東京・代々木の老舗喫茶店で見つけた名物メニュー「ジジロア」を食べてみた / 珈琲専門店TOM
【純喫茶】東京・中野の「不純喫茶ドープ」に早くも2号店(上野御徒町)誕生! 100点満点のプリンを食べるべし!!
空前の純喫茶ブーム到来! 昔馴染みの老舗はもちろん、新規店舗も昭和のモダンな雰囲気を感じさせるつくりをしたお店が増えている。東京・中野に2020年7月末に誕生した「不純喫茶ドープ」も、新しいのに懐かしさの漂う喫茶店だ。
そのドープが10月24日、東京・上野御徒町に早くも2号店を誕生させた。中野の看板カラーが青だったのに対して、こちらは緑。そのため通称「緑ドープ」と呼ばれている。行ってみるとここにもあったぞ! 教科書に載るようなお手本の「昭和プリン」が!!
・早くも2号店
中野のドープは開店前からネット上で注目を集めていた。ガールズバンド『東京初期衝動』のメンバーしーなちゃんが看板の画像をTwitterに投稿したのをきっかけに、注目を集めるお店となった。昼は喫茶、夜はお酒を出す店(酒場)として営業をしている。
中野店は青いひさしが目印になっていたが、こちらは緑の看板が目印。
ポップな「ドープ」の文字に、親しみを感じる。
・現金決済不可
昼の喫茶タイム(12~17時)のメニューは中野店と同じ。コーヒーに窒素ガスを含ませた「ニトロコーヒー」(税別550円)、看板メニューの「クリームソーダ」(税別580円)。喫茶店の定番「ナポリタン」(税別880円)、「ホットケーキ」(税別480円)など、必要最小限の手堅い品々がそろっている。なお、このお店は現金での決済不可、交通系電子マネーやクレジットカードなどでの支払いのみなので要注意だ。
今回注文したのはニトロコーヒーと、「だし巻き卵サンド」(税別780円)。それに「昭和プリン」(税別580円)である。プリン好きを自負する私(佐藤)としては、プリンは絶対にはずせない! このままジジイになってもプリンを食べてやる!!
・色鮮やかなだし巻き
しばし待つと注文の品がそろった。まず目を引くのはだし巻き卵サンドだ。目の覚めるような黄色!
ここまで混じり気のない黄色のだし巻き卵を見るのは初めてだ。まぶしい、まぶしいぞ!
しかもパンからだし巻き卵がはみ出している。最近コンビニのサンドイッチの具材の詰め方が話題になっているが、ここは惜しみなく具材を詰め込んでいる。
食べると、だしの旨味と辛子マヨネーズの辛味がバッチリとマッチしている。見た目だけでなく、味も期待を裏切らない。
・100点のプリン!
そしてプリンだよ、プリン! 銀の器・生クリーム・サクランボ、100点! これぞ、昭和のプリン!! 中野店のプリンにも100点をつけたけど、ここ上野御徒町店のプリンも100点ですよ!!
2つの店舗でそれぞれプリンを食べてわかった! ここのプリンのもっとも素晴らしい点が!! それはカラメルソースにある。固めの生地も素晴らしいけど、カラメルソースの苦みが絶妙なんですよ。苦すぎず甘すぎない。主役の生地を引き立てる最高のバランスを保っている。これがなければ80点止まりだったかもしれないところ、プラス20点の仕事をしているんですよ! ここのカラメルソースは!!
プリン好きには強くオススメする。いまだドープのプリンを知らないとしたら、令和時代の喫茶店プリンを知らないといっても良い。ぜひ1度、食べてみて欲しい。絶対納得するはず!
・今回訪問した店舗の情報
店名 不純喫茶ドープ 上野御徒町店
住所 東京都台東区上野1-8-3上野鈴木ビル1F
時間 12:00~22:00
定休日 なし
Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24
【純喫茶】東京・五反田の老舗喫茶「リプトン」のクリームソーダがスゴイ! 特大ソフトクリームがドンッ! と乗っかってるぞ!!
喫茶店大好きな昭和丸出しおじさんの佐藤です!! 近頃の純喫茶ブームは誠によろこばしいことだ。一時はコーヒーショップが至るところに出店して喫茶店を駆逐する勢いだったが、ここ数年で喫茶店の良さが見直され、レトロな雰囲気の新店も続々と誕生している。
さて、今回紹介するのは正統派な老舗喫茶店「リプトン」である。東京・五反田TOCビル地下1階にある古いお店で、ここのクリームソーダに衝撃を受けた! 上に乗ったソフトクリームがデカい!! こんなクリームソーダ見たことがない!
・全部てんこ盛り!
「リプトン」といっても、あの紅茶メーカーとは関係ないようだ。店内は古き昭和の佇まいを感じさせる。テーブルも椅子も、吊り下げられた天井照明も、時間を重ねていい具合に色あせていてとても落ち着く。
訪問前に店舗情報を確かめると、アイスぜんざいコーヒー(税込650円)というものがあるらしい。これはコーヒーに あずき とてんこ盛りのソフトクリームを乗せたものなのだとか。それは食べてみたい! と思ったが、メニューを見ると全部ソフトてんこ盛りじゃないか!!
甘いもの好きの心をくすぐるラインナップだ。今回はセットで選べるスペシャルメニュー(税込1100円)を注文することにした。ホットケーキとクリームソーダをセットで頼んでみよう。
・クリームが倒壊する前に
ちょうど昼時だったので、ほとんどの客が食事をとっていた。そんななかで私のところにはスゴイものが出てきた。クリームソーダだ! 写真で見るよりずっとデケエえええ!!
グラスの高さと同じだけソフトクリームが乗ってない? コレ。
本来は、ソーダにクリームを添えたものがクリームソーダのはず。つまりクリームはオマケだ。しかしコレは、クリームにソーダを添えた感じになってる。ソーダがオマケ扱いじゃないか。主役はどっちなんだ?
びっくりしている場合じゃない! とにかく早く食べ始めないと、クリームが溶けてグラスのまわりがべちゃべちゃになってしまう。
・懐かしのホットケーキ
スプーンでクリームを外側から掬(すく)うようにして、慎重に食べ進めているとホットケーキが来た! そうだった、ホットケーキとセットにしてたんだった。2つ同時に食わねばならない。1つにすりゃよかったよ~。
“クリーム倒壊” の恐れがなくなるまで食べたところでホットケーキに取り掛かろう。オシャレなカフェなら、ホットケーキと言いながらフワフワのパンケーキが出てきたりするのだが、ここは間違いなくホットケーキだ。しかも幼い頃に母親が焼いてくれたような焼き色薄目のヤツ。これにバターを塗ってメイプルシロップをたっぷりかけてやる。
それで少し放置して、シロップが生地に浸透するのを待つんだ。ひと口食べると、あの懐かしい小麦粉の焼けた味がするんだよ。私の心は完全に少年に戻っている。
日常に疲れたらここに来よう。てんこ盛りのクリームソーダとシロップをたっぷりかけたホットケーキを食ったら、嫌なことだって忘れられる。童心を取り戻したい人は、リプトンに行くべし!
・今回訪問した店舗の情報
店名 リプトン
住所 東京都品川区西五反田7-22-17 TOCビル地下1階
時間 11:00~17:00
定休日 土日祝
Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24
【純喫茶ブーム】ドトールコーヒーのハイブランド「ドトール珈琲店」に行ってみたら、いいドトールコーヒーだった!
いつの頃からかわからないけども、来てる! 確実に来てるぞ、純喫茶ブームが。スターバックスのようなコーヒーショップも相変わらず人気はある。がしかし! クリームソーダやプリンなど、昭和のトラディショナルな喫茶店を利用する人も増えている。実際新しい喫茶店も増えてるから、ブームが来てるんだよ! 純喫茶のブームが!
その流れに乗ったのか、ドトールコーヒーショップがハイブランドの展開を開始している。その名も「ドトール珈琲店」だ。ドトールコーヒーが新たにドトール珈琲の運営を開始したんだよ。…………う~ん、ややこしい! とにかく、ここは、いいドトールである!!
・違う名前の方が……
ドトールコーヒーショップはセルフサービスのお店だ。フルサービスのお店はすでに「ドトール珈琲農園」という名前で都内を中心に展開している。今回紹介する飯田橋ラムラ店は農園ではなく、「ドトール珈琲店」という名前だ。
現在(2020年9月)、飯田橋のほかに武蔵小山・多摩市・川崎市の店舗にもドトール珈琲店はある。それにしても「ドトールコーヒーショップ」「ドトール珈琲農園」「ドトール珈琲店」、全部名前が似ててややこしいなあ。「ドトールネクスト」とか「ドトールアネックス」とかもう少し違う名前でも良かった気が……。
・食事メニュー充実
さてハイブランド店舗は、食事のメニューが充実している。コーヒーショップでは定番のサンドイッチは個包装の作り置きではなく、皿盛りのものを提供している。
喫茶店では欠くことのできないパスタメニューも充実。
スイーツにも力を入れている。珈琲農園ではすでに人気商品と化しているパンケーキももちろん置いている。
・フレンチシフォン
今回頼んだのは、フレンチシフォン(税別700円)だ。シフォンケーキをフレンチトーストと同じように卵液に浸して焼いた、あたたかいスイーツである。ちなみにパンケーキ・シフォンケーキを注文すると、ドリンクが150円引きになるそうだ。
シフォンケーキって冷えてる方が美味しいんじゃないの? フライパンで焼いたら、どうなってしまうのか。
食べてみると、パンとは違って生地のなかに空気を多く含んでいるので、とてもフンワリしているように感じる。別添えのメイプルシロップをかけると、美味しさ倍増! 罪深いスイーツへと変貌を遂げる。フンワリ生地のなかにシロップがしみ込んでいくのを見ながら、ほくそ笑んでしまう私は、甘いものが大好きだ……。
このフレンチシフォンとパンケーキが食べられる店が、もっと増えるといいのになあ~。まだ限られた店舗でしか食べられないのは残念だ……。
現在、ドトール珈琲店・ドトール珈琲農園は全国に12店舗しかない。純喫茶ブームの流れに乗って、さらに店舗は増えていくだろう。喫茶店大好きな私(佐藤)としては、この流れ大歓迎! もっともっと珈琲農園・珈琲店が増えてくれるとうれしいな!
・今回訪問した店舗の情報
店名 ドトール珈琲店 飯田橋ラムラ店
住所 東京都新宿区神楽河岸1-1 セントラルプラザ 1階
時間 8:00~21:00
定休日 なし(施設に準ずる)
【昭和レトロ】MIYASHITA PARK1階の「渋谷横丁」にノスタルジックな純喫茶発見! 雰囲気が渋すぎる!!
空前の喫茶店ブーム到来! その流れに乗って東京・渋谷の新たな複合型施設「MIYASHITA PARK」にも純喫茶がオープンした。店の名は『純喫茶 & スナック思ひ出』。令和に誕生した最先端の商業施設の中に純喫茶だって!? 実際に行ってみたところ、つくりがバリバリ昭和! ノスタルジックでめっちゃ渋い!! お店の場所がわかりにくくて、まるで隠れ家! 人にヒミツにしたい穴場喫茶である。
・全国の美味しいものが集まった「渋谷横丁」
お店があるのは、MIYASHITA PARK1階の「渋谷横丁」だ。ここは全国の美味しいものを集めた屋台形式の飲食店街である。開業当初は、24時間営業の予定だったが、現在(2020年8月)は新型コロナウイルスの感染拡大を防止のために、時間短縮営業を行っている。
横丁には、北海道から沖縄までの全国のご当地メシのほか、韓国・中華料理、洋食から力士メシまで、ありとあらゆる美味しいものが集結している。中に入ると雰囲気がイイ! 通路を挟むようにして、お店が軒を連ねていて、まるで祭りの屋台みたいだ。新宿・花園神社の酉の市みたい。
・怪しい階段発見!
端から端まで歩いてみると、妙なところに階段発見! ここはなんだ? 上がった先のには「思ひ出」という看板がある。新築のはずなのに、ここだけ雰囲気が30年前。いや、もっと昔から存在していたかのように見える。
おそるおそる階段を上がって、お店の中に入ってみると……。
入口の雰囲気が昭和!
貼ってあるアイドルのポスターも昭和!
照明のシェードも昭和!
店内全部が、ザ・昭和!! 渋い、渋すぎる!
・お手本のような純喫茶
このお店、昼は純喫茶、夜はスナックとして営業している。昼からだってお酒を飲むことができるぞ。メニューの1ページ目にスナック料金が記載されていてそれを見ると、1時間のセット料金3000円。焼酎・ウイスキー飲み放題、カラオケ歌い放題になっている。
喫茶のメニューも超充実している。定番ドリンクのバナナジュース・ミルクセーキ・クリームソーダはもちろん、ビールにアイスを浮かべたビールフロートなんてのもある。
食事もトースト・サンドイッチ・ナポリタン・生姜焼きセットと、まるでお手本のような喫茶スタイルだ。
1階の横丁メニューを取り寄せることができるのもイイ! ソファでゆったりくつろぎながら、ご当地唐揚げやご当地ラーメンの食べ比べなんてこともできてしまう。1階のにぎやかな感じも良いけど、居心地の良さなら断然ここだ。
・ヒミツの階段を見つけて
純喫茶ではプリンを頼むと決めているので、プリンアラモード(税別700円)を注文してみた。ちなみにドリンクセットは+税別280円である。そして出てきたのは、細長いガラスの器に盛られたゴージャスな一品。フルーツとアイスに押しつぶされて、プリンがやや窮屈そうに見える……。味はおじさんの私(佐藤:46歳)の身体に馴染む昭和テイストだ。教科書通りのノスタルジックプリンである。
それにしても居心地がいい。MIYASHITA PARKで買い物をして渋谷横丁で食事をして、ここでお茶をしながらひと休みなんていうのも悪くないだろう。純喫茶好きにはぜひともオススメしたいんだけど、あまりお客さんが多いとノスタルジックな雰囲気を味わえないので、あえて場所はヒミツにさせて頂く。横丁のどこかにある怪しい階段を見つけて欲しい。そこを上がると、心落ち着く憩いの場が待っている。
・今回訪問した店舗の情報
店名 純喫茶 & スナック 思ひ出
住所 東京都渋谷区神宮前6丁目20番地 RAYARD MIYASHITA PARK South 1・2F
時間 11:00~23:00
※新型コロナウイルスの影響で営業時間の変更有り