔面の勝利だ! さすがYoshioである。装着を繰り返していけば、もしかしたらもっと分かりやすく効果を実感できるのかもしれない。
ただ、このままではちょっとYoshioがかわいそうなので、せめて画像加工で小顔を演出してあげることにした。
これでYoshioも小顔男だ。
Yoshioによるとマスクを取った時の解放感が心地良いそうで、期待できるのは小顔効果だけじゃないのかもしれない。最近は男性向けの美容用品もたくさん出ているため、いろいろ試してみると面白いかもしれないぞ!
参考リンク:東急ハンズ「ゲルマニウム 小顔サウナマスク」
Report:佐藤英典
モデル:Yoshio
Photo:Rocketnews24
【なんか違う】アホな上司考案「エアリズムマスク」の作り方
今年度の流行語大賞にノミネートされるかも……それくらいの勢いで『エアリズムマスク』が売れまくっている。2020年6月、ユニクロが販売開始したエアリズムマスクは瞬く間に完売。おそらくいま日本で……いや、世界で1番入手困難な “プラチナマスク” であろう。
あまりにも手に入らないため中にはエアリズムマスクを自作してしまう猛者もいるようだが、これからご紹介する「エアリズムマスクの作り方」は絶対に真似してはならない。当サイトが誇るアホな上司 “Yoshio” が考案した手作りエアリズムマスクは、なんか……なんか違うのだ。
・アホの上司、Yoshio
私(P.K.サンジュン)自身は発売当日に運良くエアリズムマスクをゲットできたものの、地元のユニクロで並んだYoshioはあえなく撃沈したらしい。神様もアホにはマスクを売りたくないのか、それともただ運がないだけなのか? いずれにせよ、アホなうえに運まで無いとは救いようのない男である。
彼がどれだけアホなのかはこちらの記事と動画をご覧いただきたいが「ねずみ講」を「どらねこう」と呼び「ギンギラギンにさりげなく」を「ギンギラギンに限りなく」と言い間違える男は、世界広しと言えど彼だけだろう。人柄も性格も良いプレーンなアホ、それがYoshioだ。
・Yoshio「いいこと思い付いた!」
そのYoshioが事務所にいる全員に聞こえるボリュームで「いいこと思い付いた!」と言い出したから、超めんどくさい。彼の「いいこと思い付いた」が本当にいいことだった試しはほぼなく、誰もが華麗なスルーを決め込んでいた。……のだが、あまりにもブツブツ言っているため、事務所の中で最も人間が出来ている私が反応してあげることにした。
──どうしたんですか、Yoshioさん?
「どうしたもこうしたもないよ! エアリズムマスクが買えないならエアリズムマスクを作っちゃえばいいじゃない!! 俺、画期的なエアリズムマスクの作り方を思い付いちゃったよ!」
──いや、エアリズムマスクを自作してる人なんて結構いますけど……。
「ちょいちょいちょい。俺がそんなことを知らないと思った? 俺が思い付いたエアリズムマスクの作り方は、とにかく画期的なんだ。これを広めたら柳井さんから感謝状が贈られてきちゃうかもしれないぞ……! よっしゃ、ひとっ走りユニクロ行ってくるわ!!」
ユニクロの社長をあえて「柳井さん」と呼び、さり気なく “社会派アピール” するあたりがやはりアホである。事務所を飛び出したYoshioを放っておいても良かったのだが、暴走したアホがユニクロに迷惑をかけたら申し訳ない。というわけで、仕方なく私も後を追うことにした。
・とにかく画期的らしい
店内にいる誰よりもニコニコしたYoshioが手にしたのは、男性用のエアリズムパンツ(ボクサータイプ)である。確かにエアリズムパンツは通気性がよく、サラサラとした肌触りはマスク向きと言えるだろう。ただ、そんなことは多くの人が気付いているハズ。Yoshioの言う “画期的なマスク” とはどういう意味なのだろうか?
「焦るな焦るな。ホント欲しがるよね~! OK、その熱意に免じてヒントだけ教えちゃおう。俺の考えたエアリズムパンツは2分もあれば完成するんだ。道具もハサミだけあればイイ。さらに……おっとここまでだ。ホント聞き上手よね~!! どんだけぇ~~~!」
特に聞いてないことはさておき、軽やかな足取りで事務所に戻るYoshio。さっそくエアリズムマスク作りを開始……するかと思いきや、おもむろにパンツを渡してきた。
「かぶって」
しつこいようだが、彼はアホだ。そしてアホゆえにとんでもなくキラキラした瞳をしている。あまりにも澄んだ瞳にイヤとは言えずパンツを被るYoshioと私──。目元にマーキングを施し、チョキチョキとハサミで切れば……
Yoshio版エアリズムマスクの完成である!
・3つの長所
どうやらYoshioの言うマスクは、“タイガーマスク” 的なプロレスラーが被るタイプのマスクを指すらしい。しかもYoshioによればこのマスクには通常のエアリズムマスクにはない3つの長所があるという。
「まずさ、通気性は絶対にこっちの方がいいよね。息苦しさはゼロ、これならフルマラソンを走れるレベルでしょ。あとは日焼け対策になるのも大きい。美白大国・日本ではむしろこのタイプのマスクが求められてたんじゃないかな?
最後にプライバシーの保護も兼ね備えてるから最強だよね。コレなら個人は特定されないし、もしかしたらまずは芸能界で流行する可能性がある。いや、これ柳井さんから感謝状送られてくるでしょ! 待て待て、その前に特許とか取った方がいいのかな? 忙しくなるゾーーー!」
マスクとして性能を満たしているかはさておき、悔しいことに通気性は抜群だ。さらには彼の言う通り、日焼け対策やプライバシーの保護にも効果があるのかもしれない。問題は羞恥心──。世の中の人がYoshioくらい羞恥心が無いのであれば、もしかしたら彼考案のエアリズムマスクは流行する……のかもしれない。
というわけで、アホの上司・Yoshio考案のエアリズムマスクはそれなりに見どころがあるマスクであった。でもなんか違う……なんか違うんだよなぁ。