ついに私の中で答えが出た気がする。何のことかって、最も息苦しくない「スポーツマスク」のことだ。よって、もう、私が新たにスポーツマスクを買うことはないだろう。それほどまでに「決定的」な商品を見つけてしまったのである。
以前、5種類(6種類)のスポーツマスクを比較したが、今回は新たに11種類のスポーツマスクをキックボクシングのハードな練習がてら実際に装着して検証してみた。前回含めて全17種類……最強なのはコレだった!!
・チョイスしたのは「いわゆるマスクのかたち」
前回も同じ説明をしたが、Amazon等で「スポーツマスク」と検索すると、首まで覆う『フェイスカバー』や『ネックカバー』もヒットする。しかし、どうもあの形状が苦手ということもあり、今回も独断と偏見で「いわゆるマスクの形をしたマスク」のみをチョイスした。以下の11点だ!
・NAROO MASK(ナルーマスク)『X5S』
・FAB 4『ECOMA(エコマ)』
・OLENO『吸汗・速乾性に優れたスポーツ マスク』
・Comtes『スポーツマスク 鼻穴付き』
・D&M『洗える伸縮マスク』
・NAROO MASK(ナルーマスク)『F1S』
・NAROO MASK(ナルーマスク)『N1s』
・ARMYRICH『正規品 ひんやり マスク 夏用 韓国製』
・D&M『ランナーマスク』
・バルザーリ『Barzagli Mask ZERO』
・ApaLux『マスク 夏 抗菌防臭 息苦しくない(超防御)』
・いきなり結論
今回も、先に結論から書いてしまおう。なお順位は、自信をもってオススメできる「3位まで」としてみた。こうだ!
1位:D&M『ランナーマスク』
2位:NAROO MASK(ナルーマスク)『X5S』
3位:バルザーリ『Barzagli Mask ZERO』
それ以下の順位の商品については、私の感想ならびに、Amazonレビューなどを参考にしていただきたい。
ちなみに、もしも次点を決めるとしたら、4位に入るのは前回の検証で1位だった『PITTA MASK(ピッタ・マスク)』だったりするが、これら商品の着順を、近年オリンピックの100m走に例えるならば、1位の『D&M ランナーマスク』はウサイン・ボルトなみのブッチギリだ。
・それぞれの感想
以下は、それぞれのマスクを使った直後にメモしておいた、忖度なしの率直かつ直球な感想である。1〜3位以下の並びは単に “試した順” なので、あくまでもレビュー内容で判断してほしい。全11種類、それではどうぞ!
日本製。D&Mの公式サイトから購入。価格は税込2420円。素材はポリエステル&ポリウレタン。あまりにも最高すぎるため すでに単独の記事にもしているが、あらためて私が検証してきた全17種類の中でもブッチギリのナンバーワンであると断言したい。
なお、体験直後のメモとしては「最高。究極かも。まったく息苦しくない。独特のフィルター構造も素晴らしいし、フォルムも良いし、サイズ感も最高。なによりパッケージに『飛沫拡散を防ぐ』とハッキリ書いてあるので安心。現時点で最強のスポーツマスクだ」と書き残している。
韓国製。Amazonで購入。価格は2178円だった。素材はポリエステル46%のナイロン42%のポリウレタン12%。こちらもD&M『ランナーマスク』と同じく息のしやすさに感動し、すでに単独で記事にしているので、詳しくはそちらを参照していただきたい。
なお、こちらの商品、前後のリバーシブルになっており、前面は「ほぼメッシュ」の虫除けフィルター。当然ながら、息はしやすい。一方、後面は「大気中のホコリをブロックする目の細かいフィルター」になっているが、こちらでも十分に息がしやすい。私は飛沫を気にして後面を使っている。
Barzagliのサイトから購入。価格は税込830円。公式サイトに「ランニング、ジムで運動をしていても全く気にならない素材を使用しています。圧倒的な通気性・軽量感・抗菌防臭加工済み。」と書かれている通り、たしかに息苦しさは皆無だが……。初体験後の率直な感想は、以下の通り。
「これ、大丈夫なのか? ってくらいのオールメッシュ素材。圧倒的な通気性すぎて、『飛沫的には大丈夫なのかな……?』と、逆に不安になったりも。あとは、サイズ(M)が小さすぎたのか、使っているうちに自然と鼻が出てしまった。Lを買っておけばよかったと後悔している」
日本製。ドラッグストアで購入。価格は税込770円。素材はポリエステル86%、ポリウレタン14%(2WAYトリコット)で、パッケージには「スポーツに最適」「吸水速乾」「抗菌防臭」「花粉ブロック」「UVカット」「呼吸のしやすさにこだわったスポーツ向けマスク」と書いてあるが……
「素材は極めて薄くスベスベ。装着感もサラサラして気持ち良い。だが、汗をかいて顔がベシャベシャに濡れると、鼻の部分が鼻の穴を完全にふさいで息ができなくなる。また、自然とズレて鼻が出てしまうが、あまりの息苦しさに身の危険を感じ、鼻をマスクの中に入れ直すことができなかった」。
日本(奈良)製。公式サイトから購入。価格は税込1320円。素材はポリエステル70%、ナイロン29%、ポリウレタン1%。商品説明欄に「本製品は医薬品医療機器ではなく、ウィルス・花粉をカットする機能はございません」と書いてある通り、あくまでも飛沫防止用のマスクだ。感想は……
「円筒系なので自然と二枚重ねの構造になる。装着感は悪くないが、いかんせん暑い。実際に運動を始めたところ、かなり初期の段階から息苦しさを感じた。そして、ハードな運動も佳境に迫ってきたころ、身の危険を感じてナルーマスクにつけかえてしまった。残念ながら、初のギブアップ」
現在は販売されていないが、Amazonでの商品名は『Comtes ネックウォーマー フェイスマスク スポーツマスク 鼻穴付き 防風 花粉症に対策 男女兼用 息苦しくない バイク用品、バイク、自転車、キャンプ、アウトドア、野外のスポーツ、登山、通勤、通学 premium』で、価格は1399円だった。感想は……
「台湾からの国際便で到着したので、台湾製かと思われる。なんとこれ、鼻の部分が空いている。男性用パンツの “社会の窓” みたいな構造だ。これは期待! しかし……そんな都合よく鼻の部分にその穴が当たらず、結局は苦しい。汗で濡れると鼻も塞ぐし、たまらず二度目のギブアップ」
日本製。購入したのはAmazonで、商品名は「サポーターメーカーの洗える伸縮マスク」だった。価格は1680円。素材はポリエステルとポリウレタン。内側にはガーゼなどを入れる用のポッケが付いている。なおD&Mのマスクだが、1位の『ランナーマスク』とは違う商品なので要注意!
「つけた瞬間、あ〜、これは既着感あるぞ……と思った。前回レビューした水着のやつ(arisana 日本製 水着素材)に似てるかなぁ。今までの経験上、ポッケが付いているマスクは苦しいのが多いので嫌な予感はしていたが、いざ運動を始めると……やはり苦しい。途中で敢えなくギブアップ」
韓国製。あの伝説のNAROO MASK(ナルーマスク)『X5S』の “夏用” 的なスポーツマスク。日本販売価格は4500円。もちろん目の細かい面と、目の粗い面のリバーシブル。なお、公式サイトの商品ページによると「接触冷感素材」が使われているらしいが……。感想は以下の通り。
「悪くない。たしかにX5Sよりも涼しいかもしれない。だが、目の細かい面に関しては、やや息苦しいかなと感じた。しかしPM2.5の粒子も通さないほどの細かいフィルターなので致し方ないかとも思う。より感染対策をしたい人ならX5Sよりもこっちを選ぶと良いだろう」
韓国製。Amazonにて3278円で購入。公式サイトによると、「NAROO MASK NシリーズはNAROO MASK Xシリーズの上位モデル」らしく、「NAROO MASK N1は接触冷感素材(aqua X)を使った夏用UVカット99%のスポーツマスク」とのことであるが……感想はいかに!?
「うーむ。これまた悪くない。メッシュじゃない、目の細かい面もF1Sより息がしやすい。だが、X5Sと比べると息がしにくく、苦しくて鼻を出したくなってくる。息苦しさの順番は、息がしやすいほうから X5S > N1S > F1S てな感じ。オレはやっぱりX5S派かなぁ〜」
韓国製。Amazonでの商品名は「ARMYRICH 正規品 ひんやり マスク 夏用 韓国製 ファッションマスク アーミーリッチ マスク 洗える 接触冷感 UVカット 3D 立体 男女兼用 スポーツマスク 大人用 ウイルス 防塵 花粉 防寒 飛沫感染予防 快適 繰り返し使える」で、価格は1487円。
「クサイ! 石油かな? あんまりニオイは気にならないほうなんだけど、そんな私でさえクサイと思った。なので、ニオイに敏感な人は超注意。一方、鮮やかな色はいい。つけ心地も良い。しかし、ゼーハーしてくると息ができない! もう鼻を出さないと無理ってくらい」
中国産。なぞの合格証つき。Amazonでの商品名は「マスク 夏 抗菌防臭 息苦しくない スポーツマスク 繰り返し使える 紫外線対策 冷感速乾素材 男女兼用 サイズ調整可能 快適に 2枚セット(グレー)」で価格は1280円。
「これは完全に予想外。つけた直後は『だめだこりゃ』とあきらめていたが、意外と息がしやすくて、ギブアップすることなく、最後まで練習することができた。可もなく不可もなく、特に特徴のないマスクだが、息のしやすさは想像外。しかも2枚も入っているのでオトクかも。なにげに『5位』かも!?」
──以上! もちろん、あくまでも私が感じた印象なので、ここに書かれていることがすべてではない。興味を持ったマスクがあれば、それぞれの商品ページに飛んで、レビューなども参照してみるのが良いだろう。それでは、よきスポーツライフを! マスクは苦しいけれど、がんばろう〜!!
参考リンク:新宿レフティージム
Report:GO羽鳥
Photo:RocketNews24